とにもかくにも、強さの競演の中に旨さを求めた一杯だね。アハハハハッ！ : 兎に角 松戸本店

◼︎ 基本情報
□ 地域：千葉県＞柏・松戸
□ ジャンル：ラーメン
□ 食べログでの評価
(2016/05/20)★3.69/397口コミ［4位/460軒］

◼︎ ディテール
2005年創業。
千葉県松戸市にある油そばが売りのラーメン屋だよ。

千葉の往年の名店、津田沼の必勝軒で修行された店主が営まれているそう。
必勝軒のご主人は、東池袋大勝軒で修行された方だから、兎に角も大勝軒系ということになるのだろうね。

もとい、そんな名店の系譜を受け継ぎ、油そばという方面に発展した店だよ。

この日は、先日ご紹介した「ときわ路パス」を利用し、

いわき→阿字ヶ浦→那珂湊→大洗→鹿島→松戸

と観光してまわったので、松戸駅到着が22時前と、夕食刻を外してしまったので、居酒屋かラーメン屋という選択の中で、こちらを選択した次第。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：休日22時前
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：6人待ち［待ち時間約20分］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★3.5/ 強い麺とスープの対決が味わえる。
□ サービス：★3.0/ 客捌きが上手い。
□ 雰囲気　：★2.5/ ラーメン屋なり。
□ コスパ　：★3.0/ 700~800円の標準的な価格設定。
□ 総合　　：★3.4/ 強いアメリカならぬ、強いラーメン。
(3.25)

□ オススメ：ラーメン(780円)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

【料理】
□ ラーメン(780円)
□ 燻製味玉子(100円)

【構成】
□ 魚介と肉の旨みが強いWスープ
□ 少し縮れのある極太麺［自家製麺］
□ スモーキーな肩ロースチャーシュー1枚
□ メンマ
□ 海苔1枚
□ ねぎ
＋プラス
□ 燻製味玉子(100円)

店の表示によれば、麺量は茹でる前で250g。
茹で上がりは、その1.7~2倍になるそう。
確かに、標準の量で満腹になるね。

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⚫︎ スープ
粘度の高いWスープは、動物系の味も節系の味をこれでもかと効かせた、濃厚なもので、それに負けじと醤油も入っているよう。
どの役者も強めの演出で、わかりやすい美味しさだよ。

後述の麺に合わせるには、これくらいの強さは必要だろうね。

⚫︎ 麺
うどんと見まがうくらいの極太の自家製の麺こそが、この一杯の主役だろう。
スープの粘度も高く、麺も縮れているから、濃厚スープを十二分に引き上げてくれるのだが、単体ではあれほどの強さを感じたスープも、この麺の前には形無しだよ。

⚫︎ チャーシュー
こんな役者の中に混ざって存在感を発揮するのは大変だろうが、チャーシューも負けてはいないね。
燻製され、ブラックペッパーがドバッとかけられており、チャーシューとしては強い存在感を出しているよ。
ただ、どうしても印象は弱くなりがちだね。

⚫︎ 燻製味玉子
トロリとした茹で加減が嬉しい味玉だよ。
油そばには温泉玉子、ラーメンには燻製味玉子は必須じゃないかな。

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強力な個性達の組合せをうまく調和させている点はさすが人気店と納得だよ。
その後のもたれ感も薄いのも、嬉しいポイントだね。

◼︎ サービス
行列時の客捌きが上手だね。
案内も行き届いており、不快感がないよ。

店内の対応も気持ち良いもので、ラーメン店としては、良いサービスだね。

◼︎ 雰囲気
ラーメン屋の宿命というべき、狭めのスペースだよ。
業態を考えれば、致し方ないが。

◼︎ CP
ラーメン780円、小盛りにしても730円という価格設定は標準的だね。
小盛りで600円台なら、素晴らしいと思うが。

◼︎ 総合
久しぶりのど濃厚ラーメン、少し不安になるお年頃だけど、そんな心配は要らなかったね。
特に麺好きなら満足できる一杯じゃないかな。

ところで、松戸と言えば「中華そばとみ田」を思い出す方も多いと思うが、とみ田の店主も大勝軒で修行したそう。
こちらも大勝軒系だから、何だかんだ、旨いと言われるラーメンの源流はあそこに辿り着くようだね。

そう考えると、東池袋大勝軒の山岸一雄さんというのは、稀有の才能を磨かれた方だったんだなあとつくづく再認識させられるね。

そんな山岸翁亡き後、後継者達は、「やれ、のれん会だ」とか、「やれ、守る会だ」と内紛を繰り返しているようだが、兎に角もとみ田もどちらにも属していないよう。
そう考えると、美味しいラーメンという系譜は身内で内紛を繰り返す不肖の弟子達ではなく、孫弟子にあたる、こうした店にこそ受け継がれているのかもしれないね。アハハハハッ！