秋田・平泉・松島・仙台の旅（1）待ちに待った中華そば de 小松（秋田県大仙市） : 中華そば de 小松

4回目の訪問　2022年6月10日

今回の秋田・岩手・宮城の旅の目的は二つあった。
一つは、母の七回忌法要と秋田県大仙市にある市営墓園の墓じまい、それに伴う菩提寺の観音供養塔への永代供養の納骨であった。
もう一つは、秋田に来るのは7年後になるので、この機会に世界遺産の平泉、日本三景の一つ松島、仙台市の観光と美味しいものを食べようということだった。

6年前2016年4月下旬に母が突然倒れ、意識不明で入院し療養に入った。
妻と私が交互に休暇を取り、母の看護と家の整理をしていた。
完全看護なので、看護といっても、体の清拭、マッサージ、語りかけぐらいしかなかった。
容態がどうなるかもわからず、ストレスが溜まっていった。
その解消のため、毎日1軒大曲市内のラーメン屋を訪問した。
この時だけが解放されるような気がした。
その中で、最も気に入ったのが、「中華そば de 小松」だった。
療養中に二回訪れた。
三回忌にも訪れた。
そして、七回忌。
待ちに待ちました4年ぶり。

名古屋発8：29　秋田新幹線こまち　大曲駅着13：35。
予約してあったレンタカーを借りお店に向かう。
14：30までの営業。
14：13お店到着。

うれしさに期待が膨らむ。
限定麺に冷やし坦々麺（780円）がある。これは妻用。
私は鶏つけそば（780円）ミニチャーハン（150円）のセット（900円）を選び券売機で券を購入。
お客は他におらず店で唯一のテーブルに案内される。

5分ほどで冷やし坦々麺が配膳される。
銀の金属製の器に、赤い辣油とクリーム色の白練ごまだろうか二つのコントラスト。
盛り上がった麺の上の千切りのきゅうりの緑と赤の唐辛子細切り炒め？の鮮やかさ。
ここは、盛り付けもきれいで食欲が湧く。
最初にちょっと味見をさせてもらう。
スープは冷たく芝麻醬の風味がよく辣油も辛過ぎない程度に効いている。
細ストレート麺は冷たく冷やされている。
噛みきれないほどの弾力があり感触良く、スープとの相性もよく全体が美味しい。

2分後に鶏つけそば、ミニチャーハンが届く。
細ストレート麺にメンマ、斜め切りの青ネギ、なぜか紅白蒲鉾銀杏切り。
つけ汁はネギと揚げ玉が浮かんでいる。
麺は少しぬるく、冷やし坦々麺に比べて歯応えがよくない。
つけ汁は鶏の風味はあるが、煮詰まったような味で精彩に欠ける。
スープの中に鶏肉細切りがあるが、濃い味。
ミニチャーハンは具がチャーシューと玉子、ネギだが熱くない。
作り置きのような気がする。

冷やし坦々麺は良かったが、鶏つけそば、ミニチャーハンは残念な結果になった。
やはり、来る時間が遅かったのか。
心から楽しみにしていたのに悔いが残る。

ごちそうさまでした。

4回目の訪問　2018年6月23日

やっと来ました1年ぶりの訪問。
大曲に来たら必ず行くぞと心に決めていた。
今日は、妻と末娘も一緒だ。

13：18着の新幹線こまちを降り立ち、駅前で予約していたレンタカーを借り
13時半頃駐車場に入る。
7人しか入れないお店はまだ満員で10分ほど待つ。

13：43分店内に入る。
時間が遅かったので、冷たいラーメンの限定メニューや鶏むすびは売り切れ。
妻には昨年食べて美味しかった鶏つけ麺（780円）を薦める。
そしたらチャーシュー2枚（200円）メンマ2種類（200円）のボタンも押す。
本当にオプションの好きな人だ。
末娘は塩中華そば（680円）と本道を行く。
私も、基本に戻り、1回目の訪問で食べた塩中華そばと味玉（100円）と、麺が大好きなので、替え玉1玉（200円）の券を購入。
3人でカウンターに座る。

