天ぷらをゴチになります : 矢車 本店

本日は天ぷらの矢車さんで、人生の先輩方からご招待いただいてのお食事です(一人だけ高校の同級生ですが)。

今、改めて気がついたのですが、私が矢車さんでお金を払って食事したのは一度もなく、お昼3回ほどはいつも会社の役員の方が払ってくださいますし、夜5～6回ほどは会社負担の会合か歓送迎会のご招待などで、今日も先輩方からのお招きなので多分無料です。

30年以上前、大学の指導教官が「タダ酒は飲むな」とアドバイスしてくれました。それを胸に社会人になってからは取引業者と清い関係を通してきたのですが、それでこんなお高い天ぷら屋さんがいつも無料とは、ラッキーこの上なしです。

18時開宴なので、少し早めにお店に向かい、お店西側の駐車場は諸先輩方のため使用せずに、10mくらい南の第二駐車場に車を停め17:40に着くと、ヤバイ、一番のりです。

こちらのお店は1階はちょっと大胆な作りで、夜の１階をちらっと覗くと大人の世界が広がっておりました。ぜひお試しください。私の会場はいつも2階の和室です。写真の【2階宴席12名用】を見ていただければわかりますが、お店の社長がちょっと変わった骨董っぽい品が好きで、一度倉庫を見せていただいたことがあります。

丁度お茶を出していただいた奥様と、作品の購入とか保管とかで笑いばなしをさせていただいているうちに皆さん到着です。18時遅れた最後の一人は、高校時代の同級生でした。おいおい、一番若輩のくせに遅刻するなよ。

全員揃ったので、「とりあえずビール」の世代ですのでビールと、自動車の人はノンアルコールビールを注文。会長さんがご挨拶されて乾杯してスタートしました。

①〜⑨は出てきた順ですし写真と対応しています。その次の「・」は私が食べた順番です。

①先付 (前菜 )
・蕪の葛煮
・胡麻豆腐
・イクラおろし
・里芋の旨煮
そう言えば、カブが美味しい季節になりました。火を通すとなんとも言えない味わいになりますよね。

②向付(お造り)
・鮪
・平目
・はまち
私はお造りにマグロがあると、真っ先にいただきます。本当はヒラメが大好きですが、30年前、現在の越前市の料亭の板前さんから、「マグロは切った瞬間から酸化が進むから早く食べて欲しい。手を付けず話こまれると、お出しした自分は本当は凄くさみしいです」と言われたのが、ずっと心に引っかかってます。ハマチやブリはやや苦手です。

③油物【1】(天ぷら)
・グリーンアスパラガス
・車海老
・蒟蒻
・青とう
この矢車さんでは、アスパラは真っ先にいただきます。これも以前ご馳走になった時、隣席の方から「ここのアスパラはアツアツのうちに塩で食べるといいよ」と言われたのがきっかけです。確かに、熱々アスパラはサクッとしていて香りも楽しめる品で本当に美味しい。
次の車海老も美味しいですが、こちらの蒟蒻の天ぷらは上にお味噌がかけられ田楽のイメージです。

④酢肴(酢の物）
・かに酢
福井では定番の一品です。お酢が控え目で上品な味で提供されました。

⑤油物【2】(天ぷら)
・舞茸
・南京
舞茸は想像通りの感じ。南京は想像よりも凄くホクホク感が強く、甘くて驚きます。

⑥油物【3】(天ぷら:味付)
・だだみ(鱈の白子の福井弁)
・白葱
鱈の白子は、予想通りクリーミーです。予想をいい意味で裏切ったのが白葱で、食感を残しながら甘くてもう一つ食べたかった。

⑦蒸し物
・茶碗蒸し
上に餡がかかっています。天ぷらは全体に軽い感じでしたが、この茶碗蒸しがあると、お口の中が本当にサッパリします。

⑧食事
・ご飯(舞茸炊き込みご飯)
・止め椀（味噌汁）
・香の物（漬物）
舞茸炊き込みご飯は、土鍋で炊かれて提供されました。目の前で盛り付けられて、少し柔らか目ですが、これがまた50代には丁度良い感じ。大変美味しく、おかわりしていただきました。

⑨水菓子
写真の左に見える黒いキューブ状のものは、福井の冬の風物詩「水ようかん」です。11月になると県内のスーパー、コンビニに売ってます。ただ、日持ちしないのが残念。

すっかりご馳走になり、高校時代の思い出話に花が咲いて、皆さんに大笑いしていただきました。 最初はとても緊張していましたが、本当に楽しい会食でした。

ビールと日本酒ですっかり酔って、タクシー代行を呼んでかえりました。

美味しい天ぷらをご馳走さまでした。

尚、別掲データの一人あたりの料金は、コース＋ビール1本＋冷酒1合くらいの価格です。