全体的に良かったです。こちらのお店も再訪したいです。 : Restaurant Sola

福岡滞在2日目の夜は当店にいたしました。こちらも前日の夜と同じく、
信頼しておりますマイレビ様複数人方々の高評価を頼りに初めてお邪魔しました。
感謝しております。
お店に関しては、お値段も非常にリーゾナブルでお料理のクオリテイーから、
もうちょっと、高くて良いかもと感じ、
味自体も最近訪問したフレンチの中では一番よく感じました。
う〜むと思ったのは二つのパン(特に二つ目のパン、他のお客さんには人気だそうです)と
お店自体が大箱な感じがするだけで、他の要素は全体的によかったです。

かなりのスタッフの数がいらっしゃいましたが、
これだけの数のスタッフをまとめて、味、接客のクオリテイーを
ハイレベルに保つのは本当に大変かと感じます。
皆様お若く、生き生きと目標を持って、お仕事をなされている印象があり、
非常に好印象を持ちました。ひねたり、くすんだところが全然なく、
真っ直ぐに向上していこうという姿の方々に触れると非常に気持ちがよくなります。
私の方が数十年という、ほんの少しのの期間長く生きていますので、
どうしても私の方が話すことになってしまいますが、大事な話も真剣に
聞いていただきました。
全体として、来店前に想像していた以上のお味、活気でしたので、
訪問して本当に良かったお店と感じました。
「お店のこだわり」のところにありますように、「ありふれた食材」を使うという
コンセプトにも非常に共感いたします。当店でも前日の和食店同様、
相当、食事中、会話をしまいましたので、お料理を味わうことに
それほどは集中はできませんで、また、相当日にちが建ってしまいましたが、
覚えていることを書きたいと思います。文章を書いていても前向きになれるので、
このように記録に残すことにも喜びを感じます。こういうお店ばかりだと
私もくすまないいで済むので、いいのですが。。。

(1) エルダーフラワーのスパークリング(確か名称はこうだったと思います。)

花の香りのするスパークリング白ワインといった感じではなく、
花の味のするスパークリング白ワインといった感じでした。
(ちなみにノンアルコールです。あくまで、感じですので。)
クオリティが高く感じたので、このお店は大丈夫だろうと思いました。

(2) アミューズブーシュ

(a) とうもろこし

とうもろこしが旬ですから、甘さ、味わい申し分ないです。
間違っているかもしれませんが、玉ねぎを使っていない感じで、
朝採れとうもろこしと感じました。外が本当に暑いときだったので、
冷製スープでしたので、体に新鮮な液体が染み渡りました。

(b) ホロホロ鳥

ホロホロ鳥のテリーヌでしたが、上品のおとなしい味ではありましたが、
もうちょっと癖なり塩味があっても良いかとは感じました。

(c) いくら

これは構造は簡単ですが、独創的な品と感じました。
細長いタルトの上にアボガドのクリーム、その上に一個一個、
ピンセットでいくらを乗せていると思います。
レビューしたミッシェルトロワグロ様でも感じましたが、
作業が分担されていて、チームでないとなかなか大変だと思いました。
このような組み合わせは初めてでしたが、塩味のものと
主原料が小麦粉に火を通したものは相性が良いですよね。
私は天才ニコラ・テスラ氏の足元にも及ませんが、青柳正家様の栗餅での
レビューで書きましたが、3という構成要素は重要な数で、この一品は形を変えたり、
食材の構成要素を変えたりして、自分でも真似て作りたいと思いました。
ネット上には筍とフェタチーズのタルトなど、いろいろあるようですね。
他の方々も述べていますが、シンプルなのですけれど、印象に残る逸品でした。


(d) 月日貝

初めて月日貝をいただきました。食後、貝殻が面白い特徴的なものなので、
このような名前があると非常に詳しく説明していただきました。貝殻の
方が印象に残り、味を正直覚えておりません。特別驚くような
味ではなかったかと思います。タルトの中のクリームの味も薄らとしか
記憶に残っておりませんので、コメントを控えます。不満を感じた覚えは
ありませんので、全体的にはまずまずの味だっと思います。

全体的な盛り付けもきっちりしていて、非常に美しいですね。
パリのあるレストランで鬼気迫る表情で作業していたシェフ達の
ことを思い出しました。

(3) オードブル

バジルではなく、ディルがあり、リコッタチーズがあり、その下にトマトのジュレがあり、
次にサーモンがあり、パプリカムースがあるものでした。今回は京都のフレンチの
NAKATSUKA様と違って、なぜかディルの印象が
薄く、全体に混じり合った味を主に感じました。もうちょっと、どれかの味を強く
出しても良いかとは感じましたが、全体的なまとまりはあったと思います。

(4) ホエイのパン

最近、少なくとも二日に一度はパンを作っていますので、パンに関しては記憶が鮮明です。
確かにホエイの味のする僅かに甘味の残るパンでしたが、どのヨーグルトを使うによって、
味は変わるでしょうが、いっそ、ヨーグルトのパンを作った方が良いのではと感じました。
ヨーグルトも自分で作り続けるのはもはや簡単ですし、ライ麦粉入りの
ヨーグルトのパンは相当いけます。
コース料理にも料理を支えるパンとして適しているかと思います。
このパンは思いの外、写真から受ける印象よりも柔らかい
日本のパンという印象が感じでしたが、これはこれで良いパンとは
感じました。日本の巷のパン屋さんよりは全然美味しいです。
他店と比較すると、埼玉県のフレンチオクサリス様の
同様の形のパンの方が美味しいですかね。

