たまにはブレが生じることも？？ : 支那ソバ　小むろ

「チャーシューワンタンめん（1200円）」

久し振りの「小むろ」
今回は初めて「チャーシューワンタンめん」を。
味は塩か醤油で選べ、醤油に。

どうもこの日のスープは「薄かった」ですね。
旨味に厚みと奥行きが無く、物足りず、、、
たまにはブレも生じるのかな～と。

麺も以前とは変わっていて。
以前の丸い断面のストレート麺の方が断然好みでしたが。

ワンタンは変わらず。
チャーシューは別に増す程のレベルでも無いかなと。

味が落ちたのかブレなのか不明ですが。
この日の仕上がりでは人にお勧め出来ませんね。
また半年後くらいに味の確認をしたいと思います、、、

「ワンタンメン・醤油（880円）」
「肉煮込みごはん（170円）」
点数：８８点

気が付けば約２年振りの訪問となってしまいました。
いつの間にか営業時間に変更が。
以前は昼のみ11時～16時の営業でしたが、
現在は、平日は11時～１５時と18時～21時営業。
土日祝は11時～17時営業。ただし売り切れ次第終了。

厨房奥には、
以前は見なかった新しい助手の男性の姿が。
この方のお陰で営業時間が長くなったのでしょう。

さて、この日の注文は「ワンタンメン」の醤油。
味に関する感想は変わりません。
鶏ガラ・丸鶏・ゲンコツ・香味野菜等から取った出汁を下支えとして、
煮干し等の魚介・乾物系の旨味がじんわり染みる清湯。
カエシも穏やかに効いていて、あっさり飲み干してしまうスープ。

自家製麺は以前と比べて、ほんの少し細くなった様な？
記憶違いかもしれませんが、、、

「肉煮込みごはん」は初めて頼んでみました。
周りにも注文する方が多く、人気の様。
ただ「煮込み」という割には、肉がパサパサしていて。
何だか思っていたのと違いました。
悪くはないですが、一度で良いなと、、、

店内は清掃が行き届いていて、厨房は相変わらずピカピカ。
店主の美しい所作も、見ていて飽きることがありません。
ホールの女性の対応も気持ち良く、本当に居心地の良い優良店です。
未訪の方には是非お勧めしたいですね。

「ワンタンメン醤油・麺少なめ（８３０円）」
「味付き玉子（１００円）」
点数：９０点

久し振りの訪問です。
現在は１１時から１６時の
昼営業のみとなっています。
火曜が定休日。

味に関しては、
以前の投稿を参考にして頂きたいのですが、
矢張り、自家製麺が素晴らしいと思います。
舌触りが非常に優しいんですね。
これは他に類を見ないものと思います。

店内は清潔で居心地良く、
接客も本当に丁寧で嬉しいです。

唯一の問題は回転率ですが、
並ぶ価値は間違い無くあると思うので、
是非1度は訪問して頂きたいですね。

再訪（2015.11）

週末のお昼に伺いました。
頂いたのは「支那ソバ・塩（６８０円）」

開店２０分前に到着。先客無し。
１５分前に家族連れ１組。
１０分前に家族連れがまた１組。
そして、開店時刻には合計１５名以上の並び。
矢張り、週末のお昼は混雑する模様。

前回と同じく、店内左奥のカウンター席に。
こちら側の席は、すぐ後ろが待ち客用の席になっていて、正直落ち着きません。
また、テーブル席の家族連れには小さい子供がおり、
大声ではしゃいだりして、折角の雰囲気を乱します。
（週末のお昼に来るのは止めておこう、、、）と思ったくらい。　
勿論、お店側には何の非も無いのですが。

さて、「支那ソバ」の塩。
スープは醤油と同じです。
違いは、「醤油ダレ」か「塩ダレ」か、というだけ。

尖りは無く、上品な塩スープ。
どちらかと言えば、在り来たりな「塩」かもしれませんが、
難しい味では無く、すっと体に入って行きます。　

そして、麺が矢張り美味しいですね。
何度味わっても飽きないでしょう、この麺は。
見た目もつやつやで美しい。
この麺だからこそ、「小むろ」の「支那ソバ」が非凡な一杯となります。

今回は卓上の「揚げ葱」も入れてみました。
匂いが鳥渡強くて、（胡椒だけで良いかな）という印象。

退店する頃には、待ち１０名という状況。
週末のお昼に訪問する場合、１５分前、２０分前から並ぶと良いでしょう。
これから度々利用させて頂きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨年の１１月オープンした「支那ソバ　小むろ」
店主は、目黒の「支那ソバ　かづ屋」出身の方。

