チムニー系だからいろいろと充実 : 北海道魚鮮水産 千葉駅西口店

【とにかく酒種が豊富】


チムニー系の居酒屋であってベースは「さかなや道場」。
つまり「やまや」がバックにいるので酒種が結構豊富でもある。


ちなみにウイスキーから焼酎系、サワー、カクテル、日本酒まで種類は大手系の割に結構揃っている。
なお、日本酒を含め北海道から用意しているらしいが大半は自社ブランドで固めている背景がある。


そして、大系列の流通力を生かして、大手大衆居酒屋としてお値段は平均的であると評価する。
個人的には、ウイスキーが3種（国産モルト、スコッチ）も用意されているのが嬉しい。


【料理単価に難あり】


一般的に飲食店は、料理での原価率をできるだけ頑張って、ドリンク代で粗利を得る。
ところが、この店は北海道を売りにしているためなのか、全般的にかなり強気の設定となっている。


いまどき、刺身盛り合わせ7点盛りをネタ1枚×7点で890円も徴収するというから大変驚く。
また、他の一品料理も平均で7～800円するので、美味しそうだなぁと思っても、なかなか発注するという食指が動かない。


さらに、（チャーハンをのぞき）一品当たりの量もだいぶ少なめ。
つまり、大手チェーン居酒屋の範疇でありながら、ドリンク以外は割烹居酒屋レベルの料金設定になっていると考えていい店だと感じている。


【ネタのチョイスが微妙】


刺身の盛り合わせを何回か頼んだ経験上、締め方が悪いのか水っぽい状態のものが多かった。
そもそも盛り合わせにカレイ系のネタが混ざることが多く、余計に水っぽくなりがちのラインナップになりがちなのが難。


さらには鮮度なのか時期的なものなのか不明なのだけど、脂が全くないか極少乗り程度のネタが多く並ぶ傾向にあるのも残念。


また、盛り合わせがいいお値段を取る割には、ドライアイスによる演出があり、正直その分をネタに還元してもらいたいと考えるのはオレだけだろうか。


（だってさ、刺盛の花形、マグロもスジスジだったり味がしなかったりが多いんだよねぇ、個人的にはマグロなんかなくたっていいんだけど、世論的にそうはいかないらしいようだ）


【居空間はいい】


天井が高めであり、加えておさかな道場の系譜を組んでいるため、すべてのテーブルや座敷が半個室になっている。
2～3人用の小さな半個室もあり、おひとりさまでも半個室で食事ができる。


また呼び出しボタンが全室に完備しているから、店員さんが来ないという煩わしさがほぼない。
（おひとり様でも安心）


なおスタッフも若い人中心だが皆キチンとしているからイラつくことも少ない。
ちなみにトイレ空間も広めでありがたい。
ゆえに料理や酒以外に関しては、好印象かつ高評価と位置付けたい。


【違う意味で緊張】


利用するときは、お値段を鑑みながら発注するというように過ごしてきたが、ある日、何も考えずにオーダーしまくったら客単価7500円という値段に思わずもんどりうった（笑）


正直、物足りないから別のお店で飲みなおそうかと思ったうえでの会計だったから、その衝撃は後頭部が反り返って地面につきそうなほどだった。


つまり、メニュー表にある値段とにらめっこしながら飲食しなくてはならない時も生じるということだ。
だから、個人的にはコスパ面から鑑みて、2次会、3次会での利用を強く推奨したい。


【売りは日本酒と鮮魚らしいが】


北海道の日本酒ってあまり聞き馴染みがないのだけど、なぜか激押し。
ウイスキーと麦焼酎をひたすら飲んでいる自分にとっては、あまりその日本酒にはそそらないので一度も飲んだことがない。


また、看板にある通り鮮魚も売りのようだけど･･･これは前述で語っているので割愛。
こういうことに論じていると、どうしても冒頭の「チムニー系だからなぁ」という前提がぐるぐる頭を巡ってしまう。


【まとめ】


営業時間が曜日にもよるけれど、午後の早い時間からやっているため、早い時間から飲みたい人におススメかな。
西口周辺には、24時間営業の居酒屋もそうそう見つからないしな。


また、お値段が高めであるため、騒ぎそうな学生や若者は比較的少ない傾向にあるから、いくらか静かなオープン居酒屋だと思えばだいぶ環境はいいと思う。


売りは日本酒と鮮魚らしいけれど、たぶんそれ以外の甘エビ料理とかにアタリが存在するような気がする。
まあ、味は好き好きだから掘り下げないけれど、7点の刺盛については推奨しないでおこう。


あと、複数人での利用なら宴会メニュー以外で1次会的に使うのは、ちょっとやめた方がいいかもなぁ。
でもオレは、このままたまになら通うかな（笑）


だって、営業時間も幅広く、ネットで当日の即予約も可能だったら勝手がいいよ。
おひとりさまがチビチビやる分には、店内も明るいし居心地がいいからさ。