本来は、美味しい珈琲とジャズ！！！ : COFFEE　IN　HALF

『COFFEE　IN　HALF』さん（福井市手寄1-10-16 小杉ビル2F）
　風の便りで年内に閉店！？　これは行かねばならぬ。
　実は昔昔、福井駅の東側に珈琲の美味しいジャズ喫茶があるとお聞きし、仕事疲れをとりに何度かお邪魔しておりました。その後、何年もご無沙汰しておりましたら、カレーがバツグンに美味しいとの噂が広まり、食べログを始めてから5年ほど前に再訪しました。寡黙であるはずのマスターさんとお喋りが出来たので、てっきり私の事を覚えていらっしゃると思っておりました。しかし・・・
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　とあるアフター５にお邪魔しました。下の駐車場に愛車をとめて表通りに出て、階段をあがりました。すると入口に、『HALFは、カレー屋さんではありません。1日にお出しでき、数量に限りがあり、お断りする場合がございます。』と書いてあるではないかいな！！！もしかして、閉店の噂を聞きつけてイチゲンさんが押しかけて、マスターを困らせているのかもしれませんね。
　胸熱で店内に突入しますと常連さんがお二人おられました。幾分ボリュームが大きくなった（気がする）BGMのジャズをバックに、カウンター席の左側に陣取りました。目の前で調理が一段落したのを見計らって、ドキドキハラハラしながら
　ちょうさん『特製インドカレーの大盛と、食後にラッシーのスパイスをお願いします。』
　マスター『・・・』
　もしかして、私もイチゲン客と思われちゃったのかもわかりません。
　間もなく手際良く登場しました。ターメリックライスは勿論、昔から変わらない煮込まれたチキンのほろほろ感と優しいスパイス、バランスとれた後味の良い辛さがもう何とも表現のしようがありません（不立文字）。

　美味しいカレーの余韻に浸っていると、食後のラッシーが届きました。
　マスター『底の方にも入ってるで、下の方も混ぜてね。』
　ちょうさん『了解しました。』

　支払いを済ませて、帰りに改めて・・・
　ちょうさん『年内に閉められるそうですね。残念です。』
　マスター『もう来週に閉めようと思ってます。』
　ちょうさん『が～ん！！！だったら、早めにもう一度来ます。』　
　相変わらず、冗談のきついマスターです。
　同時に、カウンター席のお客様がほくそ笑んでおられました（追記②）。
　私も、何とかしてそちら側に行きたい(#^_^#)　

　追記①：ちょうさんは、かなり悔やんでおります。何故かと言うと、以前メニューにのっていたカレーパスタとフレンチトーストを、今までに一度も味逢っていないのです。
　何とかしてくれないかな(#^_^#)

　追記②：『人間万事塞翁が馬』で有名な塞翁（北方の砦に住むとされた老人）から来ている『ほくそ笑む』
　う～ん、8月の大きなお障りも、良い方向にクレッシェンドしていると良いのだが・・・

　福井市のカレーと言えば、「迦毘羅」さんを一押しされる方が県内外に非常に多いです。私が未投稿なので、県外のレビュアーさんからも、何故、ちょうさんは「迦毘羅」さんを投稿しないの？と言われるのですが、優先順位だとお応え致しております(笑）
　さて今回御紹介するのは、その「迦毘羅」さんではなく、ちょうさんが勝手に双璧と思っている「COFFEE　IN　HALF」さんのカレーです。福井駅東口から約400mの場所にありまして、駅から歩けば、何と駅西方向にある「迦毘羅」さんより近いのです。勿論、私はアフター５に車で出かけました。　

　駐車場に車をとめドアを開けますと、お店があるのは2階なのに辺り一面カレーのにおいが漂っております。そのにおいに引き付けられながら、心のドキドキドキドキを抑え久しぶりに階段を上がりドアを開けました。うわ～変わってない！！！　店内もマスターも昔のまんま、コミックもＬＰも置いてあります。その雰囲気の中、マスターとお喋りしたいので、カウンターの中ほどに陣取りました。他の方の投稿にはマスターは無愛想みたいに書いてありますが、そんな事はないです。無駄な事は言わない寡黙な方と言ったほうが当たっていると思います。今回も次のように会話がスタートしました。

　ちょうさん『車は、下の駐車場にとめましたが、どこでも良かったんですよね』
　マスター『空いてれば、どこでも・・・』
　ちょうさん『久しぶりにここのカレーが食べたくなりまして、大盛お願いします。』
　実は、ここのカレーは「インドカレー（チキン）」の１種類のみです。ただし量が、小盛・普通盛・大盛・特盛の４種類ございまして、今回は大盛を注文しました。ちなみに、ＬとＭの２種類のカレーパスタもありますが、私は未経験です。　

　ちょうさん『ところで、ブログに載せてもいいですか？』
　マスター『ブログ？』
　ちょうさん『写真を撮って投稿するんです。いくつか投稿されてましたよ。』
　マスター『ほう言えば、みんな勝手に無断でパチパチ撮ってるは・・・』
　　そして、ＣＤを入れ替えて新しいジャズがかかりました。多分、マスターが料理を作る戦闘モードなんだと思います。
　当然、私は口を閉じました。

　しばらくして登場した「インドカレー（チキン）」大盛は、大き目の器にチキンカレー＆ターメリックライスが半々に乗っております。スプーンでひと口、オオオオオ！！！まろやかな辛さが健在です。それにこのとろとろの中のチキンが何とも言えず優しいかたさです。多分、煮込み具合でこうなるのでしょうね。
　さて、カレーには定番のラッキョウや福神漬けは出てきません。代わりに写真を見てもちょっと判りにくいかもしれませんが、玉葱のピクルス？と半分のパイナップルが付いてくるのです。この玉葱がかなり酸っぱいのですが、カレーをいただきながら間間にこの玉葱をいただきますと、カレーの辛さが口の中から消えるのです。思わず、
　ちょうさん『昔からこの付け合せが変わらなくて良いですね。』
　マスター『変わりようがないがな』
　確かに・・・

　本当は、ここの珈琲もかなりお薦めなのですが、本日は職場で何杯もいただいたのでやめました。
　会計をすませて帰る最後の最後に、マスターから『味は、昔と変わらんかったか？』と言われました。勿論『昔を想い出しました。御馳走様でした』とお応えしました。