おまかせ寿司を頼んだらきっちりとした鮨が出てきたという話。鰻専門店ではないが活鰻から調理提供。フグも季節によって提供。そして評価の基準について。ランチもあります。立喰い・うなぎ・ふぐ料理の「ひで寿司」 : ひで寿司

この店の周囲にいろいろと楽しそうな飲食店があって、当初はそちらに行こうかと思ったものの、午後1時なのに駐車場は満車だし、どんなに美味しい料理を提供してくれたとしても待ってまで食したいと思うことは滅多にないので、さっさと近くの和食店へ。
店舗はピアゴ安城南店の正面に位置します。
　「ランチ」というサインに期待して入店したものの、中は回らない鮨屋。さて、どうしょうかとメニューを眺めながら迷う。
回 らない鮨屋といってもザギンでシースーを食すのとは違って、リーズナブルです。昨今は回転寿司でもそこそこの店へ行くと5千円券(「札」のことを私たちは “券”といいます)で支払うとお釣りが飲食代よりも少ないことも多々。そうやって考えると鮨店のおまかせ握り3,000円はサラリーマンの昼食としては確 かに高価な部類に入るが、休日のご褒美ランチとしては・・・やっぱり高価だね(笑)。
当日はハレの日でもケの日でもなく、たまたま午前中に某会合の挨拶原稿の準備をしていて(しかも同日に3回のスピーチがあるのですよ。トホホ)少し疲れ気味だったので、午後からの活動の元気づけのために定番メニューの一番上に書いてある「おまかせ」を注文。
相当、ラフなスタイルでしかも一人で入店した一見客が鮨店では安価とはいえ、メニューの一番上の定番商品を注文したことが意外だったのか、若い方の板さんがちょっと「エッ」となったのを見逃しませんでした。
飲食店の事前調査もせず、他者の高評価はかえってマイナスにしか思えない天邪鬼な食彩品館.jpとして、こういった「まったく知らない飲食店に飛び込みで入る」ということほどワクワクドキドキすることはありません。

　 カウンターに座ったので順番に出されたらどうしょうかと心配。さすがに鮨店のカウンターで次々と提供される鮨の撮影をするほどの度胸はありません。時々、 大きな一眼レフを取り出して店内や備品、そして提供メニューを店に断りもなくバチャバシャと撮影している方を見かけるのですが、その度胸に対して羨望の 感。食彩品館.jpの度胸は店の方にことわって自分に提供された料理の写真のみ1枚、近席の客に気づかれないように、コンパクトカメラでそっと撮影するの がやっとですな(笑)
という心配も杞憂。一皿に盛られて提供されました。
見た目はいたって普通の鮨店の鮨です。味も至って普通。ただし、大手チェーン店の回転寿司のシャリやネタの技、味と比較すると雲泥の差がある。
こ ういった時に、他人は食べログなんかでどうやって評価して点数をつけているんだろうか。①10万円でお釣りが飲食代金よりも少ないような高額店(高級・高質という意味ではなく)で食す鮨と比較するのだろうか。あるいは②「鮨・寿司業態(回転寿司や持ち帰り寿司店、回らない寿司店)」としての比較なんだろう か。③同規模、同立地の同じような形態の鮨店との比較なんだろうか。あるいは④支払った料金での比較(異業態飲食店で食す3,000円料理）との比較なん だろうか。
「食べたい種類の料理が決まっていて、その店舗間の点数を見て行く店を決める」のであっても評価者が①～④のどれで評価しているのか不明。
ということで、食彩品館.jp的“狙って行く”店は「若者の利用頻度の少ない地方の無名店ながら、実際にはしっかりとした料理が、その品質に比べて安価に提供されている店」ということで、3.1点～3.2点程度の評価の店が多くなるのです。

