八戸みなと漁協所属の漁船の船長が経営する海鮮居酒屋 : 浜小家

八戸駅前の海鮮居酒屋「浜子家」へ。八戸駅前のビジネスホテルに連泊したが、八戸駅周辺はあまりめぼしい飲食店がなく、2日連続の来店してしまった。お店の人も苦笑い。

前日は満席で席が空き次第の案内だったので、この日は夕方17時過ぎに予約可能か電話してみたが、やはり開店から予約で満席だそう。前日同様いったんお店に出向いて受付表に名前と電話番号を記入しホテルに戻って待っていた。19時前に受付して30分ほどで案内可能と連絡が来た。

・お通し 1人前 300円
・青森県産 活ホタテ刺身 700円
・青森県産 馬刺し 850円
・県産ニンニク丸揚 800円
・三陸産 活ナマコ酢 600円
・穴子にぎり 700円

・豊盃 特別純米(弘前) 900円
・田酒 特別純米(青森) 900円

お通しは昨日と同じくタコとイカのすり身揚げ。これは好きなおつまみだから連続でもラッキー。この日は最初から日本酒でスタートしたが、飲み比べが出来るようにとグラスを2つずつ出してくれた。かゆいところに手が届く接客がありがたい。

活ホタテ刺身は特大サイズのホタテのお造り。貝柱も肉厚で貝ひもも大きい。繊細な甘みで日本酒にぴったり。馬刺しは解凍品ではなくフレッシュな赤身肉で、おろし生姜とおろしニンニク、青ネギが添えてある。青森県は馬肉の生産量が全国有数だそう。

旅の疲れを回復するために青森県産のニンニク丸揚げをチョイス。ホクホクの粒に味噌をつけていただく。日本酒とも相性抜群。三陸産の活ナマコ酢は鮮度抜群のコリっとした食感。磯の風味がたまらない。

締めはメニュー表で"当店自慢"とアピールされている穴子にぎりをオーダー。頭側の大ぶりで肉厚な身が乗った豪快なにぎり寿司。ぷりぷりとした食べ応えのあるボリュームで、表面を香ばしく炙った甘辛のツメの味わいも格別。

八戸駅近くの居酒屋「浜小家」へ。「宝珠丸」という八戸みなと漁協所属の漁船の船長が経営しており、自前の船で獲った鮮度抜群の地魚を提供している海鮮居酒屋。

八戸の街の繁華街は八戸駅前ではなく車で20分ほど離れた八戸線・本八戸駅方面の中心街になり、居酒屋やホテルなどもそちらに集中している。八戸駅周辺に飲食店自体の数が多くないが、そんな中でもこちら人気店のようでGW真っただ中の祝日19時30分頃に予約なしで伺ったところ満席。

満席でも受付表に名前と電話番号を書けば席が空き次第電話をくれるとのことで、受付をしていったんホテルに戻って休み、約1時間後に席が空いたと電話をもらったのでお店へ戻った。

・お通し 1人前300円
・天然 活ほや 500円
・選べる刺身3点盛り 1300円
・三沢名物 パイカ(豚なんこつ煮込) 450円
・タコの唐揚げ 500円
・ナメタガレイ煮付 600円
・キンキンせんべい汁 700円

・アサヒ スーパードライ樽生 550円
・レモンサワー 450円
・いさり火 特別純米(八戸) 750円
・如空 金撰(三戸) 450円

表示価格は税別で2人合わせて7000円ちょい。お通しはイカとタコのすり身揚げ。揚げたて熱々が嬉しい。北三陸産の地物の天然ほや刺身はお店の外の生け簀にあるのを捌きたてで提供。新鮮で臭みもなくて濃厚な磯の風味。海水の塩分で醤油をつけなくてもいいぐらい。ビールじゃ太刀打ち出来ない味でサッサと日本酒に移行。

選べる刺身3点盛りは八戸産のタコと真イカ、シメサバをチョイス。真イカは6月に漁が解禁だから冬の時期に獲れたものの冷凍だと思うけど、熟成された分、活イカとはまた違った柔らかい食感やねっとりした甘みが楽しめる。タコは茹でたての鮮度抜群でみっちり身が詰まった味わい。シメサバは浅締めで上品な味わい。

パイカは豚バラ軟骨をトロトロに柔らかく煮込んだもの。三沢市周辺に養豚場が多いが豚バラ軟骨はバラ肉を切り出した後に捨てられてしまうことが多く、なんとか活用できないかと三沢市畜産公社が考案したB級グルメだそう。軟骨部分もプルプルになるぐらいに柔らかく煮込まれていて、コラーゲンたっぷり。味付けは豚角煮のような和風甘辛煮。

メニューで「当店自慢」と大きくアピールされていたタコの唐揚げは、ふんわりした衣で唐揚げというより天ぷらやフリッターみたいなタイプ。衣自体に下味がしっかりついていて刻みネギも混ぜてある。

締めは郷土料理のせんべい汁をチョイス。小さめのキンキン(キンキ)が丸ごと一尾入った豪華な鍋。せんべいは外はもっちり、中心はグニっとアルデンテの食感。スープはあっさりした醤油味で魚やきのこの出汁が染み出た優しい味わい。