一枚入魂！愉しきガンコ親父のお好み焼き : ディンドン

私の顧客であるK会長は博識で、70代後半でありながら頭の回転が早くユーモアがあり、私の大好きな経営者の一人であります。

ある日、K会長と面談していた最中に
「面白いお好み焼きの店がある、色々提言してみるが全く聞く耳を持たない親父がいるので、一度一緒に行って意見を言ってやってくれ」
とのお話をいただきました。

会長は私が食べ歩きのブログをしていることをご存じで、エセグルメの私にも意見を求めておられたのでした。

何故会長がそんなお店を知るようになったのかお聞きしました。
御友人から「世界一売れてないお好み焼き屋があるので行ってみてくれ」と言われ行ってみられたのだそうです。

ヒドイ評判ですよね(^-^;

それから何度か行かれ、お好み焼きは良い感じなので勿体無いのでもっと人気が出るようにとあれやこれ提言したけれど、全く聞く耳を持たないとのことでした。

まあ、皆さん曲がりなりにも信念を持ってお店をされてるので、そりゃなかなか他人から言われても難しい部分はありますよね(^-^;

とりあえず、会長が面白おかしく話をされるので興味津々であったところ、先日ちょうど昼食の時間帯にお連れいただきました。

会社からは車で10分ほど走ったところにありました。
牛渕団地駅の近くにあります。

駐車場も広いですね。
広島風お好み焼きのようです。
私は広島風が大好きなので、期待大ですよ＼(^-^)／

長年やっているので入り口の木の小さな看板も年季が入ってますね。
小上がりの座敷もあります。

会長が予約をされていたので、概ね焼き上がっていました。
店内は割りと広くて余裕を持たせた席の配置です。
ゆっくり出来るようにと漫画もたくさん置いていました。

カウンターに会長とコンサルタントの方と並んで着席しました。
頭上には店主のお孫さんのプレゼントであるＰＲの紙が飾られていました。
身内のこうしたメッセージは愛があって良いですよね(*´ω｀*)

店主は俳優の山崎務によく似た渋い方ですが、明るくて面白い方です。

一枚毎の手際は熟練していると感じました。
が、一つの仕事に集中するタイプの方のようですね。
まさに一枚入魂といった感じです。
それがために全体を通すと複数の客に対応する流れは余りスムーズではないように思えました。

丸型のプレスでぎゅうぎゅうに圧しているのは少し気になりました。
ヘラでプレスするのは関西風ではよく見られる風景ですが、広島風ではあまり見掛けないですし、圧すのも軽くで良いと思います(^-^;

私には豚玉を用意してくれていました。

店主のこだわりなのか、半分に切って提供されていました。
それは別にあってもなくても良いようには思います(^-^;

さて、目の前に到着です。
特別に餅がトッピングされていましたよ＼(^-^)／
そばは中太麺を使っておられました。
私的には細麺がベストですが、悪くはありません。

ソースやマヨネーズは好みに応じて使えるように出してくれました。
これは嬉しいサービスです。

なかなか食べ応えのあるお好み焼きで、食べ進めているとチーズやキムチのトッピングが所々にあって美味しいし、色んな顔を見せてくれます。
怪盗二十面相を思い浮かべました(*^^*)

食後にはコーヒーのサービスもありましたよ(*´ω｀*)

会長達はミックス焼でむつこく感じたようなので、シャーベットかアイスクリームを突然所望されました。
先日お孫さん達を連れて来られた時に店主が出してくれたらしいです。

が、それはその時たまたまのサービスだったようでこの日はそれはありませんでした。

つまりメニューには無いのですが、それに絡んだ店主と会長のやり取りが傍観しているこちらとしては面白すぎて笑ってしまいました。
しかし、メニューにアイスクリームを追加していると口直し的な要素もあるので割りと売れるので置いておくと良いでしょうね(^^)d

店主は基本に忠実なタイプで、奇策を用いたり変則的なメニューなどは考えない方ですが、お好み焼きは他と比べて何ら遜色無くむしろ平均以上の美味しさだと思います。

因みに、名前の由来をお聞きしたところ、以前駄菓子屋をやられていたとかで、昔駄菓子屋でベルを鳴らして子供たちを集める光景から取ってきたそうです。

私的にはそういう系統の音は「チリンチリン」で、「ディンドン」は街の時計台なんかのもう少し大きな鐘の音のイメージですが、それはどうでも良いことですww


ディンドン
089-976-3077
愛媛県松山市北梅本町3301-6