ハズレのないラーメン屋の貫禄。 : 美春

今日は麺の気分で、久々に「美春」へ。

快晴の空の下、気持ちよく自転車を駆り、11時半過ぎに到着。
駐輪スペースにはすでに自転車が数台。
多少の客の入りは予想してたけど、入店するとすでに満席。
受付リストに名前を書いて、2組目として待つ。
コの字型のイスに囲まれたテーブルにはメニューのほかに「おでかけ情報誌『CiaO』」の掲載記事があり、待ち時間も無駄にならない。

数分で呼ばれ、「奥の6番のカウンター席へどうぞー」と案内される。

隣の客との間隔をとるために6席を3席に間引いてるようだ。
ただでさえ広々としたカウンター席が広く感じられる。
客が来るだけ詰め込むスタイルじゃないところに好感が持てる。

注文は、「旨辛激味噌つけめん」に惹かれつつも、30℃近い陽気のせいで何か冷たいものを欲し、「汁なし黒胡麻坦々麺（冷）」（920円）を選ぶ。

4人の店員さんが忙しそうに立ち働く様子を見ながら待つこと 5分ほど。
「冷たい坦々麺でーす。よく混ぜてお召し上がりくださーい」と配膳。
丼がひんやりと冷たい。

口に含むと、うん、うまい。
断面の四角いツルツルした麺の喉越しが最高。

チャーシューも煮卵もメンマも、少量ながら満足度の高いトッピング。

控えめな黒ごまベースの旨辛冷麺といった感じで、すすって食べる幸福感がある。
少しペースを落としてみたものの、この坦々麺の難点は、おいしすぎてすぐになくなっちゃうところだろう。

席を立つと、待ちスペースも満席。
客層も幅広く、「美春」の人気ぶりがうかがえる。

メニューのラインナップの豊富さは相変わらず。
麺の太さが選べるのも魅力で、食べ比べが楽しそう。

ファミリー向けの広いテーブル席があるのも、子持ちにはうれしい。
人気の理由はいくらでも挙げられる。

店外にはバイク3台、車2台が増え、駐車スペースはいっぱい。
12時前にして人気店の本領発揮。

近隣にあった旧松戸市立病院が移転してもなんのその。
この店には影響がほとんどなかったようだ。

抜群の安定感を誇るラーメン屋「美春」。
改めておすすめするまでもなく、おすすめ。

[2022.9.16訪問]

松戸市立病院そばにいくつかある飲食店の中で、わりと評判のよさそうなラーメン屋「美春」に行ってみることに。

混雑が予想される12時過ぎに店に着くと、案の定、満席。
店内の受付リストに名前を書いて待つ。
4組めだからそれほど時間はかからないだろう。

店内には6、7人用のコの字型の待ちスペースが設けられ、店外にも駐車スペースの横に最大で20人ほどが待てるベンチを設置。
相当な人気店であることをうかがわせる。

日向ぼっこがてら外で待ってると、食べ終えたお客さんが何組か出てくる。
たいした予習はしてなかったけど、店頭に掲げられたのれんとのぼりを見るかぎり、西山製麺の麺を使用した札幌系の味噌ラーメンのようだ。

待つこと7分ほどで名前を呼ばれ、店内へ。

一軒家の1階を大胆に改築したと思われる作り。
奥が厨房でその手前にカウンター席。
メインとなるのはテーブル席と小上がり席で、合計で30人以上は座れそうだけど、客席間をゆったりとってるのはいい。

客層はガテン系の4人組、若い女子3人組、家族連れ、シニア世代の夫婦と幅広い。

壁一面に写真付きで張られたメニューは、看板の味噌だけでなく、醤油、塩、つけ麺、まぜそばなどなど、店外で仕入れた情報をある意味裏切るほど豊富。

妻が定番の「特選味噌らーめん」（820円）を選ぶのを見越し、僕は名前と太麺に惹かれて、人気ランキング圏外の「がっつり鮭だし味噌らーめん」（820円）の大盛り（＋100円）に決める。

きびきびと立ち働くホール担当のおばちゃんに注文し、10分後くらいに配膳。

大きな器にスープと麺がたっぷり。
比較対象 の大盛りがなかったら普通盛りが大盛りに見えたことだろう。

まずはにごりのあるスープをひと口。
お、これはおいしい。
味噌に頼らず、しっかりと動物系の出汁が全体の味を支え、口当たりも穏やか。
鮭の魚粉がかかってるけど、スープ自体に魚介の風味もある。
さらに焦がし玉ねぎの香ばしさも加わり、何杯でもすすってしまう。

黄味がかって縮れた太麺は噛み応えがあり、けっこう好きかも。

ただ、魚粉と焦がし玉ねぎを除くと、トッピングは海苔、メンマ、チャーシューだけ。
妻が食べてるラーメンの煮卵、コーン、ネギと比べると彩りに乏しい。

その「特選味噌らーめん」はまた違った味わい。
透明感があり、味噌を前面に出したスープ。
かと言って味噌が主張しすぎることもなく、うまい具合に加減されて、甘みさえ感じられる。
こっちもおいしい。

麺は同じく縮れてはいるけど、細くて食べやすい。
一般受けするのはこっちか。

大盛りを食べきるとお腹いっぱい。
この残ったスープにご飯を入れたらおいしいだろうなと思いながらスープも飲み干しちゃった。

気になったのは、隣に座った男子高校生が注文した「チャーマヨ丼」。
ご飯の上に乗ってるのは、見た目はシーチキンマヨネーズそのもの。
チャーシューを刻んでマヨネーズで和えたように見える。
でも350円というのは、高校生にとってはちょっとしたぜいたくな一品だと思う。

結局、12時台は途切れることなく満席。
これだけおいしくて、これだけメニューがあれば、毎日のように来てる客がいたとしてもおかしくない。

とはいえ、市立病院を経由してくる客も少なくないはず。
今秋、市立病院が移転したら、どれだけ客が減るんだろうと勝手に心配してしまった。

[2017.3.7訪問]