都心部を離れた肉の名店 : 金剛園

行きやすい場所とは言い難いJR香椎線　土居駅から徒歩１０分程度の福岡都心部から離れた場所にある焼肉の名店『金剛園』さん。
精肉店と隣接しているこちらのお店は、肉ソムリエの店主がこだわった牛とその部位を提供頂ける肉好きにはたまらないお店です。
食べログでも焼肉の百名店2922の一つに選ばれています。

焼肉店でよくあるのは、一種の牛の様々な部位を提供されるパターンだと思いますが、こちらのお店は看板にある通り、様々なブランドのお肉から、様々な部位が提供されるので、それぞれのいいとこ取りの食事を楽しめます。

今回は初訪問であったので、コースで注文。お肉のおまかせコース10000円で、値段はそこそこします。また、こちらのコースには純粋にお肉だけなので、キムチ等やご飯物等がついている方が良ければ副菜付きのコースをおすすめします。もちろん、単品の追加注文はできるので肉＋単品もありだと思います。自分は今回、肉コース＋単品で追加しました。

全体を通して肉質が非常に良いため、量的にはそこまで多くない気がしながら食べていきますが、終盤の満足感は高く、結構おなかいっぱいになりました。

メニューの最初にそれぞれのブランド牛の特徴、そして部位のパラメーターは眺めていて面白かったです。こちらのお店では都萬牛という宮崎の希少な黒毛和牛を頂けることも特徴で、このお肉を求めに遠方から来られる方もいらっしゃるようです。後述しますが、都萬牛のシャトーブリアンは絶品中の絶品でした。

コースの始まりは厚切りのトロタン。本当に厚みがすごく、タンの美味しい淡白な食感とまた別に中のジューシーさを感じる味、食感でした。最初にしていきなりクライマックスが来た感覚でした笑

次にサガリとシャトーブリアンとサーロイン。サガリはどちらのお肉か聞き忘れましたが、ほぐれるような柔らかさで、肉の繊維そのものが解けやすい印象でした。ジャージー牛と黒毛和牛を交雑したサーロインはサシがしっかり入っていて、脂くどくない上品さの味わいでした。
そして、絶品のシャトーブリアン。都萬牛は初めて知ったブランドですが、都萬牛のクオリティの高さが今後印象づく衝撃でした。言葉に表現することが難しく、只々美味しい。口の中が幸せになるような感覚です。

合間にユッケジャンスープを追加注文。これもまたクオリティが高い一品でした。肉以外の一品もレベルが高いのが、評価の高さの所以と思われます。
甘み、旨みのあるコチュジャンベースで、野菜もたっぷりあり、野菜のうまみも染みているようなスープでした。量はそこまで多くはありませんが、是非とも食べてみてほしい品でした。

そして、これまた追加注文の石焼きビビンバ。こちらのビビンバもおすすめです。お米も美味しく、ユッケジャンスープ同様、コチュジャンの甘み、旨み、ごま油の相性が抜群でした。これまた量はそこまで多くはありませんが、満足度は高い一品です。

次は変わり種の走る豚の豚バラ肉と朝地のラム肉。この走る豚は全国的にも珍しい放牧飼育を熊本でされているブランドで、余計な脂分や臭みがないと言われています。実際、無駄な水分や脂分がなく、豚肉の良さが凝縮したようなお肉でした。
ラム肉は非常に希少価値の高い国産のラム肉である、朝地のラム肉。全くラム特有の臭みがなく、柔らかく緻密な肉質で、ラムが苦手な人でも食べられそうでした。

見た目からもインパクトの強い伊万里牛のサーロインの焼きすき。霜降りの度合いが非常に高く、本当に口に入れたら溶けるといった表現が正しい肉質です。卵黄との相性もよく、上質な脂でした。薄くボリュームはそこまでなさそうに見えますが、脂分で結構お腹にはたまりました。

伊万里牛続きで、お次はシンシン。先程のサーロインと比較すると、もちろん全然異なりますが、こちらも伊万里牛ならではのジューシーな脂感を感じる肉質でした。ややステーキソースのようなタレの味が染みていて、美味でした。

短角牛のカメノコ。こちらはしっかりした肉質を感じるお肉。繊維が多い部分で、あっさりしていて終盤でも食べやすく、重さを感じない一品でした。

最後が再び都萬牛からイチボ。上質な脂を含みつつ、肉質の美味しさを感じる〆のお肉でした。

デザートには堀川ショコラを注文。温かい半熟ガトーショコラは落ち着く美味しさ。ミルクアイスもついていて、それと合わせながら食べるのも良しでした。

テールラーメンや冷麺等の気になる一品もまだまだあり、また来訪したいお店でした！