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久留米の爪切りさんの他のお店の口コミ
店名 |
博多担々麺 とり田 福岡パルコ店(はかたたんたんめん とりでん)
|
---|---|
ジャンル | 担々麺 |
お問い合わせ |
092-235-7227 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR博多駅より徒歩約2分 天神駅から42m |
営業時間 |
|
予算 |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
28席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 KITTE施設、又は近隣駐車場 |
空間・設備 | カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2016年11月18日 |
備考 |
とり田お取り寄せ:http://www.toriden-gift.com/ |
初投稿者 |
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地下飲食街フロアに暖簾があった。
「大将やってる?」の声と共に手の甲でその暖簾を跳ね上げたい欲望に駆られた。強い欲望だった。でも私はそうしなかった。出来なかったという方がより正確かも知れない。恥ずかしい気持ちがあった。理性があった。欲望の赴くままに行動を抑制できないものは獣である。畜生である。その時私は確かに人間だった。私は暖簾の隙間から物欲しげな視線を送り、空いているカウンター席へ歩き出した。「表にまわってください!」私は女性店員から注意された。どうやら裏口から侵入しようとしていたらしい。闖入者、私は恥ずかしかった。恥の多い生涯を送って来ました、と誰かに伝えたい気分に陥った。でも一体誰に、私はその時一人きりだった。外側からその店の正面、正門らしき位置へ回ると、検温を命じられた。設置された機器は手首で計るタイプでこの様式を使うのは初めてだった。どうすればいいかよくわからない。まごつきながら体温を測る。
33.7
表示された数値を見て私は言葉を失った。これは人間の体温ではない。数値より大事なのは検温しましたという事実なのだろう。「ではこちらへどうぞー」何の疑いもない店員に案内されたのは先程の暖簾をくぐった席、私は店内を一周したのだ。一周した頭で私はメニュー表を眺める。傍から見れば昼飯を何にするか思い悩む普通の単なる一匹のおじさんにしか見えないかも知れない。ただその内面は人間の皮を被った獣、畜生である私は、ホウレンソウ、を非常に大事にしている。ホウレンソウと言っても、草、食物の方の、ほうれん草では無い。私は草を食べる事で強くならないし、オリーブという名前の恋人はいないし、船乗りの小男でもない。そもそも私に恋人はいない。そして私はポパイでは無い。ホウレンソウとは、報告、連絡、相談、その三つのサイクルの頭文字を略したものである。安心と信頼と実績の男、私はこれまで三十数年間の人生に於いてこの報・連・相を非常に大事に生きて来た結果、私の界隈では秘かにそんな評判を立てられているようなのだ。
弘法にも筆の誤り、猿も木から落ちる、犬も歩けば棒に当たる、スクリーンショットは、危ない。
古い友人から依頼があった。合コン、を開催して欲しいのだと。安心と信頼と実績の男たる私は二つ返事で了承した。何故友人と私が合コンを開きたいのか、その切実なる想い、情熱、パッションを千文字程度に纏め、マッチングアプリにてマッチングが成立している相手に送り付けた。ただ私は収入その他のスペックが不足しがちな性質である為、マッチングした女性の数が異様に少なく、中には完全なるサクラも混じっている。やれやれ。誰でもいいから返信して欲しい。私は祈った。膝を折って手を組んで目を瞑った。でも私は一体、誰に祈ればいい?一人だけ、返信が届いた。合コンしませう。笑。天祐。バツイチ子持ち、シングルマザーだった。シシャモみたいだね。私は心に浮かんだ台詞を決してそのまま口に出したりはしなかった。私は直ぐに友人に、合コン出来るかもしれないという事、相手の年齢、職業、大まかな居住地などを報告した。連絡も頻繁に入れた。LINEでの会話内容をスクリーンショットで撮り、現在どの地点まで合コン話が進んでいるのか、その進捗状況を分かり易くダイレクトにオンタイムで伝えていたのだ。そして、友人は私に聞いた。顔は?顔写真は?かわいいと?単刀直入で極めて判然たる疑問であらう。仕事の早い男、私は女性のLINEプロフィール、背景写真にはっきり顔が写った写真が載せられている事に思い至り、直ぐ様スクショして友人へ送信した。まあまあじゃね?なんて若者口調の言葉も二通目に添えて。小さな異変に気付いた。その違和感は次第に巨大化し私の頭脳をすっぽりと包み込んだ。尖った闇が頭蓋骨を激しく揺さぶった。私はスクショした顔写真を友人では無く、本人、その合コン相手たる女性宛てに送信してしまったのだ!ご丁寧に、まあまあじゃね、なんて上から目線の批評も添えて!やばいよ、やばいよ、やばいよ、やーばいよ、私は慌てて送信取り消しボタンを二回押した。しかし、直前に送信していた尋常のメッセージには既読が表示されている。矢張り、見られたのか?見られてしまったのか?時、既に遅し、なのか?皮脂塗れの指垢で携帯画面が酷く汚い。メッセージ送信を取り消しました。二行連続で表示されている。この表示自体は消えないらしい。怪しい、怪し過ぎる。私は友人に事の顛末を詫び、事態の収束を図ろうと相談した。これからどうすればいい、挽回は出来るだらうか、と。それ、駄目やろ…。友人から諦めにも似た短い呟きを受信した。相手の女性から反応は今の所、無い。
メニュー表に記載された値段はどれもなかなか立派なものだった。とり田福岡パルコ店で、最早人間ではなくなったのかも知れない私は悩んでいた。もう考えるのが面倒臭くなって来たので、一番大きく書かれた「極み麻婆まぜ麺」を注文し食べた。結構、なかなか美味しかった。お値段通り、ちょっと上品な感じがした。締めに炙りチーズご飯を頼み、丼にぶちこんだ。チーズとご飯の相性がよく麻婆の辛さが中和されて、乙だった。紙エプロンを着用していなかったのでシャツに飛び散った赤い染みが滲んでいた。それは、さながら獣の生き血のようだった…。