なまはげで有名な男鹿半島で名物の「石焼定食」！　ドボンと焼け石を木桶に入れると、一気に沸騰してあたり一帯が磯の香りに包まれます♪ : ニュー畠兼

男鹿半島の西北端「入道崎」までやってきました♪
日本海の海岸沿いには灯台や大きな広場があって気持ちの良い場所です。　「なまはげ」でも有名な男鹿半島では、大きな人形などもおいてあり、昔ながらのドライブインのようなお店が連なっています。　どのお店でも「なまはげ」にちなんだお土産もたくさん売られています。

「入道崎」に着いたものの、この日は天気があまりよくなかったせいか閉まっているお店が多く、ちょっと残念な感じはありました。　そこは気を取り直して、開いている店の中で男鹿半島伝統の漁師料理「石焼定食 (2160円)」を頂くことにします♪　男鹿半島に来て一番楽しみにしてました♪

「なまはげ御殿」とも呼ばれている「ニュー畠兼」さんは、建物も「なまはげ」をイメージして造られています。　といっても、意識して見ないとわかりにくいとは思うのですが、確かに角もあるし、それっぽい形、色になってます。　店頭には大きななまはげ人形があって包丁をもって動いてます。

店内は手前側にお土産屋さんがあり、奥のほうにかなり広い座敷スペースがあります。　なまはげの写真や有名人のサインなども飾られている、かなり広いスペースです。

さて、注文はお目当てにしていた「石焼定食 (2160円)」、嫁は「ざっぱ汁定食 (1500円)」にしていました。

「石焼定食 (2160円)」
男鹿半島伝統の漁師料理です。
木桶の中に真鯛などの海鮮を入れた味噌汁に、約700℃以上の焼いた石を入れて温めるというもの。　さすが寒い地方での漁師飯ですね～。　これなら、大きな木桶の汁が冷めることなく最後まで温かく頂けます。

15分くらい待って登場した木桶には、大きな真鯛が丸ごと一匹、その他には海老やムール貝、白身の魚はおそらくクロムツ、海藻なども入って豪華♪　そこに「ちょっと気をつけてくださいね～」と、いきなり大きな焼き石をドボンっ！

一気に木桶の中の汁が沸騰し、すごい湯気が立ち込めます♪　くおぉぉ～、これは驚き！
すっげ～迫力ですね～、これは面白い！　なんか、なまはげがやってきそうな雰囲気（笑）

湯気と一緒に、自然な磯の香りも周りに立ち込めてきて、くあぁ～早く食べたい！　でも、めっちゃ熱そうで食べられない！という感じでした。

真鯛の出汁に、海老や貝などで合わせてブレンドされた出汁が、すっごく複雑な磯の香りを演出しています。
まさに日本海の荒海そのもの、漁師飯の迫力がそのまま伝わってきますね！　これだけブクブクすると、出汁の香りが一気に拭きあがってくる感じ。　特別な味付けはない、シンプルな料理ですがこれだけの磯の香りを一気に合わせて頂ける機会もなかなかありません。

真鯛は、まずは木桶から頭と尻尾が顔を出す大きさで見栄えのよさ、豪快っぷりに圧巻♪
新鮮で身が引き締まりってぷりっぷり♪　脂のノリはあまり感じないあっさりとした味わい、ぎゅっと凝縮された旨みがよかったです。　一番美味しかったのは、目玉のぷるぷるっとしたところかな～、DHAたっぷりって感じですね。

海老は、結構食べるのに苦労しました（笑）
いつまでも熱いので、殻をむくタイミングがない。　熱くて持てないので、かなり最後のほうでなんとか殻を向いて頂きました。　それにしても、全てが自然のままの出汁で、特別な味付けがされていないのですね～。　強烈な磯の香りが最後まで包み込んで、最後までひたすら真鯛を食べていく感じになりました。　骨が結構気になって、ちまちまとなかなか食べ進んではいけませんでした。

付け合せには、「イカの塩辛」「あおさ」が付いています。
ご飯ももちろん付くのですが、ご飯をモリモリ食べる感じではなかったです。　どちらかというと、ちょっと塩っけの強い塩辛でご飯を頂いて、石焼は単体で食べているような気分でした。


「ざっぱ汁定食 (1500円)」
嫁のほうの「ざっぱ汁定食」、「ざっぱ」は魚のアラのことらしいです。
シンプルな真鯛のアラ汁で、「石焼定食」から真鯛意外のものを全て抜かしたようなもの。　もちろん、焼き石のパフォーマンスもありません。

「石焼定食」に比べて、鯛の味わいは変わらないのですが、汁としての味わいは全く違ってました。
こちらは鯛だけで魚の出汁のみという感じで、風味もシンプル。　「石焼定食」のほうは、いろんな海鮮が合わさって複雑にブレンドされて風味ですね。　インパクトは薄いものの、それでも真鯛が豪快に使われていて、風味も豊かで美味しい「ざっぱ汁」でした♪

しっかり時間をかけて、真鯛のおいしいところをしっかりと完食！　ごちそうさまでした♪
さすが、なまはげの男鹿半島の漁師飯ですね～。　豪快で迫力もあって美味しい石焼を頂けました♪