ワインに天ぷらを合わせるという妙❗️ : ワインと天婦羅 あら木 大名

今回は福岡に遠征してきました。これまで何回か福岡に来ましたが、大変活気のある街という印象です。天神や中州という繁華街を持ち、いろんな飲食店がありますね。名物は言わずと知れた明太子や水炊き、ラーメンなどですが、それだけでなく、流石九州1番の都市だけあって、九州の美味しいものが色々集まってきているようです。寒い時期は牡蠣も有名ですね。こんな多くの選択がある中で、今回は敢えて天ぷらに挑戦です。

巷の有名な天ぷら屋さんにはもちろんワインも置いてありますが、天ぷらというとやはりビールや日本酒とともにという印象が強い中、こちらは敢えてワインを前面に押し出したお店ということで、興味大です。

お店は天神駅から歩いて5分ほどのところ。裏通りに面した雑居ビルの2階の一番奥にあります。看板もビルの入り口に小さく出ているだけで、事前に知っていないと、飛び込みではまず見つけられないと思います。今回は食べログでフォローさせて頂いている方のレポート見させていただき、こちらお邪魔させていただくこととしました。

店内は程よく照明が落とされていい空間だと思いました。BGMも非常に落ち着いた上品な選曲で、ゆっくりと食事とワインが楽しめる環境が整っています。こういった店内の雰囲気も料理の味に大きく影響すると思いますので、この辺りの演出もとても大事ですね。こちらのお店はその辺りよく考えられて配慮されているなと感じました。

店内は入って右側にカウンター席が5つと、左奥に4人がけのテーブル席が2つの小さな空間です。このタイトさも心地よかったです。カウンターかテーブルかお好きな方をということでしたが、この日は（この日も？笑）遠距離移動の疲れもあって、ゆったりと座りたく、テーブル席を選びました。

こちらのお店はワインリストはなく、当方のテイストの希望をお伝えしてお店のソムリエの方が何本かチョイスして持ってきてくれるシステム。こちらの希望は「赤」「フルボディ」「甘さ控え目」でお願いしましたところ、いずれもフランスのカベルネでヴィンテージ違いのものを3本お勧め頂きました。その中で一番ヴィンテージの古い1997年のものを選び、更にグラスで白をお願いしました。

ところで話は逸れるのですが、ワインリストがないお店で、お店の方がお勧めのワインボトルを持ってくる場合、ワインのお値段提示がない場合が多くないですか？まるで「時価」で注文するお寿司屋さんのようって思いません？もちろんこちらからお値段を聞けばよいのですが、それだとなんだか値段でワインを選んでいるようで、ワイン好きとしてはちょっと無粋で聞きにくいんですよね。最終的にはお会計の時に、ああ大体これくらいのワインだったんだなって分かるのですが、それでもサービスチャージがあったり、ましてやアラカルトですと、何をどれだけ食べたかなんて覚えていませんから、結局正確なワインのお値段は分からないということが多いです。

まあ普通はお店の料理のお値段から大凡ワインの値段も想像がつくのですが、でもでも万一10万円もするボトルを頼んでたらどうしようってちょっと心配になることもありますよね〜。この日も結構なヴィンテージのワインでしたので少しだけビクビクしてましたが、（それでも酔ってくるとあんまり気にならなくなってくるんですが）お会計は至極リーズナブルでした！

さて料理の方ですが、こちらのお店、天ぷらのお値段がもの凄くリーズナブルでした❗️なんと多くの野菜の天ぷらはたった100円‼️ホタテの貝柱やエビでさえ300円で、1番高いかき揚げでも400円というお値段です。これはもうバーゲン通り越して、閉店セール並みですよ‼️

私たちは「ゴボウ」「シシトウ」「カプレーゼ」「茄子の雲丹乗せ」「かき揚げ」などをオーダー。どれも熱々を美味しく頂きました。添えられたトリュフ塩がいい味を出してましたよ。また天ぷら以外にもちょっとした一品もありますので、天ぷらの合間に、箸休め的に注文することも可能です。

お勧め頂いたワインは、カベルネではあるものの、甘さ控え目で酸がスッキリとした天ぷらによく合うものでした。さすがにワインにこだわりのあるお店ですね。いいワインを楽しめました。

串カツにワインの組み合わせは今やごく普通になりつつありますが、天ぷらにワインというのはまだまだマイナーな印象です。最近チラホラとこの組み合わせを謳ったお店もお見受けしますが、こちらのお店はその先駆者だけあって、ワインの選択に一日の長ありと言ったところでしょうか。ごちそうさまでした！