瀬戸内の塩ソフト◆伯方塩業株式会社 大三島工場 : 伯方塩業株式会社 大三島工場

愛媛県今治市大三島町台32、伯方塩業株式会社 大三島工場。
伯方の塩を製造及び販売する伯方塩業の工場。
瀬戸内海の島にあり、無料で工場見学が出来る。
しまなみ海道大三島I.Cで降り大山祇(おおやまづみ)神社から約1.5km。
大三島工場ロビーには、食塩水の振る舞いや塩実験のコーナーあり。
塩ソフトや塩コーヒーの販売もされている。
受付時間9:00～15:30(見学時間は16:00まで)。
見学休日は年末年始(12/28～1/7)、盆(8/13～8/17)他。ホームページにて確認。

本州四国連絡橋は三つありますが、その一つ瀬戸内海をまたいで本州(岡山県倉敷市)と四国(香川県坂出市)を結ぶ10の橋の児島・坂出ルート「瀬戸大橋」は何度か渡りましたものの、あとの二つのルートは渡ったことがありません。
この日、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」へと向う計画をしていました。
島根・松江を朝に出発。
松江10:01のJR特急やくもで岡山へ。
岡山からJR新幹線さくらで福山へ。
福山からJR山陽本線三原行4駅の尾道へ到着したのが13:31。
行きたい場所と時間的に、レンタカーより安くて確実と判断した観光タクシー。
駅の案内所で紹介して貰い尾道駅に呼びました。
ドライバーさんと場所と時間の打ち合わせをして、瀬戸内しまなみ海道へ。
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60km弱の自動車専用道路で西瀬戸自動車道、生口島道路、大島道路からなる海道・・・
尾道市の一般国道2号バイパス及び今治市の一般国道196号バイパスに接続、瀬戸内海に浮かぶ島々を橋で結ぶルート。
着工から31年を経て全体が結ばれ、瀬戸内沿岸西部の交通・輸送条件改善、関連地域産業の振興のほか、この道路が通る向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島、馬島等の総計約8万人の人口を有する、島嶼部地域の生活改善などにも大きな役割を果たしたと聞きます。
新尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋、来島海峡大橋。
7つの橋が美しい景観も魅力で、このたびの訪問。
通り抜けだけだと1時間弱。往復でも2時間。
景色優先で観光スポットに立ち寄って貰い、塩工場へも高い優先先で立ち寄って貰いました。

大三島。
愛媛県の最北に位置し、同県に属する島の中では最大で、大山祇神社がある神の島として知られていますネ。
国宝の島は見どころがいっぱい。
伯方の塩の製造工場へ。
受付で見学を希望すると何県から来たかを聞かれて答え、見学者プレゼントを貰いました。
見学無料。工場見学ルートは撮影禁止。
天日塩田塩(メキシコまたはオーストラリア)を日本の海水で溶かして再結晶させるまでの工程が見学できます。
工場敷地内には、かつて瀬戸内の風物詩であった流下式枝条架塩田を見学施設用として再現してありました。
100%瀬戸内海国産の塩は、されど塩・されど藻塩として希少販売となってました。
ガラス張りの光が差し込むロビーでは、伯方の塩ソフトクリームなどを販売。
これを狙って来ました(^^

◆塩ソフトクリーム 300円(税込)

伯方の塩を使用し淡い塩味がついたソフトクリーム。
アルコールを飛ばした青いリキュールが少々入っており淡いブルーです。
ソフトには、仕上げに大粒のフルール・ド・セルをトッピング。
塩で甘さ引き立つ瀬戸内のソフトクリームです。

他にも塩コーヒーが販売されていたり、0.3％のうすい食塩水が用意されていたり。
自然環境の為に、洗剤でなく塩洗いのすすめがされていたり。
手洗いには塩が置いてありました。
お土産コーナーには塩グッズが色々。
ここで買いたかったのは、100%瀬戸内海国産の塩は、されど塩・されど藻塩ですね。
1971年(昭和46年)の塩業近代化臨時措置法の成立が、日本の塩づくりを大きく変えたターニングポイントです。
日本ではイオン交換膜製塩以外の方法で海水から直接「塩」を採ることが出来なくなり、1997年(平成9年)に専売法が廃止されイオン交換膜製法以外でも、日本の海水から直接塩をつくることが認められましたが、伯方の塩のあゆみは、この法と向き合ったもので、企業のホームページが勉強になります。

