【f】完全紹介制のイタリアン！独自路線を走る最高の料理を。 : f

秋田旅行２日目。楽しみにしていたエッフェへ訪問しました。

こちらのお店は完全紹介制となっており、私も本来12月に訪問しようとしていた秋田でなんとか行きたいと試行錯誤していましたが、断念しようと思っていた中、友人が予約できると言って頂けたので、3月に秋田旅行をずらして訪問することが叶いました。

お店は非常に分かりづらい場所に位置し、路地裏には灯もないので携帯のライトを頼りに試行錯誤。看板もない入り口を開けると８席程のカウンターの薄暗いお店を発見。

オーナー一人で運営されているお店で緊張感も感じる空間でコースがスタート。

とんぶり
　やりいかをつなぎポテトを砕いてふかけた一品。
　とんぶりと言うのは『畑のキャビア』と言われており。見た目は少し緑がかっているが確かに光り輝くキャビアに近く、食べるとぷりっと弾力がある。やりいかの風味もありとても美味しい。今後の料理も非常に期待が持てます。

ズワイガニ
　海水を薄めて蒸している。秋田の地元野菜ヒロッコを使いナツメグをかけている。蒸しただけと言う蟹はヒロッコのシャキシャキ感があり、香ばしさも感じる美味しさ。

ねやかふぐ
　フォリキアーテのパスタをフグで表現しているとのこと。
　スープは秋田の菜の花、味は貝の塩っ気で仕上げている。
　あらごしの食感と塩の旨味、ふぐの香ばしさのバランスが素晴らしい。完全に魅了されていきます。

鎧位太刀魚
　大館のやまのいものフリット。自然薯系の一種。豚のラルドを乗せ、秋田県産のギバサをかけて仕上げている。
　これも思考高さがとにかく素晴らしい。

自家製パン
　白波こだま酵母。秋田県の白神山地で発見されたもののよう。優しく香ばしさがある。
　外がサクッとしていて中がしっとりして香ばしさが癖になり鼻から抜けて行く風味。

桜鱒　北浦
　背中と腹を抱き合わせてほうれん草で海苔巻き。フワッとした食感の桜鱒とそれから取った出汁の旨味が絶妙な美味しさ。
　ふくだちと白菜が下に添えらている。

フランス・鴨秋田の東瓜
　メスのササミを使っている。シェリービネガー、ホワイトバルサミコ等、4つの酢を使っている
　東瓜は山菜ユリ科の山菜。
　稲藁で焼きを付けている一品はもっちりした食感で藁の香りが素晴らしい。りんごの酸味もしっかり効いている。

あきたこまちのリゾット
　エスプレッソの粉を上からかけている。比内地鶏を丸々つかって出汁を取っている旨味ある一品。

秋田伝統的な山内にんじん
　6時間ホイル焼きしてホイル焼き
　うにのクリーム、ニョッキ、キャラメルで仕上げる。
　歯を使わない程滑らか過ぎる山内人参はまるでとろとろの最高級さつまいものよう。口の中で徐々に人参がの旨味が強くなっていき非の打ち所がありません

ボタンエビのチョコ
　上に乗っているのはカリフラワー。ボタンエビのエキス、ふきのとう、クルミでチョコレートを仕上げている。
　見た目は完全なチョコレートで食べるとエビの風味をしっかり感じます。ここでしか食べることはないであろう一品。
　
喉黒
　片面炭火湘南ゴールドと言うオレンジ、レモン、ハーブを混ぜた一品。高級食材をさっぱり仕上げた美味しさ

比内地鶏　胸とモモ
　卵を使ったソース。シャクと言うセリ科の山菜を使っている。
　ももは香ばしさある筋肉感あるしっかりした美味しさ。むねはとても弾力があり、鳥の質の良さを感じます。卵のまろさかさが素晴らしく、非常にレベルが高い。

外もも　錦牛
　牛のソースを煮詰めてハチミツ、粒マスタード、ブラックオリーブで仕上げた一品。
　ノゼリの風味と錦牛の柔らかな美味しさはたまりません。

グラッパのアイスクリーム
　秋田のきなこを使っている。グラッパを更に追加してもらうと味の変化と深みを感じることが出来ます。

此処まででコースが終わり滞在時間は約４．５時間の長さ。それでも品数も多く、料理の感動が鳴り止まなかったので、あっという間に時間が過ぎ去りました。
イタリアン出身と言うオーナーですが、料理自体はどこにも属さないジャンルのような自由な構成でながらに、思考を凝らした創作感が素晴らしく、他の人が真似すら出来ないような、ここでしか楽しめない唯一無二の料理です。
更にお酒も飲んで会計は14000円と圧倒的な安さ。脱帽です。
このお店のためだけに秋田に来る価値がある。そんな素晴らしいお店でした。また必ず伺います。