房総名物イカメンチ、ここにもあります！ : フレッシュマート三平

内房の海を眺めてリフレッシュ。
日が暮れて、対岸の横須賀や久里浜あたりの街の明かりがキラキラ、横須賀ストーリー。
これっきりこれっきりもうこれっきりですか〜♪
でもこちら側はひっそり静まり返って真っ暗。
房総の歌を誰か歌わないかな？
真冬ですけれど、今年は暖かいですね。

ご当地にやって来て買って帰りたいのは、やっぱり干物？みかん？それから忘れちゃいけないイカメンチ。
隠れた房総名物と言われて久しいイカメンチですが、この辺のお肉屋さんどこでも扱っているかというと、そんな事はありません。

浜金谷で出来上がりに順番待ちまでできる人気のお肉屋さんも、普通のコロッケやメンチしかありませんね。
館山も上総湊もいろいろ探したけれど、空振りばかり。
イカメンチは何処に？
もっと盛り上げれば良いのに。

そういえばフレッシュマート三平さんはどうだろう？
佐貫の宮醤油のある交差点を生活道路に入って、しばらく行くと左手に明かりが見えてきました。
今日も裏手の呑兵衛さん専用カウンターでは、地元のお父さんたちがくだを巻いています。
幸せそうですね。

店内惣菜コーナーは、時間が時間だからもう売り切れ状態。
コロッケやメンチを家に帰って食べたかったから揚げてくれないかと頼んだけれども、もう油の火を落としてしまったんだと。
でも、ありました！180円のイカメンチ。

お母さんに聞いてみたら、このイカメンチ、三平さんのところで作っておらず、仕入れ商品なんだそうです。
もう、イカメンチならなんでもいいや。

家に帰ってトースターでこんがり。
割ってみると、メンチカツの餡は練られた状態ですね。
つなぎのペーストは何でできているんだろう？
にんじんなどの野菜片、肉の味もするし。
齧ると確かに、所々にイカゲソを感じます。
なるほどこれは確かにイカメンチ。
贅沢を言うと、胴も足もぎっしりイカばっかり入ってるやつを食べてみたいんだけれども。

内房、富津市佐貫(さぬき)の「三平」さん。
ご当地に昔からある、お肉屋さん兼食料品店です。
凡庸でないのは、惣菜を作る調理スペースの、表は肉屋の売り場、裏手にはなんと飲み屋的カウンターを設えて、呑兵衛の相手をすること。
いやはや、今回も昼間から先輩方が何人も、すっかり出来上がっておられる・・

ドライブ途中に腹が減ったから、コロッケ(80円)とメンチ(100円)をお願いします。
それにお馴染み、ひとつ50円の肉団子もね。

熱々をその場で！
旨い！揚げたてのコロッケやメンチが旨いのは当たり前だけど、それにしても旨いです。

ちょっとご愛嬌だと思ったのは、メンチカツとコロッケのパン粉が、全然違うわけで。
これが何を意味するかはさておいて・・

佐貫という街は内房の中でもかなり歴史も古くて、館山街道から続くひなびた集落は、とても素敵な佇まい。
知る人ぞ知る、タマサの古い醤油蔵もありますし、小高い場所からは東京湾が一望できます。

遥か彼方を行き交う大きな船。
対岸の三浦半島にも、遠く離れた伊豆の山々にも富士山にも、うっすらもやがかかっています。
ぼんやり眺めていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。

穏やかな内房(うちぼう)の海辺から小高い丘を上がった、富津(ふっつ)市佐貫町。
古い集落のなかに地醤油の醸造蔵があったりして、ご当地が歩んできた歴史の深さをしみじみ。

そんな一角にある、名物的存在のお肉屋さん。
お店の看板には「フレッシュマート三平」とあるけれど、配達に出るクルマには「房総畜産」と。
調べてみたら、この肉屋さんを経営している法人が房総畜産さんなのでした。

精肉、惣菜、揚げ物、そして焼き鳥等々。
おまけに、店の左半分は調味料や野菜等々の食料品店になっています。
大きな食品スーパーに行かなくても用が足せる、昔ながらの「よろず食料品屋」的な営業スタイルですね。

そんな肉屋さんの右隣は、なんと居酒屋さん！
暖簾には「やき鳥三平」さんとあります。
こういう場合、食べログでは別のお店として登録することが多いみたいだけど、先行レビューはみんな、フレッシュマートとして投稿されているから、このままで良いのかな？

隣と言ったって、要は肉屋の惣菜を作る場所が、そのまま居酒屋の厨房に・・
フライヤーは共通、焼き鳥の焜炉も共通。
嬉しいことに、肉屋で売る惣菜や焼き鳥を、そのままのお値段で出していただけます。
いったん肉屋から外に出て回り込んでみると、ご近所の常連さんたちが、昼間からご機嫌。
なんとか詰めてもらって、ちょっとお邪魔しまーす！

まず食べてみた、大きな肉団子は一つ50円、３つで何と150円！
とろーり甘酢の餡が良い感じです。

キャベツのメンチが100円。
ちょっと冷えてしまった奴だけど、半分挽肉、半分にシャキシャキのキャベツ。
これ、ぜひとも熱々の奴を食べてみたいなぁ・・

ポークステーキ400円。
これは凄い！
レタスもトマトもちゃんとついて、焼きたてジューシーなソテーがドーンと！
結構厚みのある豚ロースは、脂は甘く、赤身がきめ細かく柔らかい。
甘めのソースが何ともちゃんとした洋食屋みたいで。

ゴキゲンな常連さんたちに悪いから・・そろそろ。
本当は焼き鳥も食べてみたかったから、また是非来たいもの。
その暁には、温慮せずにごはんとみそ汁も頼んで、つまみ食いじゃない、ちゃんとした食事をいただきたいものです。