　閑話休題
今回は上記の比較対象としては3,000円(税抜)という価格に対する評価とするのが妥当かなと思い、以下、食彩品館.jpの受け止めた印象を記す。
ネ タを見ると、皿の左上から本マグロ大トロ(単品メニュー価格864円)、天然ヒラメ(同“白身”表記で324円)、赤貝(同540円)、カツオ(同216 円)、トリガイ(同324円)、赤いか(同“いか”表記で214円)、アナゴ(単品メニュー価格表示は上324円・並162円)、コハダ(216円)、イ クラ(同324円)、ウニ(同624円)。このうち、「本日のオススメ」で産地が紹介されているのは「気仙沼産かつお」「北海道産うに」の2品。尚、ヒラ メについてはおすすめメニューに“天ひらめ”と表示されていたためそのまま天然と記しました。ネタを見て養殖と天然の区別がつくほどの識別能力は持ってお りません。以下、その程度の者の印象記録ということを理解の上、読み進めていただきたい。
まず、価格。10カンで3,000円なので1カンあたり300円。この300円の単位価格を基準に評価すると
300円以上の価値があると感じたのは大トロ。北海道産うに。天然ひらめ。赤貝(おそらく地物)。
300円位かなと感じたのはアナゴ、イクラ、トリガイ(おそらく地物)
300円未満かなと感じたのは赤イカ、コハダ、気仙沼産カツオ。
ということで、価格としては妥当、もしくはお値打ち感あり。
技という点で感じたのは、客が箸で食すのか手で食すのか不明なまま握っているので、この点不満といえば不満。それと軍艦の巻き方が弱く、イクラは持とうとしたら崩れてしまった。
細かいところでは、ウニが若干崩れている部分があることと(これは後述)、アナゴの上の煮つめのつけ方が少し粗く、カツオの上の薬味の乗せ方が雑に感じる。
味という点では、シャリの酢加減が好印象でした。そしてコハダの酢の塩梅もグッド。この2点はさすが地方の町中にあっても鮨専門店ならではのこだわりを感じます。
アナゴはちょっとふっくら感は感じないものの、三河～知多の地物と受け止めました。アカイカは普通ですね。ヒラメは天然ということでしたが、特に印象には残りませんでした。
オオトロの質にこだわりを感じたので、次は是非とも赤身を注文したいと思いました。
　 最後になりますが「うに」です。前月に北海道の礼文島でキタムラサキウニを食したばかりなのですが、このウニは結構、イケました。理由としては箱ウニでは なく、当店で剥いたものを使用しているからのようです(この部分推測)。塩水処理のみでミョウバンを使っていないようで、前述のように少し溶けたものも混 じるのは、このことが原因ですが、塩水のみの処理の生うにを使っているのではないかということを期待させてくれるだけでも食彩品館.ｊｐにとっては嬉しい のです。
北海道の礼文島産や稚内産、そしてブランドの生うにを北海道各地で旅行だけでなく仕事(接待含む)でも食すことが多かったのですが、今回の生うには機会の少ない本州の鮨店で食した生うにの中では並以上と評価させていただきました。

　ということで、結論としては平均点より少し上かな？　でも異業態の点数と単純に比較してもらったら困るので、もう一度、比較した条件を記しておきます。
ア)鮨店で食す3,000円のお任せ握りとして
イ)ネタの種類と扱い、そしてシャリ飯の味も加味して
ウ)地方都市の町中の気軽に利用できる鮨店を比較対象として
つけたのが「平均点より少し上」であって、今までつけた開店寿司店の点数と比較したり、札幌で食した寿司店の点数とは比較しないようにお願いいたします。
食彩品館.ｊｐの点数が高くなるのは味や価格よりも「感動の度合い」という項目が一番、影響していることをお忘れなく。

　補足
この店は鰻も提供していて、「活かしてありますので多少時間がかかります。（20〜30分）」という表示がありました。鰻専門店ではないが活鰻から調理されるようです。
フグの提供も予約であったりと、県内の個人運営店としては結構、低価格なので、再度、家族で来店したいと思います。
何よりも単品価格(1カン)が表示されているのがありがたいですね。

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★「味覚は舌で味わい、そして感じるが、美味しいかどうかは当日の体調・天気・温度・店の雰囲気を含めて最終的に脳が判断する」by食彩品館.jp
↓　参考記事
・2015/09/21味は舌で味わい脳が判断するという持論

