素晴らしい接客から繰り出すパンチの効いた 炒め野菜味噌らーめん : 麺屋ぱんどら

JR佐倉駅そば、佐倉市鏑木町、国道296号沿いにございます、麺屋 ぱんどら さん。道路を挟んで駐車場もございますので、車での来店も可能です。

もう何度も店の前を通りかかってはいるものの、なんとなく駐車場の場所が定かではないのもあり、来店にまでは至りませんでした。

パンドラの箱かなあ？と思って調べてみたら、店名はパンチドランカーの略、元プロボクサーの店主が営むお店という事であることは知っておりました。

食べログで詳細を調べると、お昼の営業時間がなんと12:00〜13:00という事で、なかなかハードルが高いです。

平日の12：00に店前に着きました。先客2組、3名。
夜はどうかはわかりませんが、ワンオペなので、提供時間が遅くなる事がございますとの旨あり。

元気な声で迎え入れてくれました。店内面白い造りです。入り口入るとすぐカウンターと体重計(笑)と厨房がございますが、奥にスペースがありまして、テーブル席にカウンター、さらに小上がりと、合計20席ほどあるでしょうか。

一番奥にはお子様用の小さい椅子も用意されており、優先席となっておりました。老若男女に愛されるお店なのであろう事がわかります。

ずらりと漫画が並んでいたり、ボクシング関係の掲示物や、グローブや衣装などが飾られていたり、常連のお客様などから寄せられた色紙が飾られていたり、BGMも軽快に流れて、なんだか大変楽しい空間であります。

そして、テーブルには呼び鈴もあったり、お冷ではなく、冷たいお茶であったり、ちょっと個性的なラーメン屋さんというイメージです。

店主の接客がまた素晴らしく、元気が良くとても丁寧で、深々とお辞儀をされたり、かと思うと気さくに世間話に応じてくれたり、優しいお人柄を感じぜずにはおりません。

ラーメンを食べる前から店主のファンになってしまいました。常連の皆さんも、味はもちろんですが、店主のお人柄にも惚れ通い詰めるのだろうと思います。

手書きの味のあるメニュー表です。事前のリサーチで炒め野菜のらーめん・味噌(880円)がオススメのようなのでオーダーすることに。頼んだ後にメニューをよく見たら、具沢山のつけ麺の方が看板メニューと書いてありました。お持ち帰りの角煮というのも気になります。

20分ほどで着丼です。大きな海苔がインパクト大。カツンカツンと、厨房から軽快な鍋の音が聞こえてきておりましたが、よく炒められたもやし、キャベツ、人参などの野菜炒めがこんもりと。味玉半玉に、たっぷりメンマに肩ロースの分厚い角煮のチャーシュー。小さくコロコロのチャーシューも入っています。長ネギに刻み玉ねぎに、トッピングは揚げニンニクでしょうか。

かなりボリューミーです。これで880円とは、むしろお安く感じます。

早速スープから。味噌の香りと旨味が凝縮されています。酸味の奥に深い味わいが。香味油と唐辛子の辛さ、そして香ばしい野菜炒めから香りが移ったスープは、さらに美味しさが増している感じです。動物系の出汁もしっかりと支えているでしょう。

麺がまた良い感じの中太ストレート。スープと具材がパワフルでパンチが効いておりますところ、麺の方がしなやかに、ツルツルと胃の中に吸い込まれていきます。シャープな印象。麺の甘み旨味も良い感じです。この好対照が面白い。

味玉をかじったり、たっぷりあるメンマと格闘したり、海苔をどのタイミングで食べるか迷ったり、揚げニンニクの隠れたパワーに驚かされたり、シャッキリ野菜を堪能したり、そして最後の難敵、特大厚切り角煮チャーシューをやっつけて、スープを全て飲み干してノックアウト！

さながらボクシングの試合をしているかのように、一杯のラーメンと向き合いました。

角煮チャーシューは大変食べ応えがありまして、濃いめの味付けですが、脂は見た目ほどしつこく無い感じで、大きいけれどもペロリとイケました。

味玉も味がよく沁みてなかなかのクオリティ。海苔は後半に食べたのでとろけ出してしまいましたが。シャッキリ野菜は美味しいですし、メンマの味付けも好きですね。ああ、若かったらライスも頼みたいところかもしれません。

スープも、単体で飲むのももちろん良いのですが、野菜と一緒に、具材と一緒に食べて飲む時に、より美味しさを感じたといっても良いかもしれません。計算されておりますねえ。

是非再訪して、具材たっぷりのつけ麺も試してみたいと思います。もっと早くに来とけば良かったです。大変満足いたしました。ご馳走様でした！また来ます。