旅の醍醐味である本場ならではの絶品『とりかわ』を、普通では考えられない本数いただきたいときに。 : とりかわ 粋恭

ふ～ふの骨休め小旅行（九州編）も最終日。
オット＆ツマは有終の美を飾るべく、博多が誇る名物「とりかわ」を食べに行こうと考えます。
初日の「武ちゃん」さんで屋台の魅力に取り憑かれてしまったふ～ふは、「屋台でとりかわ」という選択肢との間で悩みに悩んだのですが、皆さんのレビューを丹念に読み込んだ結果（笑）、こちらの「とりかわ粋恭 薬院本店」さんに伺うこととなりました！！


「とりかわ粋恭」さんは、オットが予約を試みて満席だった「かわ屋」さんと同じく、博多を代表する「とりかわ」の銘店。
こちらの大将は「かわ屋」さんで修行されていたそうですね。
前評判の高さに、自ずと期待も高まります。

事前のリサーチによれば、お店は17時開店、予約は3人以上からで二階席、一階席は当日並んだお客さん用とのことでしたので、この時間に間に合うように行けば入れるかも！と考えたふ～ふは、レンタカーを返却したその足で慌ててお店に向かいます。

時刻としては16時45分くらいだったでしょうか。この辺りかな、と思っていた場所の近辺に何やら人だかりが。
開店15分前にもかかわらず、既にかなりの行列でしたが、おかげで迷子にならずに済みました。
しばらくすると、店員さんが人数の確認にお越しになると共にメニューを渡してくださいます。
そうそう、このメニューさえあれば、行列に並ぶのが苦になりませんね（笑）。
私たちの前には6組ほどのお客さんがいらっしゃいましたが、運良く1巡目で入店することが出来ました。

1階は、焼き場をぐるっと取り囲むようなカウンターのお席。
ふ～ふの席は、焼き台の目の前であったことから、熱はガラスで遮蔽されており、焼き上がった品は小窓を開けて提供されます。
「とりかわ」が焼き上げられるのを目の当たりにすることが出来る特等席でした！

さて、予めメニューを検討しておいたふ～ふが、この日、オーダーさせていただいたのは以下の各品です。

●『名物とりかわ』（130円）×16
●『えんがわ』（100円）×2
●『豚バラ』（120円）×2
●『ダルム』（80円）×2
●『笹身しぎ焼き』（200円）
●『酢モツ』（300円）

何と言っても、ここでは『名物とりかわ』のレビューに尽きます、
まず、「一人8本まで」（日によって違うかも知れません）とのルールを聞いたふ～ふは、迷うことなく二人分の16本を注文しました。
焼き鳥屋さんでこんな頼み方をしたのは初めてです。

そして、飲み物に次いで最初に提供されたのが、この『名物とりかわ』！！
ふ～ふは、普段から『とり皮』が好きで、焼き鳥さんにいけばほぼ必ず注文させていただくのですが、博多の「とりかわ」は、普段食べているお料理とは全く別もの。
むしろ別ジャンルと言ってしまった方がいいかも知れません。

普段食べている焼き鳥よりも長めの串に、丁寧にとりかわがぐるぐると巻き付けられています。
初めていただく『とりかわ』にドキドキしながらぱくっと一口噛みついてみると、外側はカリっとしているのに、中は柔らかくとってもジューシー。
う～ん。これは美味です！！！

正直、オーダー時のツマには、「一人8本も！？」との驚きと戸惑いが混在していたのですが、一本食べきる頃には納得！
むしろ、8本までとの制限が無かったとしたら、オットが何本食べていたのか心配になってしまいます（笑）。


そして、何よりこの逸品を始めとする串の数々が仕上げられていく様を、特等席で見物させていただいたのは大変な幸せなことでした。
焼き手さんが高く掲げた右手から、まんべんなく塩が掛けられる様子はまさに職人芸。
丁寧に焼き上げられた後は、最後の仕上げとして、余分な部分を丁寧にハサミでカットされています。
丹念に皮を巻く仕込み期間からの手間を考えると、この逸品が大変な労力の結晶であることがよくよく理解できます。
ご馳走様でした！！


今回、広島の『お好み焼き」（「電光石火 駅前ひろば店」さん）、博多の『餃子』（「武ちゃん」さん）、熊本の『馬料理』（「菅乃屋 上通店」さん）、佐賀の『お寿司』（「鮨処 つく田」さん）とそれぞれのエリアの名物をいただいてきましたが、ある意味、これままでで一番、「本場に行ったから食べられた感」の強い、独自性の強烈なお料理が、こちらの「とりかわ粋恭 薬院本店」さんでいただいた『とりかわ』でした。

これぞ「旅の醍醐味」というべきでしょう！
お陰様で、ふ～ふの骨休め小旅行（九州編）は、最高の締めくくりにより幕を閉じることができました（これで溜まりに溜まった地元名古屋のレビューに戻ることができます 笑）。
素晴らしい経験をありがとうございました！！