8分ほどで鶏つけ麺が届く。
妻はつけ汁が美味しい、美味しいと宣わっている。

続いて塩中華そばが届く。
2年前は、ナルトが載り、貝割れ菜が中央部を覆い隠していた。
今年の丼は、中央部に普通のメンマと九条葱の青が天盛りになっておりスッキリした感じだ。
スープをいただく。
スッキリしているが、鶏の出汁が濃厚で、脂も結構多く旨みが濃い。
麺は細麺のストレートだが縮れが入っているので、感触が非常に良い。
噛み切るときの弾力もある。
縮れのおかげでスープとの絡みも良い。
ベストマッチのスープと麺だ。

メンマは普通のメンマとシャクシャクの穂先メンマの2種類。
チャーシューも旨みの濃い鶏モモ肉のチャーシューと薄めの味付けの豚ロースのチャーシューの2種類。
細かいところまで気遣いがしてある。

替え玉が届く。
スープを楽しみすぎて、スープがあまりない。
替え玉は、少し固めのゆで加減でこれまた旨い。

三人とも満足した。
来てよかった。
ごちそうさまでした。

大曲ラーメン紀行（6）中華そば de 小松

3度目の訪問　2017年6月22日

ほぼ1年ぶりの訪問。
必ず再訪問するぞと心に決めていた。
食べログのレビューを読みながら鬱憤を晴らしていた。
今日は家内も一緒。

駐車場が少ないので11時に到着して無事確保。
開店15分前には駐車場も一杯になり店頭に並び始めた。
もちろん1番。

開店時間より少し前にドアを開けてくれた。
券売機をみる。
今日は限定麺がない。
それでは、昨年食べていないメニューから、家内が担々麺（780円）、チャーシュー2枚（200円）、私が、鶏つけそば（780円）、味玉（100円）を購入し、店主に渡し、テーブルこの店唯一のテーブル席に案内された。

7分ほどで鶏つけそばが到着。それから1分ほどして担々麺が到着。

鶏つけそばは麺が極細の冷やできれいに半球状に盛られている。
麺には、メンマと海苔が添えられ、頂上に青ネギ小口切りが天盛りとなり涼しげな感じ。

つけ汁は意外にも澄んでいる。
これまで食べたつけ麺は濃厚を競い合い濁っていたものだが。
透明なスープに天玉とネギが浮かんでいる。
一口スープを飲む。
鳥の旨味が前面に飛び出している。

このスープには極細麺がよく合う。
多少硬めの茹で加減で、細身ながらエッジ感があり弾力もある。
鳥の旨味もよく絡む。
あっさりしながら、十分鶏のうまさと麺の食感が味わえる。
和風のざるそばと中華風のつけ麺の中間のような全く新しいつけ麺だ。

つけ汁の中には、鳥もも肉のチャーシューが入っている。
このもも肉にも工夫があるとみた。
四国香川県に骨付鳥という名物があるが、鶏には2種類あり、柔らかな若と
ちょっと硬いが人和とした旨味の親がある。
ちょうどこのチャーシューが骨付鳥の親に似ている。
薄めに切ってあるが、歯ごたえがあり噛むとじんわりと旨味が滲み出てくる。
ソフトで柔らかなこのつけそばの中にあって唯一違った感触で良いアクセントとなっている。
そういえば、メンマもシャクシャクで良い噛み応えだ。
味玉は全体が柔らかくよかった。
鶏つけそばの名に恥じぬうまさだった。

坦々麺の好きな家内も十分満足したようだ。
少し味見をさせてもらった。
スープは濃厚ではないが、コクがあり豆乳や練りゴマの風味もよく、辛みも後を引かずサラッとしている。
このスープにも極細麺がよく合っている。
スープと麺のバランスが良い。
小松風の坦々麺になっている。
家内によると、チャーシューとネギ、メンマの和え物、ニンニクチップがよく合っていたそうだ。
チャーシューは程よい歯ごたえ、味で全体を締めている。
よく調和のとれた坦々麺だったようだ。

二人共大満足して、待っている人のために早々に引き上げた。

ごちそうさまでした。

大曲ラーメン紀行（6）中華そば de 小松

2度目の訪問　2016年6月15日

初夏の秋田。
前回の訪問が衝撃的だったので再び訪れることを夢見ていたが訪れることができた。
時間は1時少し前。
前回は塩中華そばをいただいたので、今回は正油中華そば（680円）にしよう。
券売機の上に限定10食の冷やし坦々つけ麺（880円）の案内があり、初夏にふさわしいのでこれにした。
券売機で券を購入し、カウンターに案内される。

