魚介系豚骨しょうゆ・大盛りもよし！ : 杏樹亭

はじめて訪れてから約2カ月。
週イチペースで通い、しばらく続きそうです。

つけ麺にトライしたのち、その後、特製ラーメンに戻しています。
その間もずっと変化ない優しい余韻のある美味しさが続いています。

ひと月ほど前の週末にお休みがあり、
そのあと訪れたときに、カウンター越しに硬貨への両替をしようとしたら、「券売機でお札使えるようになりましたので、ご利用ください」とのこと。振り向くと、(おぉっ)真新しい券売機に変わっていました。カウンター越しの両替のやりとりも見なくていいし、お店の方の応対が大変そうだったので、新調されてよかったです。

そのおやすみのあとから、ラーメンの特長のひとつであるとろみをやや控えてより優しく、麺のかたさも少しかためにシフトしてバッチリ、
魚介豚骨しょうゆの濃厚さはそのままですが
全体的に触感のほうの美味しさがプラスされました。

特製ラーメンはやや少なめでちょうどいい腹加減で、味わいで十分満足する気持ち良さにひたれるのも特長のひとつ。ですが…
このたびは変化を求めて特製ラーメン大盛りをチョイスしてみることにしました。

大盛りは麺とスープが増量、味わい、具材の量と質は変わらず、これでちょうど満腹。
具を載せて冷めてしまうようなことも今まで通りありませんし、盛り付けも綺麗。器は普通のラーメン、特製、大盛りとも共通で、大盛りにしてちょうどになるように計算されていたんですね。
普通にラーメンを食したい方は大盛りでいいと思います。

気持ちのいい余韻を楽しむなら品のいい特製ラーメン、満腹感をプラスするなら特製ラーメン大盛り。がっつり行きたいときは濃厚なとろみ満点なつけ麺。同じベースの出汁のスープなのに多彩な顔を持つ不思議さです。
開店するとかける札に営業中ではなく「只今、勝負中」とあり、１つの出汁に賭けていることがわかります。CPは忘れましょう。

最近は濃厚がっつりなつけ麺のお客さんが7割強と相変わらずつけ麺人気。女性客も増えて4割(ひとりでも来やすい雰囲気がいいのかも)。
開店11:30前後に行くのですが、並んで待つ甲斐のあるラーメン店です。
カウンター9席なので開店10分前で最初のグループとして席につける感じです。
参考にしていただければ、と思います。

もうひとつの看板メニュー、つけ麺に挑戦。

特製ラーメンで好印象だったこと、来客のかたの6割から7割の方がたのんでいることから、つけ麺に期待を膨らませ、訪れました。

標準で麺300gが気になってましたが、ラーメンとは一転、極太の四角い麺がどーんとやってきました。
今回はあつもり(熱盛り？)でと温かい麺にしています。

続いて間をおかずつけ汁がやってきました。
スープをすするとおぉ濃いと声を漏らしたと思います。ラーメンのスープとはおおよそベースは同じだが配合が違い、ねっとり、濃厚さとかつおでしょうか魚介出汁もかなりきいてます。

つけ汁にはメンマ、ブロックにカットされたチャーシューも入ってました。このチャーシューはラーメンにない演出で、薄いチャーシューではこのスープに負けてしまうのもありますが、触感がよく、ヒットです。

チャーシューといえば、ラーメンで乗っている薄い美味しいチャーシューそのものがつけ麺側に乗っていたので食べてみました。
これはなんとも淡い味わい。スープを吸って美味い味を出すように設計されてました。
ラーメンもつけ麺もスープに漬ける前提ですね。

麺はすするというより食む食むする感じで
分量は多いため、食べた〜というのが食後の感想です。
ですので、味が濃く、麺は多く、がっつり系です。
腹八分目で優しい味わいのラーメンとは全く違うものに遭遇しました。同じベースで全く違う、おそれいりました。

