柏銀座通りの角にあるじみ～なとんかつ割烹志津川。老舗らしさが店内にも料理にも。 : 志津川

（２０１４年１０月　再訪）

柏に所用で来ています。

お昼時を前に食べてしまおうと、いろいろ考えましたが。

オナカイッパイになる充実したシアワセ感が欲しくてトンカツにしようと思い。柏でトンカツなら志津川しかないなと銀座通りまで歩いてきました。

あの大将なら旨いものを出してくれる、って思いつくのは天ぷらの味覚とトンカツのここくらいかな。大将ではなくシェフと言い換えれば中華の展さんも入りますが、和食ではこのお二人かな。

暖簾を分けて入店。早い時間でしたので無人でしたが、おっかけ３人入って来ました。カウンターに座ってビールをお願いし。

海老フライもちょっと色気があるんですが、次回に譲ってと。

トンカツは、特ロース（１６８０円）とランチのとんかつ定食（９１８円）があります。ランチのとんかつでもいいのですが、がっつり食べたくてここに来たいじょうやっぱり特ロースになっちゃいますね。

お新香、ポテサラが最初に出てきますので、ビールのアテには困りません。

やがて、トンカツの登場。見た目、２００ｇ前後あるでしょうか。かなりいけてますね。

噛みしめるとじゅわっとジュースがしみ出してきて。やっぱり志津川のトンカツ、はずしませんね。満足のココロで店を出れるって最高の気分でした。豚汁もおいしい店です。近くに来たときは是非。

（２０１２年８月　初稿）

柏に来ています。

もういい加減食べた～い、って思うお店も少なくなってきて、好奇心むくむくのお料理を柏で探すのが容易でなくなってきた、って感じなんです。どうしても、今日、今、食べたい、ってインパクトのあるお店、心当たりがだんだんなくなって来ました。柏在住のレビュアーの皆様におかれましては、是非聞いただけで興奮していきりたつようなサムシングのご紹介をお願いします。

ですから、この日、銀座通りをずんずん南下しましたが、いつものお店がいつもの佇まいを見せていて日常の変化が些少なんだなあ。１軒日本料理屋が新しくできて、みなさんいい評価なんでいい★スコアになってます。表に出ているメニューを見ましたが、３５００円の内容かどうかは分かりませんでした。スルー。その先にある韓国中国料理の店がなんとも妖しいオーラが出ていて、もっと遅い時間なら攻めようといつも思っています。

どんつきまで行って、やっぱりないね、って力なく二人で声を出しての確認。じゃあ、志津川かな。このお店の前もよく通りますが、お店に元気がないような印象を受けて、毎回のスルー。外観は老舗っぽい感じなんですが、何かジミ～なような。ということは、気になっていて、じゃあお料理はどうなのよ、って実は狙っていました。

銀座通りをまた戻って、初めて入るとんかつ割烹志津川。暖簾を分けて入ります。おっと。店内も昔の居酒屋のようですね。手前にテーブル席。右に厨房とＬ字カウンター。左には小上がり席。カウンターに座ろうとそのまま進むと居酒屋の短冊メニューのようなつまみ系の料理がずらずら並んでいます。あれ？お店、間違えたか？

あのお、こことんかつ屋さんですよね。

なんて、まぬけな質問をしました。何を言い出すんだ、この老いぼれは、と顔に書いてあるご主人から、そうですよ、と一言あって。波乱の幕開けです。

先客はひとり。厨房はかなりの年数を経たそれなりのものも感じます。掃除をしても取れないとこまできています。とんかつが旨けりゃあいいよって、男はあまり気にしませんが、きれい好きの女性が見たらぶっぶ～とか指導がつくかもしれません。

じゃあ、何を食べようか。トンカツは、特ヒレ定（１８９０円）、特ロース定（１６８０円）、一口ヒレ定（１５７５円）、ロース定（１３６５円）。その他では、海老フライ定（１５７５円）、特製カニコロッケ定（１０５０円）。

同行のＡさんといろいろ悩みますが決められません。おっし、じゃあいっそのこと、特ロース定食と海老フライ定食を頼んで半分ずつするか、って。そうしよう。

店主が調理の準備を始めます。おかあちゃんが、ポテトサラダときゅうちゃんを出してくれました。これ、おいしかったのよ。お茶で食べながら調理風景を観察。

さすがに店主の動きは素早いです。もう何枚枚もカツを揚げてきたんでしょうね。手際よくカット、衣をつけて揚げはじめます。その間におかあちゃんは味噌汁とご飯の支度。カツを揚げる時間をたっぷりとるんですね。ご主人の揚げ方はやや低温にして時間をかけて旨味を引き出し、閉じ込めるやり方のようです。揚がった、とワタクシが思う油の音がし始めてからもじっくりと泳がせていましたから。

出来たのは同時。じゃあ、こっちはまずトンカツのほうから。

大きさや厚みは十分にあります。湯気がたっていて、まさに揚げたて。ソースをたっぷり、辛子をたっぷりとつけていただきます。ほどよい食感の肉を咬むと、じゅわ～～っと肉汁が出てきます。適度な食感がいいね。旨い肉です。１６８０円でもいいでしょう。トンカツも程よい大きさでしたね。キャベツにはソースをベッチョリーナに垂らして。とんかつの醍醐味です。キャベツも一番安くて一番おいしい季節です。ころものとげとげもよろしい。

海老フライは衣の旨さが際立っていましたね。さっくさく。海老はさほど大きくないものが３匹。１５７５円じゃあ、こんなものですかね。いっそ２匹か１匹にして、もっと大きくてぷりぷりのが食べたかったな。ぷりぷり、ではありましたが、その大きさから言って記憶に留まるというところまでは、いかなかったです。しかし、トンカツを２枚よりもずっとよかったのは間違いありません。

まじ旨かったのは、トン汁。最近、こんな旨いトン汁、見なくなりました。

次回一人で来たら？並みのトンカツ定食を食べてみたい。