こんなところにビストロが・・・❤ : ビストロ・ラマージュ 本千葉グリル

先月から転院して本千葉の病院に通院しています。主治医になった３代目の現医院長は、彼が千葉大の循環器科にいた時に、今は亡き父の心臓の主治医でした。縁は繋がります・・・。定期検査は朝から昼まで掛かりますが、本日は１１時半に終わりました。付き添いの妻と２人、すぐ近くの「ビストロ・ラマージュ」で食事をすることにしました。　

電話で予約して１１時４５分に伺うと、すでに高齢の女性２人が食事を初めています。あとのテーブルとカウンターも、全てランチの予約が入っていて、入口には「本日１３時まで満席」の札が出ていました。近くには企業庁、県警本部、県庁などがあり、ランチでは超人気のお店のようです。予約して良かった☆　

ＪＲ内房線「本千葉駅」からは近いとは言え、住宅地の中に入った目立たないマンションの１階。人気店があるようには思えない一角で意外な感じです。テラス席が２つあり、とっても気持ちが良さそうです。ガラス張りでエアコンも効いてます。我々はその隣の一番奥のテーブル。　

まずはシャンパーニュから・・・と思ったら、グラスの泡はないそうです。がっかり・・・（＞＜）。それでは気を取り直して白からいきましょう！グラスは白、赤が１種類ずつ。　

白は「フラスカーティ（５００円／グラス）」。イタリアはローマの南、フラスカーティの街の名前を冠するＤＯＣです。マルヴァージア主体でトレッヴィアーノとグレコが少し。この造り手は、以前、赤のドンナルーチェとプリミティーヴォを飲んだことがありますが、白は初めてです。仕入れは千円しない超お手頃コスパワイン。５００円はグラスの洗い代ですね（＾＾）。　

まずは「オードブル（４００円）」。スズキのカルパッチョです。なかなか美味しいカルパッチョ。白ワインが冷た過ぎて味も良く分かりませんが、何だか合いそうな気がします。「サラダ（２００円）」とカルパッチョの付け合わせが全く一緒ですが、サラダは水に解き放ったようで、見た目をシャキシャキにしています。カルパッチョの方が旨味が残って美味しいですね（☆＾）ｖ　

続いて「ミネストローネ」は塩気も薄目で白ワインにも向いています。「サーモンと黒ムツの重ね焼き（８５０円／スープ・パン付き）」はボリウムたっぷり。お皿も良いものを使ってます。中身はサーモン１切れ丸々と黒ムツの切り身の間に南瓜が挟まれ、下にはマッシュポテトがひかれ、これも美味しい。しかも無茶苦茶安いです！！　

それにしても、１２時１０分なのに他のお客さんが来ませんねえ・・・。すると１２時１５分に立て続けに６組み１６人のお客さんが雪崩込んで来ました。あー、びっくり（☆＜）。そして１２時４５分には全員食べ終わって帰ってしまいました。珈琲を頼む人もいません。その間わずかに３０分。シェフとホールの女性スタッフの２人だけで良くこなしています。ある意味、驚異的（☆☆）！！　

残されたのは先に来ていた高齢の女性と我々の２組みのみ。嵐の去ったあとのよう・・・（＞＜）。１時を過ぎたところで主婦２人がもう１組み入り、あとはのーんびり３組みだけで食事です・・・（＾＾）／　

肉料理は「牛ヒレのステーキ（１，６００円／スープ・パン付き）」。パンは炊き込みご飯に替えられます。表面カリカリで中もフワフワかと思ったら、中の色合いは多少ピンクも残っていますが、余熱のせいでタップリ火が入ってしまってますね（＞＜）。まあこの戦場のような対応を見ていると、「絶妙の火入れ」などという余裕は不可能です。大変！！　

炊き込みご飯は和風です。米から一緒に炊き込んだんだのでしょう。柔らかめの自宅で食べる炊き込みご飯。飾らずに気軽に過ごせるビストロを目指しているんでしょね（☆＾）。　

合せる赤ワインもグラスは１種類。「トキ・アンディーノ・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ（５００円／グラス）」。ホールの女性も嵐が去って、殺気立った先ほどとは別人のようにニコヤカです。「今度はイタリアではなくフランスです」、ニコニコ。残念ですが、これはフランスではなくチリですねえ。折角ですから黙ってましょう（＾＾）。　

チリのカベルネは安くて濃厚系かつ美味しいものも多いですよね。このワインも仕入れは１本５百円くらいのグラスの洗い代だけのワインです。白と同じ冷蔵庫でタップリ冷やしてあるので、全く味わいは分かりませんが、この牛ヒレのソースに合うんでしょうね、温まってくれば・・・。　

「デザート盛合せ（５００円）」もボリウムたっぷり！プリンとアイスクリーム、フルーツの３種類。プリンは意外と薄味で不思議な食感。とにかく何でも徹底してお安いです。「珈琲（３７０円）」はサービスで２００円になっています。スピードとお気軽さを追求するこのお店ならではで、珈琲もちょっと煮詰まってはいますがやっぱりお安い（☆＾）ｖ　

カウンターには１９７３年のロマコンを始め、オールドヴィンテージの５大シャトーの空き瓶などが並んでいます。オーナーシェフも相当ワインが好きそうですねえ。千葉のワイン好きオーナーの気取らないお気軽ビストロ。ランチの混み方と怒涛の客捌きは必見です（＾＾）／　


２０１１年３月２３日（水）