五目うま煮そば : 知味斎

柏の老舗、知味斎でランチ。

この日は見事に昔の知味斎を知っているような感じのシニア客でいっぱいでした。

普通に五目うま煮そばをたのんで、普通においしくいただきました。ゆったり気分の時にはいい店の選択かもしれません。

柏の名店知味斎が復活した時に行って以来９年ぶりの訪問です。

その後いろいろな店が誕生して知味斎の順番が回ってこなかった感じでしょうか。美味しいのですが足が遠のく理由の一つが価格設定が気に染まないと言うことが挙げられます。時代が変わりましたが知味斎は昔のままですね。

＊四川汁なしタンタン麺

コレ、１３２０円ですので柏と言うことや店の雰囲気を考えるとちょっとねえと言う感じに思います。

味はしっかりおいしいので不満ではないのですけどね。

柏の老舗中華飯店、知味斎。ようやく復活しました。西口にあった本店を閉めて、３年半ぶりだと奥様から聞きました。おめでとうございます。

本店で最後に食事をしたのが昭和の最後の年でした。何故覚えているかって？

この年に我孫子に家を建てることを決めたのです。何回か何箇所かの住宅展示場をまわって、このメーカーがいいと決め契約しました。基本設計でいくつかのパターンを持っていて、アメリカで馴染んでいたツーバイフォー工法の家、というのが決め手でした。ある日、柏にあるその住宅メーカーから電話があり、お礼に夕食でもと誘われたのが今はなき知味斎の本店だったのです。

当然知りません。我孫子に住んでいませんでしたから。落ち着いた雰囲気で、とてもおいしかったという思い出があります。それが、知味斎との出会いでした。その本店が閉店すると聞いた時は、何か道路の拡張とか都市計画がらみでやむなくなのかなと思いました。だって、おいしかったし、繁盛していたし。

その後は、しょうがなくデパ地下のイートインで食べたりしてましたが、まあ、イートインはイートインなんで。

先日柏を歩いていて、ル・クープルの隣にりっぱなレストランが出来ているのを発見。なんやろ、とチラ見からジックリ見に切り換えた途端、え～、知味斎なんやと小さなサプライズ。さっそくご挨拶にいかなきゃあ、と思いながらもあれこれあって、ようやくこの日の行くことが出来ました。

開店時間から１０分位経っていました。こじゃれた入口から入ると、あれま、満席でしょうか。どのテーブルもにこにこ顔のマダムさんで埋まってます。スタッフの方におひとり様を告げると、お相席になりますが、と大テーブルに案内されます。既に３組６人の方が座っていましたので、窮屈な感じの相席ではありませんでした。

ランチメニューを拝見。ランチは４種類。

Ａ　本場四川の麻婆豆腐
Ｂ　昔ながらの八宝菜
Ｃ　芝海老、きのこ彩々　あんかけご飯
Ｄ　空芯菜、細切り肉あんかけ焼きそば
Ｅ　横浜名物　サンマ―麺

それじゃあ、Ｄで。

お店の方にお伺いすると３年半ぶりの本店復活だそうです。面積がだいぶ狭くなったとおっしゃってました。密度濃くサービスできますね、と開店の祝い言葉に付け足します。

かなり格調高い意匠のお店ですね。普段使いはもちろん、ちょっとしたハレの日にも十分使える雰囲気です。スタッフの方はブランクの間どうしていたんでしょか。開店間もないですが、オペレーションは何のよどみもなく極めてスムーズです。オリジナルメンバーなんでしょうか。

お店の入口を入って左側に大声ではしゃぎ気味のマダムさんのグループが二つ入っていました。ジブンが座ったのはちょうど反対側にある入って右側のテーブル。相席の方は常識的な声の大きさで話をしてますので、静かな普通の雰囲気で食事が出来ます。反対側に座った方たちは迷惑だったでしょうね。こっちまで声が届いてましたから。あのイキオイじゃあお店の方も注意できないかもしれません。

さて、食事のほうですが、セットには本日のアミューズとミニデザートが付くと書いてあります。１４００円です。どんなアミューズやろ、と思ってましたが、サラダでした。ま、アミューズと言っても全く問題ありませんが。サラダはふつう。オーダーして２０分後に焼きそば到着です。旨そうね。

かなりたっぷり目のあんかけです。いかにも中華らしい味わいで、この手のあんかけ焼きそばは定期的に食べたくなる時がありますね。おいしいです。麺は、一度蒸したのを炒めているようで、もっちりした食感がうまさを倍増させます。空芯菜は割としっかり目に炒めていて食感はありません。筍なんかが参戦していると、もっと楽しめたのかもしれませんね。ねりからしをときどき使って味のバリエーションを愉しみ。

変化が起こってきたのは、後半からでした。辛い！じわじわ辛くなってきます。あんかけの旨味が辛さで引き立てばいいのですが、ジブンの場合は旨味を殺してしまう感じ。相席をして同じものを食べていたご婦人３人からも、ちょっと辛くない、辛いわよ、という声が聞こえ始めます。やっぱりね。せっかくおいしいのに残念でした。ランチは万人に受けるオーソドックスなもののほうがいいと思います。

か、辛いとメニューに書いた方が親切でしょう。最後に杏仁豆腐をいただいてランチ終了。

ともあれ、老舗復活は何よりうれしいことでした。