つけ汁はかつおだしで割るサービスがあります。食べ終わってから割ってもらいスープを飲むとこれはこれでかつおだしが効いたいいおつゆが楽しめます。

コスパと満腹度は断然つけ麺、優しい味わいを堪能するならラーメンを選択するというところです。

前回のレポで誤りがあり、16時ごろ閉まっていたのは営業時間外だったため。しかし、その後、夜にそばを通りがかったら19時半で閉まっていたので、やはり人気店であることは間違いないようです。

はじめて訪れたときに非常にこころを揺さぶられたので、たまらず1週後にリピートしました。

今回はふつうのラーメンにしました(前回の特製との差を知るためでもあります)。

見た目は濃厚、味の優しさは変わりません。
味玉はダウングレードしても丸々1個半分にした形でのっています。
糸で半分に切ってる姿はカウンター越しにみていてい気持ちいいです。

海苔は特製は3枚、今回のスタンダードは1枚。
チャーシューも同様の差、スタンダードで2枚。
麺の量もスープのとろっとした感じも変わらず、味わいもよく、やはり美味い。
魚介は煮干、あごなど複数感じました。
昆布もかな。
チャーシューは薄切りなのにとってもジューシー、それでいてほかの味わいをじゃましないのも変わらない。
意外と美味いメンマの量も差を感じない。

結論は普通と特製の差はトッピングの数の差のみでした。

かと言って味と全体の構成のバランスはよく、完食後の満足感は普通も特製と同じ。
ちょっと物足りないかもと思う腹八分目の分量もいいです。
チャーシューが薄切りなので特製の意味はトッピングでの満腹感ではなくチャーシューの味わいを多く長く楽しめるところでしょうか。

他店ではたいてい特製にすると冷たいものを多く乗せすぎて熱くないラーメンになっていることが多いのですが(それが嫌なのですが)、ここのラーメンは薄切りチャーシューやトッピングの量を変えず安定させるなど普通でも特製でも温かさを落とさない工夫があり、この配慮が熱いです。よく考え練られた構成で、また揺さぶられました。
これからは迷わず特製でいきます。

このお店は長い付き合いになりそうなので徐々にこの美味しさの新たな謎を知ることができるだろうと期待が高まってます。

次回はいよいよ看板メニューのもう一つ、つけ麺にトライしてみます。

追記
前回は夜7時ごろでしたが、今回は開店時間の朝11:30を狙って行ってみました。少し遅れて11:35頃に到着。
あら、たった5分でもう2-3席しか空いていないです。
もう食べ始めているお客さんもいます。
待っている間に3人ほど食べ終わったお客さんが出ていきます。
カウンターの入り口に近い席に座っていたのですが次々にお客さんが訪れてくるのもわかります。
勝手を知った(常連の)お客さんは黙ってお札を出し両替をして券売機へ。その直後にはじめて訪れた感じの団体さんはチケット買って外でお待ちです。その後も出入りが続きます。すごい回転です。なのに、静かな時間が流れていきます。

食事を終え、お店をあとにするときに、外に3-4人がお待ちでした。お客さんが回転していても待ちの方がいるこの土曜日の朝、この活況。すばらしいです。客席数が9つであることまでコーディネートされているのかとも勝手に想像してしまいました。

そうそう、この日は夕方にお店の前を通りかかったんです。
すでに閉まってました。4時前だったと思います。
ほんとに人気店なんですね。前回夜7時に入れたのは運が良かったんでしょう。
次回も開店時間を狙わないと、です。

特製ラーメンをいただきました。
魚介系豚骨でとろみのあるスープ、見た目は濃厚だが実はやさしい味、麺は中太、チャーシューは薄くスライスされており柔らかくさらっと食べられる味付け、すべてが調和されて違和感なく食べられるようになっています。
とても美味い。スープも飲み干してしまいました。文句なし、今後もリピートします。

券売機がお札に対応していないので硬貨を持っていくことをおすすめします。お店で硬貨に両替をしてくれますが、ちょっと戸惑います。カウンター越しにお金のやりとりをみることになります。

お店の落ち着いた静かな雰囲気、ご夫婦の応接や仕事ぶりもたいへん好感もてます。