野菜にこだわる津田沼のイタリアン : ジリオーラ

ほぼ3年ぶりの訪問。
コロナ騒ぎのせいか土曜日なのに客は少ない。
しかも客の大半が風通しのよいテラス席で食事している。
外出自粛を言われているが、ずっと家の中にいるのはきつい・・・というかそこまでの危機感がないのだろう。
もっとも私も同様だが・・・しかし、困ったものだ。
テレワークも無理な職場だし、空いているとはいえ通勤には電車に乗らざるを得ないし。
この状態は数年は続きそうな気配がする。
私が生きている間に収束するかどうか。
かつてヨーロッパでペストが大流行したときは収束ま１世紀かかったとか。

注文は「ランチコース」(2,500円）にする。
ワインはシャルドネ(600円）で。
かなり安いワインなので心配したが、メインに合わせると実に合う。
ワインだけ飲むと大したことなかったのだが、不思議なものだ。

・前菜　　サラダ
・パスタ(ハーフポーション）
　かみさんは「スパゲティ　小柱と契約農家村山さんのちぢみホウレン草　トマトソース」。
　私は「スパゲティ　自家製イタリアンソーセージミートと契約農家三代川さんのちりめんキャベツ　オリーブオイルソース」
・メイン
　かみさんは「船橋港網元漁師からの直接仕入れの本日の鮮魚のグリル」。
　ちなみに本日の鮮魚は「ソイ」だそうな。
　私は「プラチナ豚（岩手県産白金豚）のローズマリーグリル　ローストポテト」
・デザート
・珈琲

此方の店の特徴は契約農家から仕入れている野菜。
その野菜を使った前菜のサラダはこの店の名物。
この日はその野菜とサラミ・生ハムなどのサラダ。
サラミや生ハムは文句なしの旨さ。
野菜は契約農家直送とあって、鮮烈さが残る。
鮮烈過ぎて少し薬でも食べているような錯覚され起こす。

パスタはスパゲティにしては少し太目。
ソーセージミートは食感が良く塩気も充分。
これに唐辛子や辛いオイルを入れるとまた凄くなる。
こいつは良いや。

メインの豚肉は香りが良かった。
久しぶりに良い香りの豚肉を食べた気がする。

デザートも手抜きなしだ。
ここまでの料理を考えると、適当なもので誤魔化しても良さそうだが、満足できるレベルだった。
珈琲もしかり。

一人3,000円程度でここまで満足できるのは嬉しい限りだが。
もう少し谷津寄りに行くと「クラッカイタリアン」という有名店があるので、影に隠れているが良い店だと思います。

「グリドン」でパンを買った後、久しぶりに訪れました。
同じ通りなので非常に近いのです。
津田沼の南口には人気のイタリアンが3軒。
その１軒ですが、食べログの評価はさほどでもない。
どうしたんでしょうかね。
不味くなったんでしょうか。

店の前に来ると、道路側のテーブル席に大勢の女性客。
おおっ、女子会っすか！
１０人くらいいます。
この店は大箱なので女子会には向きますね。

店に入ると、予約客かと聞かれます。
どうやら予約客が結構入っている様子。
なんだかなりの人気ぶりのようです。

メニューはさほど変わっていない感じです。
前回は魚や肉のコースを選んだ。
今日はステーキランチにしようか。
お値段は2,000円。
ワインの注文。

まずはワイン。
うむ、さっぱりしています。

続いて前菜のサラダ。
はて、前回来た時はかなりこだわりの野菜が多かったように思うが、これはそれに比べると平凡になった感じ。
まぁ、野菜はそれなりに拘りのもののようではあるが、インパクトはありません。

パスタです。
ステーキランチはパスタはハーフポーション。
かみさんは「小海老とレタスのアンチョビオリーブオイルソース」。
めずらしくオイルソースか。
私は「アンチョビ、ケッパー、黒オリーブの娼婦風トマトソース」。
しかし、「娼婦風」って・・・なんでしょうか？
なんだか色っぽいパスタなんでしょうか(笑)

パスタはどれもスパゲティのようです。
ハーフポーションと言っても、結構あるので少食の人はこれだけでも充分かもしれない。
私が食べたパスタは・・・なにが娼婦風かは分からないものの、それなりの満足感は充分ありました。
チーズをかけた方が良いかもしれない。
唐辛子もあったけど、かなり激辛でした。
両方かけてみたが悪くはなかった。
うむ、ここだけで1,000円～1,200円程度のレベルかと思う。

さて、ステーキです。
牛ロースのステーキです。
色がちょっと薄目ですかな。
焼き加減は聞かれなかったのがちょっと気に入らなかったのですが・・・。

ロースということもあって脂身は結構あります。
肉はそれほど厚くも無いので、切りやすい。
うむ、ジューシーです。
塩をかけなくても充分肉の旨みがあります。
柔らかいし、悪くない。
まぁ、和牛じゃないですね、これは。
でも、味は良い方です。

何となく、完食。
まずまずか。

ここでホールの女性がデザートを持ってきます。
そうか、別料金でしたか。
かみさんはショートケーキ、私はクリームブリュレを注文。
ドリンクの珈琲も別料金。

デザートは美味しい。
適当な代物ではない。
立派に金の取れるレベルです。

珈琲も美味しい。

満足感は充分ありますが、これで2人で7,000円。
うーん、2,500円のコースを注文した方が安くあがるようです。

ちなみに食べ終わる頃にはほぼ満席となりました。
但し、お客さんの95％は女性客。
凄い人気のようです。
津田沼は大した店は少ないので、こういうまともな店は人気が出るようですね。