東西線行徳駅から歩いて５分程。
私にとって、行徳と言えば「鷹の爪」なのですが、
今回はその誘惑を我慢して「小むろ」に向かいます。

平日のお昼、開店時刻の１５分前に到着。
先客無しでしたが、開店３分前には後ろに５名。

定刻となり、カウンター左奥の席に座ります。
券売機は無く、口頭注文の後会計。
「ワンタンメン（８８０円）」を注文。
「塩と醤油、どちらになさいますか？」と聞かれ、醤油に。

一番基本となるのは「支那ソバ」
他に、「チャーシューメン」「チャーシューワンタンメン」「つけソバ」
「ごはん」が１００円、「肉煮込みごはん」が１７０円。
そして、おつまみ５種・アルコール２種を販売。

店内は黒と灰を基調とした、シックで落ち着いた空間。
BGMは小音量で流れるブルース。
席間も卓上の幅もゆとりがあり、非常に居心地が良い。
そして、特筆すべきは厨房の清潔さ。汚れが全く無い。
物もきちんと整理整頓されており、店主の几帳面さが窺える。

調理は店主１人で行う。ワンロットで作るのは４杯。
ずっと作業の様子を眺めていたが、実に洗練された円滑な動き。
無駄な動作が全く見られず、正に職人だなと。

麺はテボを使わず、大きな釜で茹でている。
ラーメン屋では「テボ」が当たり前となっていて、釜で茹でる店は珍しい。
有名なところだと、秋葉原の「青島食堂」が挙げられる。

余り指摘する人もいないが、
「テボ」というのは、麺が湯の中で動く範囲が限られて来る。
その点、釜で茹でると、麺が多くの湯の中を泳ぎ、熱が均等に通る。
詰り、「テボ」と「釜茹で」とでは、麺の美味しさに違いが生まれる。

さて、、、麺が茹で上がる。
長箸で一人前分の麺を掴み、形を整えて、
平ザルでトントンと湯切りをし、綺麗に畳んで丼の中へ泳がす。
この「湯切りと麺入れ」の様子は、眺めていて惚れ惚れしてしまう。

勿論、パフォーマンス的な要素は全く無い。
飽くまで一連の流れであって、店主は「見せよう」とはしていない。
しかし、客席に座る人間は「魅せられる」
その美しい所作に、その美しい麺線に。

店主の手によって、目の前に届いた一杯。
麺線の美に矢張り目を奪われる。
箸を入れるのを躊躇われるくらいだ。

スープは、
「鶏ガラ・丸鶏・豚ゲンコツ・豚モモ肉・香味野菜等」から取った出汁と、
「真昆布・煮干し・混合節等の乾物」から取った和風出汁を合わせたと。

表面の油膜とは裏腹に、油っこさは無い。
雑味も無く、塩分濃度も丁度良く、カエシとのバランスも良い。
滋味深く、優しく飲み易く、正に「支那そば」というスープ。

麺は、店内の製麺機でつくる自家製麺。
低カン水・多加水の中細ストレート。
これがまた秀逸。
喉越しが良いのは勿論だが、舌触りが大変滑らかなことに驚く。
これ程の滑らかさには、滅多に出会えないと思う。

細切りのメンマは量が多めで嬉しい。

２枚入ったチャーシューは、豚のモモ。
「オーブンで、特製のタレとハチミツをかけ足しながら、丁寧に焼き上げた」と。
脂身は無く、臭みも無く、噛み応えを存分に楽しめる肉。

そして、５個入った「ワンタン」
直前まで、麺と一緒に釜で茹でられ、熱々。火傷しそうになる。
皮はツルンとして美味しく、肉は生姜風味、旨味もしっかり染み込んでいる。
ラーメン屋の「ワンタン」としては、文句無しの代物。

卓上にはGABANの胡椒。
珍しく、ワインカラーの「ブラック＆ホワイト」だ。
このGABANを置く店というのも珍しい。

スープは量もあった為、少し残し完食。
「ごちそうさまでした」と言うと、店主からは気持ちの良い挨拶。
（いやあ、良いお店だなあ）と、しみじみ感激して店を後にした。

期待を上回る素晴らしい優良店。
他のレビューを殆ど読まずに訪問したこともあって、余計に感銘を受けた。

良いですよ、この店は。実に良い。
勿論、派手さは無いし、昨今の流行とも無縁。
しかし、其処には実直さと洗練された熟練の技がある。
「支那そば」と呼ぶに相応しい、万人に好まれる正統派の醤油。

東京で行列の出来る、
醤油の名店とされる「T」や「S」や「K」より遥かに好みですね。
奇を衒わない、真っ直ぐな味、真っ直ぐな一杯という印象です。

ラーメン好きな読者の方には、是非訪問して頂きたい。
行徳まで足を延ばして頂きたい。
絶対後悔することは無いと、自信を持ってお勧めします。