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★食彩品館.jp的　食べログ評価点の前提
　※「味の評価は舌で感じるが、それを最終評価するのは脳である」
①口に含む→舌の味蕾で感じる→味神経線維→脳幹(延髄孤束核)→大脳皮質の味覚野へ伝わる情報
②口・目・鼻・喉等で感じる香、見た目、食感等の情報
③素材・現地の雰囲気（水・空気・景色・環境）、調理場・作業場・店舗内外の衛生や作業方法・接客等
④過去の体験や知識、当日の体調
⑤以上①～④の総合情報を大脳皮質連合野で総合判断し、点数を決定しています。
よって、他の方との判断とは異なる場合もありますのでその点、ご了解願います
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●ひで寿司
愛知県安城市桜井町貝戸尻56-2
℡0566-99-3118
定休日
　　日･第3火曜日
営業時間：AM11：00〜PM9：00
　　　　　　ラストオーダーPM9：00
　　　（PM2：00〜PM5：00準備中、
　　　　　　土日予約の方は営業）
・駐車場：30台
・座敷（40名位まで3,240円〜）
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下記記事のリンク紹介は↓
http://wp.me/p66ssl-aqg
■食彩品館.jp　鮮魚と寿司に関する記事（一部）
・2007/12/22このわたとくちこ20061130
・2008/7/13まぐろ中トロ＆赤身+醤油
・2008/07/15鰻、関西風と関東風の違い
・2009/1/18伊勢・志摩の食材でてこね寿司
・2009/2/8一色さかな広場で寿司
・2009/6/21知多半島地魚求めて師崎～豊浜
・2009/07/19岡崎農遊館で店外で焼いている鰻(愛知県)
★2009/10/31蓬莱軒本店(蓬莱陣屋)　ひつまぶし
　http://goo.gl/5CsQdZ
・2009/11/2今度は「いば昇 本店」で櫃まぶし
・2009/12/18東熊野街道。さんま丸干
・2010/1/9回転寿司本ｸｴ、ﾄﾗﾌｸﾞ、大間本まぐろ
・2010/02/27三重県紀伊長島「まるます食堂」
・2010/03/15尾赤あじ(スーパーラック:静岡県)
・2010/04/10釣魚買取　炎の回転寿司　武蔵丸(豊川市)
・2010/04/18丹後半島(舟屋で日本海の味覚:京都府)
★2010/04/27峰山で丹後の旬。新子イカ、氷魚
　http://goo.gl/jAjJ0Z
・2010/05/01道の駅舞鶴港とれとれｾﾝﾀｰ
・2010/12/31宮津ﾊﾞｰｶﾞｰ、今文水産でセコガニ
・2011/01/14海宝新宮店でふぐや本くえ等
・2011/01/15熊野と伊勢志摩魚介類と郷土料理
・2011/04/19辻本大二魚店(新宮市)地ウニ、おこぜ
・2011/05/10ｵｰｸﾜ　徐福寿司、和牛ﾀﾝ、ひろめ等
・2011/05/12JAみくまの地ｳﾆ、ｵｺｾﾞ、ｹﾝｹﾝ鰹
・2011/05/28食事丸正地ウニと刺身定食(紀伊長島)
・2011/06/20自家製干物と熟成牛(阪急オアシス)
・2011/07/31岐阜県の土用の丑うなぎスーパーマーケットの売場
・2011/12/23年末きいながしま港市(紀北町)
・2011/12/25回転寿司かいおう小牧ﾊﾟﾜｰｽﾞ店
・2011/12/28ｿﾏｶﾞﾂｵ、ﾏﾝﾎﾞｳ（三重南部）
・2011/12/29からすみを食す(三重県)
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・2013/09/15まぐろ浅野屋(奈良県五條市)
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・2013/11/22あぢかまの里（長浜市）湖産手長エビ他
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・2014/02/05廻鮮寿司　錦　新宮店
・2014/02/11五郎田〈和風れすとらん〉(西尾市)
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　http://goo.gl/1CxhDv
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・2014/06/06岡崎市場飯 平の食堂(愛知県)
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★2014/06/24食堂 松月(蒲郡市形原町)
　http://goo.gl/HixWWa
・2014/07/27まるさ水産岐阜大垣店(岐阜県垂井町)
・2014/08/07和彩食処　かん田(西尾市)
・2014/08/09やましょう高蔵寺店(春日井市)
★2014/08/18みついと(蒲郡市西浦町)ﾎｳｶｲﾎﾞｳ
　http://goo.gl/sD9uvq
・2014/08/27丸義鮮魚店(志摩市阿児町)ｹﾝｹﾝｶﾂｵ
・2014/08/31さくらうお丁(岐阜県関市)
・2014/09/18すぎ原（愛知県岡崎市）キンキ
・2014/09/28萬紀寿し有玉店(静岡県浜松市)
・2014/11/23さかなや山田商店（愛知県北名古屋市）
・2014/12/06うなぎ大国(愛知県安城市)
・2015/01/19SuCオークワ南紀店（和歌山県新宮市）大間本まぐろ
★2015/01/23龍のおとし子 東岡崎店（愛知県岡崎市）
　http://goo.gl/KFqClC
・2015/02/20すしざんまい池袋東口店(東京都豊島区)
・2015/03/06ｽｼﾛｰ　海と田んぼﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ養殖生本まぐろ(串本産)
・2015/03/10舌平目と笹かれいの干物（愛知県某市）
・2015/03/23オリイカとミクリ貝(道の駅筆柿の里幸田)
・2015/04/26本まぐろ丼。小川港魚河岸食堂(静岡県焼津市)
・2015/05/14沼津内浦漁協直営食堂いけすや(静岡県沼津市)
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★・2016/05/26タカマル鮮魚店セブンパークアリオ柏その2
★・2016/06/30海鮮処「かふか」でｷﾀﾑﾗｻｷｳﾆ丼と海鮮丼(北海道)
・2016/07/10みと浜(愛知県豊田市)上刺身定食
・2016/07/24ひで寿司(安城市)おまかせ寿司
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