福井福井・目覚めよミミー。"越前おろし蕎麦"美味しさへの覚醒－第一章ー　やっこ城東編 ～日本全国のデカ盛り自慢、味自慢～ : 手打そば やっこ

2016.8.13に寄らせて頂きました。

会社が夏休みになり、高崎のデカ盛り好きのウサギも遠征の季節が来ました。
最初に行きますのは自分が口コミを始めた頃から懇意にさせて頂いています越前の甘美小町・てなわん様の待つ北陸・福井県。

自分が福井県でどうしても食べてみたい物が二つありました。
一つは福井県では単に「カツ丼」と呼ぶと出てくる「ソースカツ丼」。
もう一つは福井県の食文化の代名詞の一つと言っても過言ではない「越前おろし蕎麦」なのです。
自分が一番好きな麺類は蕎麦なので福井の皆様が食べているさっぱりとした「越前おろし蕎麦」を群馬のウサギも食べてみたいのです。
例えデカ盛りでなくても(笑)。

福井一番の観光の名所である東尋坊を夕方に出ますと再び福井市内を目指しますが・・・やはり何処を走っているか全然わかりません(笑)。
ですが、福井も群馬と同じ車社会で自動車保有台数率は全国有数(福井7位・群馬1位)でバイパスの混み具合は群馬と変わりませんでした。
てなわん様に聞いても
「福井は車が無いと何処にも遊びに行けません」
と聞いて群馬と同じく地方の公共交通機関の弱さが出ていると思いましたが違いますのは福井は京都や大阪、名古屋から高速道路を使えば、どこも2時間程度で着く事が出来るらしく
「私、仕事が終わってから友達と大阪や名古屋に遊びや食べに行っていたんですよ♪」
と聞いて
「大阪や名古屋に仕事が終わってから行くなんて・・・てなわん・・・恐ろしい子・・・！」
と再び、月影○草と事を思ってしましました(笑)。
本当に恐ろしいと思ったのはこの後でしたが・・・。

「越前おろし蕎麦」を食べに行くお店は福井市内にあります「やっこ 城東」様です。
お店に着いたのは19時過ぎで暗くなっていましたが中はかなり混んでいて少し待つほどの人気店ですが、待っている間に北島○ヤの様な明るさと前向きさを持つ、てなわん様は衝撃の事を話してきたのです。
「ミミーさん、越前おろし蕎麦は量があまり多くないので今日はもう一軒行きますよ♪」
と聞いて、自分は白目蒼白になってしまい
「越前そばを連食なんて・・・やはり、てなわん・・・恐ろしい子・・・！」
とまたしても月影○草の顔が浮かんでしまいます(笑)。
昼食にデカ盛りカツ丼と大きいソフトクリームと中華そばを食べて、しかも運動をしていない為にカロリー消費が出来てないので満腹感が余り消えていないのですが折角、福井まで来たので腹をくくりました。

席に案内されメニューを見て、もちろん「越前おろし蕎麦」にするつもりなのですが・・・一つのメニュー「田舎そば」に目が付いてしまいます。
写真を見てもほぼ「越前おろし蕎麦」なので、自分はいきなり変化球の「田舎そば」をてなわん様はオーソドックスな「おろしそば」を注文。
混み合っている店内を見ながら待つ事にします。
このお店は本来、太麺と細麺が選べるらしいのですが太麺は売り切れで細麺になってしまい、てなわん様は
「本来の越前そばは太麺が多いのですよ」
と教えてくれて、「残念・・・」と思いますが念願の「越前おろし蕎麦」を食べれるので期待は変わらなかったです。
福井の方々が口コミをしていました「越前おろし蕎麦」を群馬にいる自分が、まさか本当に福井まで行って食べられるとは思わず、自分の行動力には驚いてしまい感無量でしたが、10分程で念願のお蕎麦が運ばれてきました。

てなわん様の頼んだ本来の「越前おろし蕎麦」はツユに大根おろしが入っているタイプらしいのですが、やっこ城東様の「田舎そば」はお蕎麦の上に大根おろしが乗っているタイプでそれをかなり濃い「かえし」を掛けてよーく混ぜてみました。
切望していた「越前おろし蕎麦」を一口食べてみますと・・・大根おろしが「辛味大根」なので"ピリッ"とした強い辛さが最初にやってきます。
その後は大根おろしの爽やかさと田舎そばの風味豊かな美味しさが口の中に清々しく広がり、スッと味が後頭部に抜けていくような感じでやはり美味しいのです。
今回の美味しいポイントはやはりお蕎麦で、福井は蕎麦の盛んな地域の一つ(2015年の福井県のソバの生産量は全国4位だそうです)で蕎麦殻まで挽き込んでそば粉なので、かなり風味が強く、「細麺」を頼んだはずなのですが細麺でも群馬のお蕎麦に比べてもかなり太く、これは驚きました。
ですが、太めの手打ち蕎麦はコシが強く、おかげでかえしや大根おろしがよく絡むので、もう一人前追加したくなるほどの快味でいくらでも食べられてしまいます。
素材がはっきりわかる仕上りを感じながら、まずは「越前おろし蕎麦」の名店の一つを心ゆくまで食べさせて頂きました。

お店の中はテーブル席とお座敷席がありました。
唯一、心残りでしたのは特大の「カツ丼」がメニューにあり、これは食べたかったです(笑)。

最後にてなわん様と同じく、そのままで蕎麦湯を飲んでみましたがこれも風味が良くて、つられてしまいました(笑)。
やっこ城東様は福井県産の特上の玄そばを100％使用しているらしく、つなぎはそばの味と風味を損ねないよう外一で打っている上に値段も手頃ですので、福井の方だけでなく同じくらい蕎麦の好きな方が多い群馬の人にも機会があれば、是非食べてみてもらいたいと思いました。
食べてから一週間たったのですが未だに、「越前おろし蕎麦」の味を忘れる事が出来ずに
「ミミーは、いつ越前おろし蕎麦を忘れることができるのか？」
状態です(笑)。
てなわん様と巡り合えた奇跡のおかげでこの「越前おろし蕎麦」の美味しさを胸に焼き付けられた事を感謝しながら次の「越前おろし蕎麦」の名店がある鯖江市に向かうのでした。

日本はとても広く各地には美味しい物が沢山あり、それと巡り会えるのは本当に幸せだと思います。
本当に美味しかったです。ごちそうさまでした。