【口コミ200件到達記念】さすが福岡ラーメン総選挙１位 見かけは濃厚、味は意外とあっさりの博多ラーメン : らーめん二男坊 博多本店

今度福岡にやって来る知人のリクエストの一つが「安くて旨い水炊き」。これは既に水たき 長野さんに決定。さて、もう一つのリクエストが「美味しくて食べやすい博多ラーメン」です。実は、私自身福岡に来てから空港内を除く市内でとんこつラーメン専門店でラーメンを食べたのは元祖長浜屋さんと長浜ラーメン一龍亭さんのみ。博多ラーメンのお店を知りません。そこで食べログを検索しまくって、最近人気の女性や子どもでも食べやすいと評されているお店として選んだうちの一つが、このらーめん二男坊 博多本店 さんです。

日曜日の14時過ぎ、もうランチタイムを過ぎているから大丈夫だろうと思ってお店に向かったところ、どうしてどうして、お店の外の歩道には行列が・・・。熟年家族４人、若いカップル２人、そして旅行バッグを引き摺っている男女６人組、計１２人。う〜む、これは待たされそうだなぁ。そもそも並んでまで待ってラーメンを食べた記憶がないんです、私。一人のときはそこまでラーメンに執着がないんですが、ここは知人のため。とにかく待つことにします。

１５分後、ようやくお店の中で動きがありました。６０過ぎと思われるおじちゃんおばちゃんたちが次々と出てきます。店内が完全禁煙のせいか、そのうち数名のおじちゃんおばちゃんが仲間が出てくる間も惜しんで店の外の吸い殻入れの前で煙草をスパスパ。風下の私の方に煙が流れてきたので思わずハンカチで鼻を押さえてしまいました。
結局おじちゃんおばちゃんたちは１０名。店内の席数が確か１６席でしたから、これでは待たされるはずですよ。片付けに時間がかかったのか、数分してから最初の４人家族と若いカップルさんが呼び込まれました。そして５分後、旅行客らしき若い男性４人組が出てきて、私の前の6人組が入店。さらに数分待ったところでようやく私に声がかかりました。待つこと約３０分、入口を入ってすぐ右にある券売機で「らーめん６００円」の券を買い、そのすぐ横の２人掛けテーブル席に着席です。

店内はとても狭く、右の壁側にテーブル席が１０席、反対側にカウンター席が６席、ほとんど隙間なく並んでいます。左奥の方に厨房があるようですが客席からは見えません。豚骨ラーメンのお店といえば、店内はもちろんお店の外まであの動物臭がプンプン臭ってくるというのが私のイメージだったのですが、このお店は店外でも店内でも全くそのような臭いがしません。

お店のスタッフは女性１人と男性数名で、お客さんの出入りや注文があるたびに元気な声が店内に響きます。わざとらしさがなくてとても自然な感じの掛け声で、お店のスタッフの一生懸命さが伝わってきて好感が持てます。途中でカウンター席に座っていた６人客の一人が注文した餃子をしくじって焦がしてしまったらしく、スタッフの女性が謝りに来て焼き直しすることで了解をもらっていました。これも一生懸命感があるからご愛嬌で済ませてもらえるのでしょう。

さて、その餃子の焼き直しがあったせいかどうかわかりませんが、私のらーめんが出てきたのは席に着いてから１２分後。黒いどんぶりに白濁した豚骨スープが映えます。麺の硬さは「かた」。お品書きに書いてある４段階の硬さの日本語の下には英語と中国語とハングルが書き添えてあります。外国のお客さんもたくさん食べにくるんでしょうね。具は、チャーシュー１枚に刻みネギ、キクラゲ。これに卓上にある紅ショウガとすりごまを入れていただきます。
まず、レンゲでスープをすくい上げて一口。口コミの評判どおり、一見こってり濃厚な感じのスープなのですが、口に含むと意外や意外、あっさりとした口当たりで塩気もそれほどではなく、とても飲みやすいスープです。細麺の茹で加減も絶妙で、さすが「かた」がオススメとお品書きに書いてあるだけのことはあります。
そして、秀逸なのがチャーシュー。味付けは控えめ、しかも厚さはどちらかというと薄めですがその分大きいので、一口食べても肉が多すぎて麺とスープの味わいを邪魔することがなく、しかも長く肉を楽しめる。味付けと厚さと大きさのバランスが最高のチャーシューだと思います。
もちろん、スープの一滴、麺や具のひとかけらも残さず最後までいただきました。このように美味しいらーめんをいただけたことに感謝を込めて。

ちなみに、こちらの一番人気は味付半熟煮玉子らーめん７２０円のようですね。私以外のほとんどのお客がこれを注文していました。それから、博多一口餃子も結構みなさん注文してましたね。４個２００円、８個３５０円、１２個５００円です。
あと３月限定で、香味めんたいらーめん９００円なんてのもありましたよ！

食べ終えて「ごちそうさま！」と席を立つと、店内のあちこちから「ありがとうございました！」という威勢のよい声がかかります。外に出ると、また６人ほどの待ち列ができていました。どんなに人気店になってもこの初心を忘れずに精進してもらいたいと思いながら、博多駅へと向かいました。

さて、もう一軒候補に選んだ博多ラーメンのお店はどうでしょうか？今から楽しみです。