ハンバーグはもう少し玉葱を炒めないと : 谷川 ３号店

以前に、オムライスとセットで小振りのハンバーグを食べたことはあったが、この日は、ハンバーグそのものをメインにして食した。

温野菜を付け合わせに、ご飯に、味噌汁、それに漬物。充分な内容だし、こうして写真を見るとかなり美味そうである。
デミグラスソースも、もう少しコク深い焦がした様な香りのする濃厚なものが好みだが、ハンバーガーはともかく、ハンバーグステーキそのものが一般的でない中国に於いて、この内容は充分だ。

が、ハンバーグそのものに含まれる玉葱が、未だ、硬い。勿論、生ではないのだがもう少し炒めるなりしてしんなりと甘みが出る様な調理が必要。まだシャキっとした触感が感じられるのはどうかと思う。偶々だったのかも知れぬが・・・・　味噌汁の具も玉葱だったが、こちらは甘くて加減が良かった。でも、量も充分だしセットで600円程。安上がりである。

中国で所謂、日本の居酒屋における普通のメニューというのは、中国の日式料理店でそれなりに味わうことが出来るが、日本の「洋食」というものに関しては、まだまだお粗末なことが多い。ハンバーグやメンチカツなども時折あるが、見栄えはそうなのだが要するに時間を掛けて煮込む等ということは殆ど無い様だ。

時折、利用するこの店で初めて頼んだが、これは失敗。何だか赤ワインの要素が殆ど感じられないし、ブイヨンという様なものでなく、何だか肉ジャガ風のものだった。肉こそそれなりに入ってるが煮込みが足りず、ほろほろと肉の繊維がくずれる様なものでは到底無い。む～、残念だった。デミグラスソース等の濃厚さも無く、味が薄っぺらい感じである。

それに頼んでいないのに、いきなりご飯と味噌汁のセットで出てきた。パンにバターを付けながら合わせる方が良いが・・・
そういう風だからこそ、和風っぽいのかも知れぬ。まあ、仕方がない。でも、この店のオムライスは好きである。

オムライスが昭和のそれで供されるので、家から近いこともあり時折訪れるが、今回はレバにら炒め。野菜がどうしても自炊ではトマトとかしか無理なので、外食の際に積極的に取らないとバランスがどうも悪い傾向が続くので。

メニューを見て、最初は野菜炒めか何かを探していたのだが、ふと目に付いたのがレバにら炒め。これにご飯、味噌汁等のセットにして定食化。加えて鰤の塩焼き。立派な昼食である。

にらもたっぷりで、レバーもきっちりと入っている。甘辛さもまずまず。ご飯の上に汁を含んだレバにらを乗せて、ガツガツ食う。エナジーが重点される様である。ここは前述のＲＥＶＩＥＷにもある様に、サラダバーが有り、これは無料。供される前にそれも食べたので、野菜がたっぷりのヘルシーな内容であった。全部で７０元。従って、1,000円少しである。中国での１人飯としては安く無いが、きちんとした飯を食わずに健康を損ねては馬鹿である。

店内が採光の関係もあるのだろうけど、もう少し明るい方が良いと思う。誰かが残していくのだろうか、相当、昔の漫画の単行本が一角の本棚にぎっしるあるので、「美味しんぼ」の古いものを読みながら食べた。行儀悪いが１人である。構わない。読んだのは、ラーメン対決だったが、懐かしかった。今は、何だか全然別の方向に行って、中断だかの状態の様だが、この頃は健全なグルメ漫画で面白かったな。

家の近くにある店。日本のそれでいうと洋食屋に分類されるか？　蕎麦やうどんも供するがメニューの中心は洋食が中心。
店は道路より少し入口が奥まっているので、「谷川」という看板があったが、最初は果たしてここかと訝しんだ。

この店が良いのはサラダバー。これはメニューで注文したものとは別で、追加料金も全く取られない。頼んだものが供されるまでに適当にボウルに入れて２つのドレッシングのどちらかを選び掛けるもの。野菜の種類はいつも同じ様だが、それでも普段、一人ではそう多種の野菜を取るのも難しいのでありがたいこと。
因みに、サントリーの烏龍茶とオレンジジュースも無料。食後にはコーヒーも自分で入れることが出来る。

今迄に二度利用。最初は「ハンバーグとオムライス」。ハンバーグは小ぶりで一度成形したものを後で温めなおしているのだろうけどソースも普通で中国でならこんなものだろう。オムライスは美味かった。然程、凝った料理で無いのだが、こうしてきちんと卵で包んで出す店は存外多くない。中のケチャップライスが如何にも昭和のそれで、そういうオムライスが好きなので、量も充分だし、満足出来た。
二度目はちゃんぽんを頼んだが、これは野菜＆麵の量共に充分だが、味が薄すぎる。スープにコクが足りず、胡椒を少し多めに掛けて食べたが、稜線がぼやけた味だった。塩分が相当足りない感じだった。

結構、メニューも多いので、独りの休日ランチには持ってこいである。