地元の食材を生かしたイタリア料理店「FRUTTO」 : FRUTTO

　数年ぶりの2度目の訪問です。今回もまたランチ時間ですが、夜の7700円コースをフルベアリングワイン(6500〜7500円)で予約してます。前回初めての時に、料理とベアリングワインとに感動したので、また同じようにしました。

【スパークリングワイン】
　フリットに合わせてスッキリです。

【最初の料理までのおつまみ】
　揚げたオリーブ2つ。素揚げと衣つきの揚げもの。スタートなのに写真撮り忘れました。

【花ズッキーニのフリット】
　ズッキーニの花の中に秋田産の牡丹エビをつめてある。タケノコとアスパラガスのフリットを添えて。
　料理は熱々の揚げたて。サクサクの食感の花ズッキーニの中にエビの味と香りが調和して美味。タケノコとアスパラガスも春を感じられます。
　アスパラガスを食べてから、写真撮り忘れてたのに気づいて撮ってます。

【南イタリアのドライなロゼ】
　ドライと説明された通りに、甘さがなく白ワインに近い感じ。

【低温調理した桜鱒のマリネ】
　半生で仕上げた桜鱒に、敷いてあるカポナータをソースとして乗っている香草と合わせて食べると、カポナータのトマトの酸味と香草のフレッシュな香りと桜鱒が一体となって素晴らしい味わい。ロゼワインが桜鱒に合います。

【ベネチアの白ワイン】
　少し甘さがあって、凝縮した果実味が濃く味わえる。

【アオリイカと笹竹】
　軽く炙ったアオリイカを笹竹のソースで、ソーセージを添えて。
　アオリイカは笹竹とオリーブとパクチーで味付けられてて、淡白なイカが贅沢な味わいに変化。
　ソーセージは淡白な味わいの中に異なる食感の肉が入っていて、あくまでアオリイカを邪魔しない軽い付け合わせに仕立ててあるのが流石です。

【イタリアの甘口白ワイン】
　確かにねっとりとした飲み口の甘口ワイン。ドイツのアウスレーゼとも違う甘さ。

【カンノーロ　ゴルゴンゾーラ】
　筒状にした揚げパスタにゴルゴンゾーラを詰めてある。揚げたての熱々かと思ったら冷たい料理。ゴルゴンゾーラに蜂蜜をかけて食べるようにと、甘いワインと合わせるのが憎い演出で参りました。もうこの店の虜になってます。

　ここまでの前菜4種でやられまくりにて、これからの料理の期待が高まります。

【北イタリアのソーヴィニヨンブラン】
　爽やかなハーブの香りが魚料理を引き立てそう。

【太刀魚のグリル　白神山ウドのサラダ】
　太刀魚のふわっとした食感を出すため、重ねてグリルしたとのこと。生ハムと山ウドのサラダを合わせて。確かに太刀魚はとても柔らかくふわっと焼けていて、焼いた太刀魚の香ばしさが山ウド・生ハムに合わさり、隠れていた紫蘇・キュウリなどのソースと相まって、一瞬で食べきってしまいました。やはりハーブを感じるソーヴィニヨンブランがベストマッチです。

【ピエモンテ地方のシャルドネ】

【トロフィエ　桜海老】
　自家製のショートパスタに静岡県産の桜海老と豆とフレッシュトマトのソースで。
　桜海老の強い風味にもっちりとしたショートパスタが負けずに合って、そこにトマトと豆が見事に調和。これも写真撮り忘れです。

【秋田産の胡桃を入れたパン】

【ピエモンテ地方の赤ワイン】
　軽い飲み口だけど、しっかりとしていて渋めの味わいもあり。

【タリアテッレ　ウサギのラグーソース】
　大仙市産のウサギのラグーソースにはキノコが合わさり、平打ちのタリアテッレによく絡みます。ウサギなので肉肉しさがなく、軽めの赤ワインにピッタリ。

【トスカーナの赤ワイン】
　カベルネとメルローが合わさった2003年産。熟成され濃縮したあじに強いタンニン感。

【鹿角短角牛のビステッカ】
　鹿角短角牛のステーキに大仙市の農園で昨日収穫されたアスパラガスと。素材の味を味わって欲しいので、塩・胡椒・オリーブオイルでシンプルに味付けしましたとのこと。
　短角牛は赤身が美味しい肉ですので、ここでも脂身がない赤肉をレアーに焼いてあります。噛み締める程、肉の味が滲み出てきて、淡白な肉にちょうど良いアスパラガスが、付け合わせとしてベストマッチです。
　
【デザート】
　デザートはティラミスと桜のモンブラン、もしくはイタリアチーズから選択。　
　ティラミスを選びましたが、コーヒーがゼリー仕立てになっていて、ちょっとした変化球がまた最高で、甘さもちょうど良かったです。

【エスプレッソと茶菓子】
　酸味のあるエスプレッソに甘い茶菓子が、コースの〆にピッタリ。

　締めて14850円。ここまで料理とマッチしたベアリングのワインがでてくると、もう大満足です。1人で訪問したので、ベアリングのシステムは本当に嬉しいですね。料理も全て特別で、それに合わせた最高のベアリングワインを堪能しました。コスパも文句なしですね。ごちそうさまでした、また来ます！