朝から魚を焼く、でも、オムレツとパンが美味しい : ホテル南海荘

※宿泊を伴う飲食は、部屋のグレードや手配方法により、内容や価格が異なるためコストパフォーマンスの評価は控えています。

南房総市にある旅館です。
房総半島の最南端にある野島崎灯台の目の前にあります。
千葉県は温泉が少ないのですが、こちらの宿はちゃんと温泉ですね。

朝食も食事処でビュッフェです。

夕食では海鮮網焼きがメインでしたが、同じシステムで朝はアジの開きを焼くのがメインになっています。
また、夕食でステーキや天ぷらを作っていたライブキッチンで、オムレツを作ってくれています。
オムレツは、プレーン、チーズ、ラタトゥイユの３種類です。

いただいたのは、
■アジの開き
夕食の海鮮網焼きとは異なり、薄いのでちゃんと火が通りますね。
小ぶりですが厚みのあるいいものを使っていて美味しいです。

■オムレツ・チーズ
普通に美味しいオムレツですね。こちらの宿はコストのかかるチーズを惜しげもなく使ってくれるのでチーズで美味しくなりますね。

■サラダ
夕食と同様に野菜が美味しいのでサラダも美味しいです。
ドレッシングの種類も多いのが特徴ですね。

■クロワッサン
食事処にオーブンがあり、焼きたてを提供してくれます。
やや、バターが弱く、冷凍生地のものを使っているかと思いますが、焼きたてであれば、やっぱり美味しいです。

■フレンチトースト
こちらも普通に美味しいフレンチトーストですね。


和風な温泉旅館ですが、なぜか、朝食はパン、オムレツ、サラダという洋食メニューが強いです。
パンとアジの開きというミスマッチ感はありますが、ビュッフェなので朝も好みのものを好きなだけ食べられるのがいいでしょう。

※宿泊を伴う飲食は、部屋のグレードや手配方法により、内容や価格が異なるためコストパフォーマンスの評価は控えています。

南房総市にある旅館です。
房総半島の最南端にある野島崎灯台の目の前にあります。
千葉県は温泉が少ないのですが、こちらの宿はちゃんと温泉ですね。

夕食は食事処で９０分のビュッフェです。海鮮網焼きをウリにしているビュッフェになります。
海鮮網焼きは、サザエ、ホタテ、エビ、蛤です。卓上に固形燃料のコンロが用意されていて、自分で焼いて食べます。他にも固形燃料で調理する料理があり、陶板焼き（実際は鉄板）と釜飯があります。

いただいたのは、
■鮑の踊り焼き
ビュッフェではなく、予約したプランに含まれていた特別料理です。
なお、伊勢海老、金目鯛、鮑から選べました。伊勢海老は、お造りで提供され食べた後は殻が味噌汁で提供されます。金目鯛は丸々１尾が煮付けで提供されます。
鮑を選ぶと卓上での踊り焼きになります。
私は千葉県や伊豆などの鮑の産地の旅館に何度か泊まったことがありますが、過去最大級のサイズですね。
固形燃料を使った鉄板で焼きますが、火力が弱く、殻の面を下にして焼いた後にバターをひいてひっくり返して焼きます。焼きあがったらナイフとフォークでカットしていただきます。
厚みがあるのですが、火を通すと柔らかくなり、食べ応え抜群の鮑ですね。
夕食の満足感の大半は、これによるものです。
通常のプランに３，１５０円増しでこちらになりますが、このサイズ感のものを用意するお店や宿は少ないので、これは食べるべきものだと思います。
また、３種から選ぶなら、間違いなく鮑の踊り焼きですね。

■海鮮網焼き
ホタテは片方の殻を取ってあり生ですが、サザエ、エビ、蛤はボイル済みです。
この下ごしらえが問題です。ボイル済みの３種については温まれば食べられるという、海鮮網焼きの雰囲気だけを楽しむものになっていますが、味が抜けていて、せっかくの素材が台無しです。
サザエや蛤は地元産のものと推定しますが、それでも蛤は安い食材ではないのでもったいないです。
サザエは、肝の部分が切り取られていますし、やや乾き気味です。
ホタテは生であるものの、殻が無いため蓋を失ってしまい、なかなか火が通りません。
焼けたホタテは美味しいですね。
丁寧に焼けば他の料理が食べられませんし、９０分のビュッフェが慌ただしくなります。
楽しさと美味しさの両立が難しいですね。
料理人が焼いてくれるものと、自分で焼くものと両方あればいいのかと思いました。

■ステーキ
ライブキッチンで料理人が焼いてくれます。
ファミレスレベルのステーキですが、円安と物価高のご時世に牛肉を食べ放題で提供してくれるだけでも上出来でしょう。
ソースもガーリックとシャリアピンの２種類があり、どちらでも美味しいです。

■天ぷら
こちらもライブキッチンで料理人が揚げてくれます。
海老、レンコン、椎茸、さつまいもなどがありますが、好みのものを選んで食べらるので、海老ばかりを取ってもＯＫです。
海老を楽しむなら、海鮮網焼きよりも天ぷらがおすすめです。

■本日の地魚『わらさ』
ブリの幼魚のワラサの姿造りとなめろうがありました。
近隣の漁港では高品質で低価格の魚が獲れますが、地元の魚はこれだけです。
美味しいですが、アジやサワラあたりの低価格で美味しい魚も揃えてくれたほうがいいと思いました。
他に刺身としては、海鮮丼・寿司コーナーにマグロ、サーモン、イカ、海老、とび子などがありますが、どれも回転寿司レベルのものです。

■焼き野菜
地味な料理ですが、美味しかったのはこれです。
舞茸、パプリカ、ナス、ズッキーニ、、レンコン、インゲン、さつまいも、ヤングコーンなどの野菜をオーブンで焼いただけの料理で、塩をかけていただきます。
南海荘の野菜は、直営の農園と提携のやまぐち農園で育てているとのことです。その効果か、素材ひとつひとつが美味しいですね。
千葉県は魚介のイメージが強いですが、農業も盛んなため、その良さが出ていますね。

■玉ねぎの蒸し焼き
焼き野菜と同じで、こちらも美味しいです。
写真はありませんが、同じく脇役になっている野菜料理で、大根甘酢漬けがありますが、これも美味しいです。

■野菜のチーズ焼き
エノキやトマトなどの野菜を使ったグラタンのようなものですが、野菜が美味しいのに加えてチーズをケチっていないので、チーズのコクで美味しいですね。


他に食べなかったメニューとして、コブサラダ、ピクルス、油淋鶏、さんがピザ、鶏唐揚げ、蟹クリームコロッケ、ポテトフライ、酢豚、帆立の炒め物、ハンバーグ、ピラフ、和風パスタ、たぬきそば、ラーメン、チョコレートファウンテンなどがありました。
ドリンクは、コカ・コーラ社製のサーバーがあり、ファミレスのドリンクバーのように飲み放題です。

子どもからお年寄りまで楽しめる内容になっていますね。海鮮網焼きは美味しいというよりもエンターテインメント要素としての楽しみを感じるもので、少量を焼きつつも普通の美味しい料理を食べるのが正しい利用法でしょう。
特に野菜の美味しさはレベルが高く、「払ったお金の分だけ元を取る」と思わなければ、野菜を食べているのが一番美味しいと思います。