さて、工場見学を終了し景観を重視した観光を。
写真を上げたスポットを忘備を兼ねてまとめました。

●大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)
愛媛県今治市大三島町宮浦にある神社。
式内社、伊予国一宮。旧社格は国幣大社で現在は神社本庁の別表神社。
大三島西岸、神体山とする鷲ヶ頭山(標高436.5メートル)西麓に鎮座。古くは大三島南東部に位置。
三島神社や大山祇神社の総本社であり、山の神・海の神・戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集めた。
境内には国の天然記念物、大山祇神社のクスノキ群あり。
源氏平氏ほか多くの武将が武具を奉納して武運長久を祈ったため、国宝・重要文化財の指定を受けた日本の甲冑の約4割がこの神社に集まっているとか。
社殿・武具等の文化財として国宝8件、国の重要文化財76件を有し、紫陽殿と国宝館に収納・一般公開。
近代においても、日本の初代総理大臣の伊藤博文、旧帝国海軍連合艦隊司令長官の山本五十六をはじめとして、政治や軍事の第一人者達が参拝。
入口の神社名は伊藤博文が書いたもので公の場で書いた最後の字らしい。その年の明治42年秋、伊藤博文はハルビンで暗殺される。

●ひょうたん島
サンセットビーチの沖合1.9kmに浮かぶ、瓢箪島(ひょうたんじま)。古くは黒島が正式呼称。
国の登録記念物。広島県と愛媛県の中間に位置し、東西に県境が横切る無人島です。
諸説あるようですが、昔、NHKテレビで人気を誇った人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったと言われている島のひとつ。
左(北)が広島県、右(南)が愛媛県。愛媛県側から撮影。

●宮窪瀬戸 潮流体験
宮窪町を訪れた人を漁船に乗せ国指定史跡の能島周辺を周り、日本有数の潮流を間近で体験出来るようになってます。
今回は渦が納まりかけたころ目視にて見学。
かつては日本最大の海賊、村上水軍がいた海域。
潮の流れは大潮のときには9ノット以上で流れています。
このあたりは、良質の花崗岩である大島石の産地として知られ、急な潮流にもまれる関係で付近は好漁場として知られ漁業も盛ん。
宮窪集落の背後にあるカレイ山の展望台からは、瀬戸内の島々や石切場を展望することが出来る。

●瀬戸内しまなみ海道 サイクリングロード
日本で初めての海峡を横断できる自転車道。島々を結ぶ全長約76.7km。
米CNNが展開する旅行情報サイトで、世界で最もすばらしい7大サイクリングコースのひとつとして選ばれました。
尾道市から今治市の間にある、しまなみ海道沿線の自治体ではレンタサイクルを運営。
各地区にあるレンタサイクルターミナルであれば乗捨ても自由。今治市内の一部のホテル・旅館等にも乗り捨て可能。
サイクリングコースは、道路上のブルーライン沿い。

●亀老山展望公園
標高307.8ｍ。大島の南端、瀬戸内海国立公園に指定されています。
パノラマ展望台ブリッジからは、世界初三連吊橋、来島海峡大橋と日本三大急潮のひとつ来島海峡の潮流が見られます。
晴れた日には四国山脈の中に連なる西日本最高峰、石鎚山も。
夜景スポットとしてもおすすめとか。

●高見山
標高283m。向島になります。こちらも瀬戸内海国立公園に指定されています。
名前の由来は、昔このあたりを支配していた村上水軍の見張り台があったことに由来。
頂上の展望台からは眼下に因島大橋や瀬戸の島々を一望。
天気の良い日は四国連山まで望むことが出来るそう。
夜には尾道の夜景を楽しむこともできるビュースポット。

そろそろ観光タクシーの終了時間。
嗚呼、行きたかったお店が沢山あるのですが、次回の課題に。
向島の尾道渡船・尾道行カーフェリーのりばへ。
尾道へと渡ります。
お腹空きました。
飲食店へと送って貰います(^^