(5) 前菜1

穴子とフォアグラの入ったコロッケですね。
提供していただいたものが左右均等でないので、
一人で訪問したので、作ったものの長さがかなり謎ですが、
料理超初心者の私には作り方が大変参考になります。
一緒くたに混ぜたくなるところを断面を見せるように
しているのですね。表面の衣の油をかなり感じましたが、
不快では全然なく、衣の香ばしさも非常によくこの品は美味しいものでした。
こちらよりも小ネギ入りのコンソメの方がちゃんとしたコンソメでしたので、
美味しく感じました。このコンソメスープと穴子のコロッケに衣はパリッとしたままで
合作していただくのは物理的に無理ですかね？コンソメ味の効いた穴子のコロッケなんか、
相当美味しいものになるのではとこのお皿からは感じました。

(6) 前菜2

この品が一番、メインのお肉が二番目に美味しかったです。
カツオの燻製でしたが、薫製の香りも心地よいのですが、カツオの真ん中が
フレッシュな味が相当力強く、グッと私に迫ってくるものでした。
上にニンニクとミョウガがありまして、ニンニクはさして印象に残りませんでした
(家にある大量のニンニクはものは今の季節だと全て透明で「芯」そのものがないです)が、
ミョウガはザクザクっとした鮮度が高いものでありました。下には焼きなすとオリーブオイル
味の玉ねぎがありましたが、カツオの印象が本当に強いので、こちらは霞んでしまいました。

(7) 南瓜のパン

これは非常によくなかったです。オリーブオイルの油がすごくて、
香ばしくない油の多すぎる揚げパンをいただいているような感じでした。
南瓜の味もほぼ飛んでいました。


(8) 前菜3(ヤリイカ、ズッキーニ、ライム)

(7)の印象の残存度がすごくて、部分部分の断片的な味しか覚えておりません。
すいません。また、私のミスですが、パクチーは
苦手とお伝えしておいた方がよかったです。まだ、受け入れる勇気が
ないので、念のため、避けておきました。上の黄色い花びらは細長いので、
ズッキーニの花びらですかね。この一皿を高める味はほぼありませんので、彩でした。
包丁の入ったイカの下にはオリーブオイルで炒めたズッキーニを細切りにしたもの
多数をスライスしたもので巻いてあるものをさらに折り畳んであり、
非常に面白かったです。(何がなされているのか理解するのが結構大変でした。)
手前のサワークリームのソースは美味しかったのですが、ライム味もして、
イカ自体はそれほど印象に残るものではありませんでしたが、
全体的にまずまずでした。

(9) お魚(アオナ(アオハタ)のグリル、サフラン焦がしバター)

上の粉チーズの味のチーズの上に乗った円盤状のものが食感がくねっとしたものが
今ひとつでした。見栄えを気にしてのことだと思いますが、なくて良いのでは
とも感じました。癖のないアオナはトマト入りブイヤベース風のスープ仕立てで前には
黄身酢のソースがあります。　まずまずでしたが、次のお肉よりは印象度が薄いです。

(10) お肉(蝦夷鹿(雄))

この鹿肉は非常に美味しいものでした。レビューした中では
SEAZANNE様の次に美味しいものでした。SEAZANNE様のよりは
ワイルド感がありますが、臭み等は全くなく、柔らかく食べやすく、
カツオと同じく、鹿肉そのものが迫ってくる感じがありました。
下にある写真から受ける印象よりも味に迫力がありました。
お店の方によると、雄鹿は7月が旬だそうです。
植物って本当に大事だなとは感じました。
雌とは旬が違うとのことで勉強になりました。
ただ、下にあるジャガイモのソースはややバターが多いと感じましたし、
鹿肉に合わせるのも個人的には無理な感じを受けました。
付け合わせもジャガイモよりも椎茸その他のキノコ類の方が良いのでは
とも感じました。

(11) デザート1(お茶、ライチ)

一番上に飴があり、その下にライチのアイスがあり、
その下がなんでしょう、分かりませんが、生クリームをゼラチンで固めたもの？、
その下にライチやお茶の蕨餅があります。
味的にはお茶の味とライチの味が混じり、面白い組み合わせでしたが、
この組み話合わせは個人的にはアリだと感じました。


(12) コーヒー(確か、別料金)

フランスで一般的なコーヒーですが、雑味がありました。これまた、
一番最近でレビューしたオクサリス様のコーヒーの方がクリアで美味しいです。


(13) デザート2(パッションフルーツ、パイナップル)

その場でパテシエお二人で構成なされていらっしゃいました。
真ん中に生地、パションフルーツのアイス、チョコレートがあるのですが、
全体的には一番上のパイナップルにチョコの味が入ってくる感じのものでした。

隣にはココナッツミルクのアイスがありますが、フランスでいただいた市販の
ココナッツミルクが強調されていたヨーグルトほどインパクトはありませんでした。
美味しいものではあると思います。

(14) 小菓子

下にサブレがあり、中のチーズをホワイトチョコレートで薄く
コーティングしたものでこれまた、面白いものでした。
ホワイトチョコレートが砕ける感じが面白かったですが、
甘味があまりないので、中をクリームチーズ、
適切な量の砂糖、ホイップ生クリームにすると
より良いのではと感じました。


これだけの作業量の多い品数と上質な飲み物付きで総額15000円を切ったので、お値段が
お安く感じ、得した気分になりました。先日、お伺いした都内の有名フレンチとは
全然印象が違いました。また、退店する際には、お客さんがまだ、
たくさんいらっしゃったのにも関わらず、
そして、厨房と入口が相当距離があるにも関わらず、シェフ様とよく会話した方のお一人と
お見送りをしていただき、暑い中、体力的に相当大変だと思いますので、
申し訳なく感じるくらいのお心配りでした。

博多には良いお店がたくさんありますね。コロナ禍でしばらく、なかなか、福岡に
いけなかったので、個人的には博多滞在は連続一週間は欲しいと感じました。