津田沼界隈のニューオープンの店を検索していたら、当店がヒット。
うん？「キッチンえび屋」の場所ですね。
ちょっと調べると、「キッチンえび屋」は閉店しています。
でも、この店のあるビルは「えび屋ビル」。
商売は辞めて大家さんに専念でしょうか。
「GILIOLA」は六本木にあるイタリアンです。
なぜ、津田沼に支店を出す気になったんでしょうか。
HPを見ると、契約農家と魚の仕入は船橋や習志野のようです。
もしかして地元は津田沼なのかもしれないですね。
4月27日開店らしいですが、定休日が記載されていないので電話で営業しているかどうか確認。
日曜日ですが、大丈夫でした。
開店間もないので大丈夫かと思いましたが念のため予約をしておくことに。
場所は津田沼中央病院の通り。
この病院で私の母は最期を迎えたので、思い出深い病院です。
開店時間前ですがすでに「営業中」の看板。
随分と開放的な店に生まれ変わっていました。
以前はバーも並列した店でしたが、ぶち抜いて使っています。
かなり大がかりな改装です。
こうしてみると随分広い店だったんですね。
名前を告げて、席へ。
テーブル席は結構あります。
夏とか冬でなければオープンテラスの方が良いかもしれない。
テーブルはイタリアンにしてはカジュアル。
カフェ並みの狭さ。
メニューを見ると、休日はコースになります。
一番安いのはパスタランチ(1,200円）ですが、デザートを付けたりドリンクを付けるなら他のコースの方がお得のようです。
魚料理か肉料理が選べるコースは2,500円。
両方食べたい方は3000円のコース。
いずれもデザートとドリンクが付きます。
魚か肉を選べるCコース（2,500円）にしました。
白ワインは別料金（900円）
津田沼でこの値段はかなり強気です。
都心の値段と変わらない。
大丈夫でしょうか。

まずはバケットと白ワイン。
バケットは大したことはない。
白ワインはかなり濃厚で美味しい。
ハウスワインとしては少し高めですが、美味しいと思います。

前菜のサラダが来ました。
ほぅ、これは凄い。
野菜がそのまんま乗っています。
大根・人参・スナップエンドウ・胡瓜・薩摩芋・蕪・アスパラ。モロッコインゲンなどなど。
塩とバーニャカウダーが添えられています。
塩はちょっと変わっています。
野菜をこれに漬けていただきます。
でも何も漬けずに食べてみると・・・おっ、この野菜、美味しい。
確かに契約農家から仕入れているだけのことはあります。
単純ですが、このサラダは素晴らしい。
再開発地域に出来た、「クラッカイタリアン」はサラダとパンは駄目でしたが、此方は合格だと思います。
どの野菜も新鮮で甘味がある。
大根はちょい辛めですが(笑)

お客さんがどんどん入ってきました。
あらら、凄い。
しかも全部女性陣。
以前の店は津田沼中央病院の患者さんくらいしか利用していなかったのと大違い。
フラッと立ち寄る人がいるほど人通りはありません。
この店に来ることを目的としないと、これは無理だ。
広告はしたようなので、その影響もあるのかもしれません。

パスタはかみさんが「契約農家産春キャベツとサルシッチャミートのピり辛トマトソース」。
私が「パルマ産生ハムとアスパラガスのクリームソース」です。
パスタはどれもスパゲッティ。
量はハーフポーション。
これも野菜が一杯。
茹で加減は申し分ない。
野菜が多い割にしっかりした味わい。
薄くなったりしていません。
ぼやけた感じが全くない。

メインまで少し待たされます。
少しテーブル数に比べて厨房の人数が少ないかも。

さらにお客さんが入ってきました。
これで8割がた埋まったでしょうか。
開店して一か月も経たないのに凄いですね。
この通りは殆ど人通りが無いので、このお客さんの数は驚き以外のなにものでもない。

メインはかみさんが魚料理。
「船橋港産、江戸前鮮魚の香草グリル」
魚は鱸ですね。
私が肉料理。
「仔牛のカツレツミラノ風　契約農家三代川さんのルッコラ添え」
三代川さんと言う名前は津田沼界隈で多い苗字です。
この近くなんでしょうな。

さて、これも野菜たっぷり。
特に肉料理の方は多すぎではないでしょうか(笑)
ルッコラばっかりでカツが見えません(笑)
でも、これもなかなか美味しい。
ミラノ風とあって薄いチーズが乗ってます。
これを乗せて食べると、うむ、カツがやけに美味しく感じる。
カツが少し薄すぎるのが少々難点でしたがこれはこれで美味しいと思います。
なにより野菜がたっぷりで嬉しい。

最後はデザートとドリンク。
ドリンクは私がエスプレッソ。

デザートはティラミス・パンコッタ・ショコラケーキ。
特段凄さは感じませんが手作り感充分なので満足感があります。

珈琲も美味しい。

一人3,000円のランチになってしまいますが、充分満足できます。
都心の店と比較しても充分に勝負できると思います。
良い素材を使えば、これくらいの値段になるのは止むを得ないでしょう。
津田沼界隈はチェーン店の店が殆どで、このような本格的な店は非常に少ない。
奏での杜に出来た「クラッカイタリアン」と共に津田沼でいい勝負をしてくれると思います。