博多を代表する冷麺処・・・ちんめん　あま太郎 : あま太郎 ソラリアステージ店

福岡市中央区天神・ファッションビル「ソラリアステージ」地下２階のフードコート「味のタウン」にある麺処。
昭和36年に西鉄福岡駅高架下の「西鉄名店街」に甘味喫茶として創業。
翌年の昭和37年、常連客の「食事もしたい」というリクエストに応え、創業者の笠井さんが大戦前に過ごした京城（現在の韓国・ソウル）でよく食べていた「韓国冷麺」をヒントに考案したのがオリジナルの冷製麺「ちんめん」。
「うどんでも、そばでも、ラーメンでもない麺」なので「珍しい麺」＝「珍麺」＝「ちんめん」とネーミングしたそうです。
酸味のない鶏ガラベースの醤油スープに卵麺。
刻んだ、ハム、キャベツ、キュウリをトッピングし、たっぷりの和芥子を添えたもの。
提供を始めると大ヒット。
温かい優しい醤油味の「ホットちんめん」も加え、お店の看板商品となり、以来50余年、今では「甘味処」と言うよりも「ちんめん」のお店として博多ではお馴染みとなっています。
以前は、暖簾分けした中央区大手門や早良区西新の「あま太郎」でも「ちんめん」を味わうことが出来ましたが、現在、大手門のお店は廃業し、西新のお店は甘味のみのお店となり、こちらでしかいただけなくなったのが寂しいところです。
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今回もワタクシ、オヒトリサマでのランチです。
梅雨真っただ中で蒸し暑く、涼を求め「冷麺♪冷麺♪」と唱えつつ、こちらに伺いました。
混雑を避けるためちょっと遅い13時過ぎの訪問ですが、お店の前には入店待ちのお客さん！
「並ぶのかぁ⤵」とちょっとテンション下がりましたが、入口の予約表に記名しようとすると、男性店員さんが店内から出て来られ「お一人様でしたらカウンターが空いていますので、どうぞっ！」とのこと。ラッキー！
お店前のお客さんに一礼して入店。
厨房を囲むＬ字型のカウンター席の1席のみ空いていて、テーブル席も本当に満席。
夏ですもんねぇ。
メニュー表を眺め、「チーコ（鶏の唐揚げ）」が乗った『特製冷やしちんめん￥850』に決め、そばにいらっしゃった、いつもにこやかにお店を切り盛りする2代目店主の奥様・笠井一恵さんにお願いしました。
因みに、『特製冷やしちんめん』は「パーコ（豚唐揚げ）」バージョンもあります。
注文するやいなや「お待たせしましたぁ」と笠井さんが配膳くださいました。
冗談のゴト早い！
では、いただきます。

やって来た『特製冷やしちんめん』は、麺の上に「千切りキャベツ」を散らし、「チーコ（鶏の唐揚げ）」の他、刻んだ「ハム」「キュウリ」「キクラゲ」「錦糸卵」「ゆで卵」をトッピング。
たっぷりの和芥子が添えられています。

先ずは、鉢の底のスープをレンゲですくい一口。
鶏ガラスープをベースにした醤油味。
酸味はなく、あっさりして優しい味わいです。滋味。

麺は、細め平打ちの卵麺。
冷水でキュッと締められプリッしたコシがあります。
添加物無しの自家製麺とのこと。
デフォルトで110グラムとボリュームたっぷりなのもウレシイ。

「チーコ」は揚げたての鶏むね肉。
サックリしたコロモ、ふわふわのお肉は冷麺の具と言うより副菜ですね。
ベツモノとして美味しい。

他のトッピングは、冷麺として過不足ないラインナップ。“黄金比”！
特に、チープな感じのピンク色の「ハム」は必須。(笑)

全体を混ぜ、和芥子を加えつつ食べ進めます。
途中、卓上の「酢」を回し掛けると、タダシイ日本の「冷麺」そのもの。
やっぱり夏はこれだなっ！

あっさりと、美味しく完食。
「大盛￥120」「ダブル麺￥240」でも良かったかな。
暑い日が続くのでまたいただきに参りましょう。
ごちそうさまでした。

～余談～
食後、天神でのもうひと仕事を終え移動中、「オイサ、オイサ、オイサ、オイサ」と地響きのような男衆の声。
今日は「集団山見せ」だった！
福岡市役所前で“博多の男”がツヤ付けてヤマを舁きます。
スバラシイ。
博多の場末で育ったため「山笠」には関わることが無いまま半世紀を過ごしましたが、心振るえる景色です。
「中洲流れ」に、博多が誇るコメディアン・小松政夫さんが台上がりされているのを目にし、更に心が、瞼が熱くなりました。
やっぱり博多大好きです。

福岡市中央区天神・ソラリアステージ地下2階のフードコート「味のタウン」にあるお店。
オリジナルの醤油系冷麺「ちんめん」のお店です。
戦中を“大陸”、現在の韓国・ソウルで過ごした先代大将が、昭和36年に当時の天神西鉄名店街に甘味喫茶として創業。
店名にガテンがいきますね。
食事メニューとして、ソウルで口にしていた韓国冷麺の味をヒントにあまり酸っぱくない冷麺を考案。
「うどん」でも「ラーメン」でもないオリジナルの珍しい麺だとの自負で「珍麺（ちんめん）」と名付け、昭和37年からメニューに加え今日に至るとのこと。
冷麺だけでなく温麺（ホットちんめん）もあります。
現在は先代の奥様が代表を務めますが、息子さんの奥さんがにこやかに店内を仕切る実質的な２代目です。
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今回、ランチタイムに訪問。
店内はカウンター席とテーブル席。
先客はお一人だけだったのでテーブル席に着座。
メニューを眺めるとランチタイム限定を含め多種のセットメニューがありますが、デフォルト「ちんめん￥710」をお願いしました。
プラス￥120で大盛も可。
直ぐに配膳。ごま油の甘く優しい香りが広がります。
いただきます。
シンプルに「ハム」「錦糸玉子」「刻みキュウリ」が大量にトッピング。
麺は見えません。（笑）
具をかき分けると「刻みキャベツ」と「麺」が登場。
麺は断面が「ロ」型の黄色いタマゴ麺。
添加物無しの自家製麺とのこと。
のど越し良く、コシのある麺です。
スープは鶏がらベースの醤油味にほのかな酢。
あっさりした味わいです。
器の隅に添えられたカラシをスープに加えながらいただきます。
これがしっかり辛くて◎。
また卓上に「酢」が用意されているので「酸っぱい系」がお好みの方はどうぞ。
メニューも、量もデフォルトで、具材もイマドキにしてはチープでシンプルでしたが、どこか懐かしく、優しく美味しい冷麺で大満足でした。
また、席を立つ頃には店内ほぼ満席。
人気ですね。
冷麺を看板メニューにする希少なお店。
しっかり美味しく歴史もあります。
冷麺の福岡代表ですね。
ごちそうさまでした。