みやび屋の塩ラーメン@2016年04月01日㈮の昼ごはん : みやび屋

今年の1月30日にオープンしたばかりのラーメン屋さんですが
オープン直後よりその高評価は何度も耳にしていました。
新居浜にありながら松山でもずいぶんと話題になっていたんです。
お伺い出来ないままに2ヶ月を経て、今日ようやく来ることが出来ました。

予想していたよりはるかにしっかりとした建物です。2年ほど前までは「めんくい」
というラーメン屋さんが営業していた物件だそうです。駐車場も十分です。
店前のスペースだけかと思いきや、正面に向かって左側の月極駐車場のうちの
数台分も「みやび屋」さんのものです。駐車場の賃料も馬鹿にはならないでしょうが
来店客の利便性を考えるなら素晴らしい投資判断だと思います。

入るとすぐ左手に自販機があります。「醤油らーめん」か「塩らーめん」かの
２種類しかありません。あとはトッピングの追加を決めれば良いんです。
「ライス」も３種類ありますし「瓶ビール」もありますが、どれも席での追加が出来ます。
私は迷わず「塩らーめん」を選びます。こちらの方が評価が高いんです。
チケットをお渡しすると「麺は並盛りと中盛りが選べますが？」って訊ねてくださいますから
迷わず「中盛りで!!」って返事をします。

さぁどうですか!!　ふっと小麦と魚介スープの香って、さらには磯の香りまでが漂ってきます。
まずこの香りからして素晴らしいですね。そうそうその磯の香りの正体は

このあおさ海苔です。これがじつに良いんですよ。香りはもちろんのこと
この後に食べ進んでいく際にも味のアクセントになります。
さて、そのあおさ海苔の香りを確かめながら

スープを啜ります。まず一言に「美味い!!」です。塩スープですが塩気よりも
出汁の旨味がズンと舌先を刺激します。このスープは豚と鶏の動物系スープと
カタクチ鰯・うるめ・アゴの煮干しと昆布までを加えて摂ったスープだそうです。
さらに塩ダレは淡路の藻塩をベースに数種の塩をブレンドしているのだとか。
この塩スープをひとくち啜っただけでこのお店の実力が判ります。

この透き通ったスープには「塩」と言うだけでは謳えない複雑な深みがあります。
そうそう、背脂が浮いている他に、鷹の爪がほんのわずかに、
そう２切れ３切れほど入っているのも見逃しません（笑）

加えて、チャーシューのお話もしておきましょう。チャーシューは2枚。
1枚がロース、もう１枚がバラ肉という気の使いようです。
どちらもレベルの高い出来上がりです。箸先で持ち上げようとすると
ホロリと崩れてしまうほどの柔らかさです。しかも炭焼きの香りがします。
切り分けたチャーシューを炭火で炙っているのでしょう。
店内に七輪があるだろうときょろきょろと見廻したのですが見つけられませんでした。
でも、この香りは間違いなく炭火で炙っているはずです。
そして自家製麺を味わいます。

この麺も良く出来ています。小麦粉は吉原食糧の「愛媛の大地」を使っています。
この中太の多加水麺のちゅるりとした食感が塩スープに良く絡んでいます。
この麺を噛むと小麦の香りがふっと鼻から抜けるのが素晴らしいんです。
ところで、
お伺い出来たのが14時半頃でしたから・・この頃になって店内はようやく空いてきます。
カウンターが８席ばかりの小さなお店ではありますが、オーナーさんひとりで
切り盛りしていますから大忙しです。
ようやく、
他のお客さんがいなくなったので少し話しかけさせていただきます。
このオーナーさんは東京の「百麺（ぱいめん）」ってラーメン屋さんで
10年ほどの修行を終えて出身地の新居浜にようやく出店されたということ
・・・・とはいえお若いです。30歳そこそこじゃないでしょうか
・・・しかもイケメンで爽やか!!
そして何より訊ねておきたかったことは「安過ぎませんか？」ということです。
これだけ細心の手を掛けて、食材にもこだわって680円はあり得ない値段です。
「この内容だったら880円でも納得でしょ？680円ってスゴイですね」と話しかけると
「もうギリギリですよ。」って笑顔で応えてくださいます。さらに
「ここ地元・新居浜で商売を始める当たっては、安いと思っていただける
ギリギリの値段を目指しました。損をしない精一杯の値段です。」って
そりゃあそうでしょう。このレベルで680円はあり得ない値段です。
味は全国区・価格はローカル設定ですね。本当に良いお店です。

新居浜のラーメンと言えばこれまでは「らぅ麺純」さんですが
この「みやび屋」さんを加えて新居浜ラーメンのツートップですね。
さらにトップ下には「堤亭」さんの「肉味噌ラーメン」を持ってきましょう!!