「秋田出張・晩酌セット」で、秋田名物を満喫。　稲庭うどんの常識を覆した「生麺」の味わい、「乾麺」との味比べセットも嬉しいですね～♪ : 寛文五年堂 秋田店

秋田での宿泊の初日の夜にお伺いしてきました。
宿泊した「秋田キャッスルホテル」の目の前の「エリアなかいち」というビルに入っています。　このあたりは結構大きな建物も多くて、雰囲気も現代風なスタイリッシュな感じがします。　こちらの「寛文五年堂 秋田店」さんも「稲庭うどん」がメインで、秋田の郷土料理も楽しめて、地酒もいただけるお店ですが、キレイな落ち着いた空間で、デザイナーさんがお仕事されたような雰囲気のよいお店でした。

稲庭うどんが食べれるお店を探していて、こちらに決めたのは「生麺」の稲庭うどんが食べれて、「乾麺」との食べ比べもできるとのことで決めました。　稲庭うどんというと「乾麺」が当たり前で、むしろ「乾麺」でなければいけないくらいに思っていたのですが、これはなかなか興味があるな～っと思い決めました。

テーブル席に座って、嫁と二人で「秋田出張・晩酌セット (3480円)」と「冷たい生麺と冷たい乾麺の味比べ (1025円)」を注文しました。　この出張セットは「秋田のうまいものづくし ９種」が頂けるステキなセット、ボクのような旅行で来た人には一通り秋田の郷土料理が頂けてよかったです。


「秋田出張・晩酌セット (3480円)」
ドリンクは、「生ビール(中グラス)」or「日本酒(お銚子)」をお好みで２杯頼めます。
もちろんこういうところですから、秋田の日本酒を２杯頂くことにします。　メニューから「純米吟醸 松声」と「純米吟醸 雪の芽舎」を選択しました。

そこに、「秋田のうまいものづくし ９種(八寸・季節の肴盛り合わせ８種）」が付いて、〆に「稲庭うどん」が出るセットです。　「稲庭うどん」は、生麺or乾麺、温or冷で選べるので、一度食べてみたかった「生麺」で冷にしました。

最初に「比内地鶏串焼き」が出てきます。
お酒と一緒にステキなスタートです♪　脂身が少なくぷりっぷりの弾力のある歯ごたえで、グッと噛むとじゅわっと旨みの肉汁が広がります。　火が入ってもパサ付かず、しっとりとした歯ごたえがいいですね～。

続いて、「季節の肴盛り合わせ８種」が出てきます。
「じゅんさいのジュレ仕立て」「がっこ2種」「とんぶり」「かすべ甘露煮」
「ハタハタ寿司」「みずたたき」「お造り」「もずく酢」

秋田の郷土料理が盛りだくさん♪　どれも少しずついろんな種類を食べれるのが嬉しい～！

どれも美味しかったのですが、一番印象に残ったのは「ハタハタ寿司」ですね～。
ハタハタはいろんなところで食べましたが、「ハタハタ寿司」はこちらだけでした。　麹や野菜と一緒に漬け込んで長時間熟成させた発酵寿司で、酢でしめたことによって保存食にもなっているようです。　この独特な風味は酒飲みにはたまらない味わいですね。

それから、秋田ではやはり「じゅんさい」が新鮮で美味しいな～っと♪
「とんぶり」も秋田っぽくていいですね。　出汁醤油でさっと味付けしていて、プチプチの食感を楽しむ感じです。　「もずく酢」も今まで食べていたのとはちょっと違ったぬめりを感じました。　男鹿半島でとれる「クロモ」というらしいのですが、磯の豊かな風味がハッキリしていて、いままで食べていた「もずく酢」とは一味違った味わいでした。

一番好みだったのは「かすべ甘露煮」で、エイの乾物を甘露煮にしたもの。　原型がなんだかわからない縁側の切身のような甘露煮なのですが、お酒が進む味わいでした。

お酒は「純米吟醸 松声」のほうがかすかな甘みを感じて喉越しも良くボク的には飲みやすかったです。　「純米吟醸 雪の芽舎」のほうは、逆にハッキリとお米の味わいがわかる芳醇な味わいで、ほんのりと辛口、秋田の郷土料理にはぴったりの地酒でした。

最後の〆に「稲庭うどん」を生麺（冷）で頂きます。
稲庭うどんで「生麺」というと不思議な感じがしますが、秋田の中でもあまり食べられないということで、この機会に頂いてみます。今まで食べたころのある稲庭うどんに比べると、丸みがあってもっちりとした食感ですね。　これはまた一味違った稲庭うどんで美味しい♪

やや太めでずっしりとした重量感を感じますね～、食べ応えもありました。
鰹出汁が聞いた風味豊かな稲庭うどん、うどんの味わいを引き立てるスッと抜けるような風味がたまりませんな～♪


「冷たい生麺と冷たい乾麺の味比べ (1025円)」
嫁が注文したほうが、「生麺」と「乾麺」の味比べです。
「鰹つゆ」と「ごま味噌つゆ」のツユが付いてきます。　お漬物に「いぶりがっこ」と「野沢菜」が添えられています。　こちらで比べると「乾麺」のほうが、やはり平たさを感じますし、「生麺」もバラツキはありながらも丸みがあるのがわかります。

そして、舌触りと味の違いは比べてみてとハッキリとわかります。
「乾麺」はさらさらでツルツル、ボクのなかで知っている「稲庭うどん」です。
生麺は、普通のうどんとの差がわからなくなりますね。　もちろんどちらも美味しいのは間違いない。　でも「稲庭うどん」としては「乾麺」であると思ってしまっているので、「生麺」となると、他のうどんとの違いや特徴が感じられないというところでしょうか。
普通の「鰹つゆ」のほうは、洗練された味わいで、程よい味わいです。
薬味はネギ、生姜、大葉でした。　薬味としてお好みで風味も楽しめるようになっていますね。　特に、大葉はかなり好みでした。


なるほど～♪　これは良い体験をさせて頂きました、「寛文五年堂」さん！
秋田の郷土料理も一通り食べれるし、出張セットで秋田の日本酒も頂ける。　そして、「稲庭うどんなのに生麺！？」という、根底から覆されるような味比べセット、これはなかなかステキでした♪