昔懐かしい炉端を意識させ，現代風にアレンジしたシャレた料理屋　炉端　百式 : 炉端 百式

最近，博多で繁盛して流行ってる "炉端焼き"のお店です。
炉端焼きをイメージさせながらの，
イマ風の海鮮系炉端料理屋さんです。

久しぶりの友人から連絡。
一杯呑んみ行かんか と。
となると，やっぱ仕事モードは一気に宴会モードに。

炉端　百式
場所は国体道路沿い，
警固一丁目バス停から警固方面へ少し行った辺り。
てくてく天神方面へ歩く事6分？
大きな『炉』の文字が！　
あ！ここ！
入口の"炉"の文字がなんかそそられる。

外から覗くと，平日だというのに満員御礼。
店内は真ん中にどかんと広い厨房，
そしてそれを囲むように中央に大きなコの字のカウンター席がずらりっと。
奥にはテーブルもある。
とても賑わってるけど，
なんか心地よいカウンターがとってもよかですな～。

おっと，入れるかな？
よし、突撃～！！
１０分ほど待って，入って直進に，
空いたばかりのカウンター席に着座。
19時～21時あたりは混み合いますのでご注意を

店内の内装は子どもの頃に親に連れていってもらった炉端居酒屋を
シャレた今風にした雰囲気です。
外観からして気合を感じるというか，
オシャレで凝りまくっている店のつくり。
アンティーク調の建具，コンクリート打ちっぱなしの壁。
高い天井で開放感があって，メニュー板が壁にずらりと。
視線は厨房に集中するので，見せる演出を計算しており，
スタッフはイケメン男子ばかり。

お酒はセルフサービスにすると５０円引きになります。
サッポロラガーを取りに行ったあと，
ほかのメニューも物色しつつ，
カウンター目の前のドリンクが気になる。
これはセルフ？水？ウーロン茶？焼酎は黒霧島と，
お好きな分量で目の前のドリンクで割ってください との事でした。
そういうことね。

大きいしゃもじ？みたいなので、ぬっと目の前から。
びっくりしますが，昔の炉端居酒屋にありましたね。
若いかたなら面白い初体験でしょう。

あと，日本酒は貴といずみ橋の燗酒。
注文したのは，

・キクナのお浸し
・里芋のすりながし

・チーズそぼろ
創作料理のチーズそぼろは絶品でした。
博多名物なのでしょうか。
クリームチーズとそぼろをゼラチンで固めているのかな？
銘酒居酒屋に登場するチーズの味噌漬け的な味わいです。

・新秋刀魚のなめろう
いよいよ美味しい季節がやってきました。
秋が旬の食材はいっぱいありますが，
その代表ともいえるのが秋刀魚（さんま）。
その新秋刀魚をなめろうにしています。
３枚おろしにして，薄皮を剥いたら，
包丁で細かくたたき，味噌に生姜や葱を加えてあえます。
大葉に包んで食べても美味しいですよね。
鯵より甘みがあり，脂の乗りも良く日本酒のアテに最高。

・白レバーのパテ
白レバーとは鶏のフォアグラ？といった感じのものです。
レバーはちょっと苦手ぐらいの方は
おそらく，美味しく食べられると思います。
クリームのようになめらかで豊潤なパテに仕上げています。
ビストロ料理もできるのには驚きです。

・そば味噌
香ばしく焦げた「焼き味噌」を少しずついただきます。
ぷちぷちとそばの実の食感が楽しい， コクのある味噌です。
蕎麦屋や銘酒居酒屋にある粋なつまみですが，
ちょっと贅沢なひとときでした。

・白子の醤油つけ焼き
新鮮な鱈の白子ですね。
生食できる真ダラの白子（精巣）です。
鍋や吸い物などの具にしたり，
ポン酢で、そうそう天ぷらにしても旨いですよね。
鱈の白子，酒，醤油を入れ，漬け込んだ後に，
このタレを刷毛で塗りながら網の上で焼いています。

・気仙沼の牡蠣焼き
これは残念ながらいまひとつでした。

・塩田屋名物パリパリピーマン
パリパリきゅうり。
塩田屋の大振りなピーマンは，
キンキンに冷やされていて，
食感は「パリッ♪」肉味噌とカツオ節が添えられています。
氷が沢山入った塩水に一晩冷蔵庫に寝かせたのでしょう。
添えれている肉味噌でピーマンを頂きます。
青臭さもなく，爽やかに頂けます。

・地鶏炭焼き
・新秋刀魚の炙り寿司

魚系のクオリティの高さもさることながら
野菜も新鮮で高品質なものが多い。
そして，付け合わせの味噌なども気合いが入っているのです。
素材の美味しさを生かしつつ，ちょっと一工夫こらしている。
その素材選びが本物だからこその美味しさだと思いました。

他種多様の日本酒とビオワインを取り扱っていますね。
焼酎は黒霧島くらいだったかな？
燗酒には燗酒器に錫のちろりがあるこだわりよう。

高級食材ではなく，安くても美味しいものがコンセプト。
大衆酒場ですが，その中でもこだわりの良い食材を使い，
リーズナブルに満足してもらえることを目指しています。
仕入れる魚は毎朝買い付けに行っています。
野菜も自分の目で確かめたものを仕入れています。
そして，炭は備長炭などを使っています。

お客さんは予約ですでに満席だったみたいで
予約なしのお客さんはみんな入れずじまい。
絶対に予約は必要なお店。
それでいて，スタッフは上から目線ではなく，丁寧なサービスです。
繁盛しているのは，うまいだけじゃ店はダメだと思うし，
サービス・雰囲気・価格とかいろんなものの融合だとわかります。

金額的にも良心的でお気に入りになりそうですね。
こういうお店に出会えるから食べ歩きはやめられない。
ご馳走様でした。