御美事！！！「むつの照り焼き」！！！ : 四季のおもてなし 兼八

　【福井県内和食ランチ180軒目】
　とある水曜日の朝、とあるF銀行で、日頃から何かと御世話になっているHさんに偶然お逢いしました。御挨拶させていただいた後に『清水町にある兼八さんのむつの照り焼きが美味しいですよ！！！』との情報をいただきました。早速、検索しますと『四季のおもてなし　兼八』さんと言う創業百有余年の歴史ある日本料理屋さんでした。食べログ投稿も「熊の曲芸」さんの写真のみなのです。これはラッキー(*^^)v　
　今回のHさんからの情報は、きっと神様仏様からのお導きに違いない。全ての予約をキャンセルして行かねばならぬ(#^_^#)

　さて、福井県では「焼き鯖」が超有名なのですが、実は何を隠そう私は「むつの照り焼き」がそれ以上に好きなのです。ただし福井県のむつは、殆どが高級深海魚「銀鱈」なのです。あまりにも顔が醜いので、船の上でさばいてしまうあの「銀鱈」なのです。そんな事を想像すると食欲が失せるのですが、私はやっぱりこの「むつの照り焼き」が大好きなのです。
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　てな事で、今週の振休チューズデーランチは「兼八」さんで頂くチャンスを得ました。場所は、時々お邪魔している「PLANT-3」さんのちょい先でした。開店の11時半近くになると、駐車場に車が何台も入ってきまして、5～6人程の御婦人方が1階の個室に入られました。他にも一組ございましてかなりの人気店だと窺い知れました。
　正面からパチリパチリしてから暖簾をくぐりますと、写真入りのランチメニューが置いてありました。このようなお魚の美味しい料理屋さんでは「お刺身」系を頂く事が多いので、ちょびっと心が揺れ動いたのですが、やはりHさん大推薦の「むつの照り焼き御膳」を注文してみる事しました。
　入口を通って右奥のスペースに三つのテーブル席が有りまして、その中の二人用に案内してくださいました。その後、チビテェ～おしぼり＆チビテェ～お茶が登場しました。そこで、『実は知り合いから、ここのむつの照り焼きがめっちゃ美味しいと教えていただいたのでお邪魔しました。』と注釈がてら『むつ御膳』を注文しました。
　注文後はいつものように店内をパチリパチリしながら探索させていただきました。充実している個室も良いのですが、カウンター席の前に賑やかに置いてある招き猫等の小さな置物に、かなり遊び心を感じました。

　このような老舗の日本料理屋さんは丁寧に手間を掛けて調理してくださるので、素敵な彼女を待っているようなウキウキワクワク気分で本当に有意義です。何て思っていたら、注文から約20分程過ぎた頃に、『むつの照り焼き御膳』が登場しました。他の御客様の『海鮮丼』？も、ほぼ同時に個室に運ばれて行きました。
　私の注文した御膳には、本命の「むつの照り焼き」の他に、食前酢(ビワミン！？)・二種類の小鉢・白御飯・御味噌・御漬物が乗っております。福井県が推奨している典型的な「一汁三菜」です。
　主役の「むつの照り焼き」は、とにかくサイズがでかい、身も分厚くプリッとしてます。しかも脂がのってまさに名のとおり照り照りです。昔から変わらない秘伝のたれに漬けこんで焼いておられるようですが、とっても香ばしいです。もしかして炭火で焼かれたのでしょうか！？勿体ないので、当然ひと箸ひと箸で、じっくり味逢いながら頂きました。
　小鉢はサラダと小煮物でして、それらの中にはトマト・豆腐・ナス・玉子焼き・魚の他にアサリや茗荷などが入っており、HPにも書かれてあるように、海の幸・山の幸がバランス良く味わえる内容でした。御陰で、いつもは一碗でおく白御飯(地元産のこしひかり)も、思わずおかわりしてしまいました(二碗目まで無料)。
　御陰様で心身共に満腹になりました。今は最後の有機栽培の珈琲を口にふくみながら、忘れないうちに文章にしております。だって「茗荷」を口にしてしまいましたからね(笑)

　お店の方から『本むつ』を使用しているとお聞きしました。あまりにも美味しく頂いたので、マイフレンドにもお薦めしようと思いました。ただしこうなると、もともとお刺身系の好きなちょうさんなので、そちらのメニューもかなり気になるのです。と言うことで、次回の私は『笑顔の海鮮丼』を注文しようと思います。
　ちなみに会計を済ませて帰る時に、六代目の大将が御挨拶に出てこられました。残心も良いお店でした。
　本当に御馳走様でした＼(^o^)／
　全て、御美事！！！　

　追記①：店内のお水は飲料水もトイレの水も全てイオン水だそうです。どおりで、全ての御料理も含めてお茶も珈琲も美味しいはずです。
　追記②：御膳の上に何故「菅笠」のミニチュアが乗っているのか？ですが、この辺りは昔から「越前菅笠」の特産地でして、福井県の郷土工芸品にも指定されているのです。勿論、この菅笠を使った音頭もございます。