正油中華そば（680円）
少し待ってもらったというので味玉をサービスしてくれた。
円錐形の白い器に、貝割れ菜がたっぷりと盛られている。
これはこれできれいなのだが下の具が見えないのが淋しい。
少しずつ具が出てくるのを楽しんで下さいと言う店主の作戦かなとも思う。
スープは塩と同じでとても清澄。
出汁の味、醤油味も抑えめですっきりとした味。
油分も少なく、濃いめのおすましの様。
麺は中太麺で軽いウェーブががかかり、歯応えがあり、弾力もあり好みの麺だ。
塩は細麺だった。
麺のスープの絡みも良く、スープと麺のバランスにもなじんでくる。
箸と口が進む。
メンマは穂先メンマと細めのシャキシャキの感触の2種類で良いアクセント。
チャーシューがちょっと薄めでボリュームにかけるのが残念。
味玉はとろとろだった。

冷やし坦々つけ麺（880円）
つけ汁は豆乳とトマトベースの坦々スープをきんきんに冷やしたスープ。
呑んでみると濃い味では無く、ラー油は入っているが辛みもほどほどでまろやか。
豆乳とトマトの風味がする。
カリカリしたものも入っていて楽しい味。

麺は極太麺で下味がついている。
下味はオリーブ油と唐辛子か。
赤と黄色のパプリカ、蒸し鶏が載っている。
麺だけ食べてもモチモチとして美味しい。
つけ汁に入れると担々麺になる。
つけ汁にもやしも入っていて野菜たっぷり。
蒸し鶏もつけ汁につけるとちょうど良い味になる。
食べ方が色々楽しめるのがうれしい。
最後の濃いめのトマトジュースをつけ汁に入れ残った麺も入れすっきりとトマト味で仕上げとなった。

2度目も期待を裏切らない中華そばだった。
今度訪問できるのはいつになるのだろうか。
ごちそうさまでした。


初めての訪問　2016年5月12日


昨日の雨も上がり気分も一新する。
今回は食べログを見て最も期待するお店　中華そば de 小松を訪れた。
駐車場が3台分しかないとのことなので、お客の少なくなる1時に到着。
作戦通り車も駐められた。

お店はとても狭い。
だがその中に、ラーメンの小宇宙が存在する気がする。

お店の中に入ると先客は2人。
簡素な券売機の上には、本日の限定麺の酸辣韮そば（さんらーにらそば）の案内がある。
そこで、塩中華そば（680円）、味玉（100円）、半玉大盛り（100円）、
酸辣韮そば（780円）半玉大盛り（100円）の券を購入しカウンターに座る。

どのようなラーメンが出るか期待が増す。

塩中華そばが届く。
円錐形の白い器に盛りつけが美しい。
これだけで美味しい予感がする。

スープ
少し乳白色だが透明感がありきれい。
味は､清澄。
雑味がなく旨みと塩味が優しくマッチングしている。
おすましのようだ。

麺
極細で断面が四角。エッジ感もありするすると口に入る。
少し柔らかめだったのが残念だった。
スープと麺を交互にいただく。
途中ゆずの香りが鮮烈で爽やか。

メンマは穂先メンマの甘みのあるしゃくしゃくした感触のものと、サクッとした感じのメンマの2種類。
柔らかくジューシーなチャーシューが良い箸休めとなる。
味玉も良く味がしみている。
替え玉を半玉頼む。

酸辣韮そば
見た目は白と赤の配色。
ラー油色のスープの上は、白ネギの薄切りに赤の唐辛子の細片、トマトが盛られている。
少し凶悪そうでいながら繊細な盛りつけ。

スープ
全体的にサラッとしていて見た目よりも辛さ、酸っぱさもそんなに強くない。
ダシのコクもあり癖になりそうな味だ。

麺
麺は太麺で少し平打ちでウエーブがあり、噛み応え、弾力もあり、スープとのバランスも良い。

スープを飲み、麺をすするのが良いテンポで進む。
汗が額に少し出てくる。
白ネギの斜め薄切りと鶏胸肉のチャーシューの細切りと唐辛子の細片の和えたものを合いの手に食べる。
メンマ、海苔で一息つく。
トマトは良く熟していて甘くこのラーメンの流れの中で感動的である。
初めての味だったが、最後まで飲み干してしまった。

繊細でダイナミック。
期待に十分答える味でした。
ごちそうさまでした。