どのメニューも甲乙付け難いハイレベルな味わい！ : 麺屋 一八

2020年8月22日（土）

本日はラーメン受付嬢とこちらの店を二度目の訪問。

12時30分頃に到着すると、何と店の前に待ち客は見当たりません。

二人で相談した結果、今回は「燻しおラーメン」に「病みつき中華そば」、そして「半チャーハン」をシェアする事にしました。

そして、カウンター席に着いて店員さんに食券を渡すと、待つ事5分ほどでラーメンと炒飯が殆ど同時に到着です。

先ずは私が「病みつき中華そば」、ラーメン受付嬢が「燻しおラーメン」を試してみました。

透明な醤油スープの上には背脂が一面に浮いていて、ストレート細麺の上にはチャーシュー、細切りのメンマ、半身の味玉、三ツ葉、刻みネギが乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、甘味を帯びた醤油ダレとニンニクの風味が前面に出ていて、出汁の風味や背脂の甘味はその背後で味に奥行きを与えています。

とは言え、決して醤油やニンニクの風味が強過ぎる訳ではなく、味にパンチを与えつつもジャンクな味にならないギリギリのバランスを保っている印象です。

次に麺を食べてみると、加水がやや低め寄りの細麺が適度な硬さに茹でられていて、スープをほど良く持ち上げつつも噛み締めると小麦粉の仄かな甘味が舌に伝わります。

確かに病み付きになる味だと思いつつも、ここでラーメンを交換して次は「燻しおラーメン」を試してみました。

琥珀色に燻んだスープの上には白胡麻が浮いていて、微かに全粒粉を含んだストレート細麺の上にはチャーシュー、メンマ、味玉、三ツ葉、刻みネギが乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、先ほどの「病みつき中華そば」とは一転して濃密で厚みのある出汁の風味が前面に押し出された味わいです。

出汁は鶏ガラに様々な魚介類、香味野菜類との事ですが、私が味わう限りでは鶏と魚介節が強めに効いていて、その他の風味はその背後で味に奥行きを与えている印象です。

そして、塩ダレは角を感じさせない丸みのある味わいで、適度な塩味を与える事で出汁の風味を最大限に底上げしています。

次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が適度な硬さに茹でられていて、靱やかなコシと小麦粉の風味をバランス良く兼ね備えています。

そして、細麺にはスープが充分に絡み込み、啜り込むとスープの味が舌にほど良く伝わるものの、全粒粉の存在感については残念ながら極めて希薄な印象です。

次にチャーシューを食べてみると、低温調理で仕上げた豚肩ロースと鶏胸肉のレアチャーシューがほど良い厚さにスライスされています。

何れも軽めに味付けされていて、素材の旨味が舌に素直に伝わるものの、交換しつつ食べていたのでスープの熱が通り過ぎてしまい若干肉質が硬くなってしまいました（汗）

そして、最後に味玉を食べてみると、燻製により半熟の黄身が香ばしい風味を纏いつつも、ほど良く水分が抜ける事でコクと旨味が一段と凝縮されています。

尚、炒飯については前回レビューに記載したので、今回のレビューでは詳細の記載は敢えて省かせて頂きます。

食べ終えた感想ですが、前回の「しょうゆ新味」も含めてメニュー毎に味の印象がガラリと異なり、尚且つ何れのメニューも甲乙付け難いほどのハイレベルな味わいでした。

こうなると他のメニューも気になる所ですが、私的には決して気軽に来れる立地ではないので、今後も気長に機会を作りつつ色々なメニューを試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

2020年7月12日（日）

本日は横浜に帰る前に、以前からずっと行きたかったこちらの店を初訪問。

最寄り駅から20分ほど歩いて12時頃に到着すると、店の前では既に7名の先客が入店待ちの状況です。

待つ事20分ほどで店内に案内され、先ずは「しょうゆ新味」と「半チャーハン」の食券を購入してから店員さんに渡します。

そして、店内で待つ事3分ほどでカウンター席に案内され、席に着いて5分ほどでラーメンとチャーハンが殆ど同時に到着です。

色が濃いめの醤油清湯スープに全粒粉入りのストレート中細麺、その上にはチャーシュー、メンマ、半身の味玉、ネギ、三ツ葉、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、溜まり醤油の膨よかな旨味を感じると共に、クリアでありながらも重厚な出汁の風味が口の中にジワリと染み渡ります。

厨房のダクトに貼られた説明書によると、出汁は鶏による動物系に魚介節や煮干し、昆布や干し海老、貝類やイカ等の魚介系、後は椎茸や香味野菜との事です。

ただ実際に味わってみると、溜まり醤油と煮干しの風味がやや強めに押し出されていて、その他の風味は幾重もの層を成しつつ味に厚みを与えている印象です。

また、醤油や煮干しが主張しつつも、醤油の塩角や酸味、煮干しの苦味やエグ味等は一切感じられず、スッキリとした透明感のある味わいに纏められています。

次に麺を食べてみると、加水率が若干低め寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、小麦粉の甘味を仄かに感じるものの、全粒粉の香ばしさはさほど舌に伝わりません。

そして、やや太めの中細麺であるにも関わらず、麺には驚くほど潤沢にスープが絡み込んでいて、両者が口の中で存分に混ざり合う事で味わいに更なる奥行きを与えています。

次にチャーシューを食べてみると、低温調理で仕上げた豚肩ロースと鶏胸肉のレアチャーシューがほど良い厚さにスライスされています。

何れのチャーシューも噛み締めるとシットリとした歯応えを感じると共に、味付けが比較的軽めに抑えてあるので素材本来の旨味が舌に素直に伝わります。

ただ、鶏胸肉に関してはもう少し厚めにスライスした方が、噛み応えが増す事で鶏胸肉特有の淡白な旨味が更に舌に伝わり易くなる様な気がします。

次に味玉を食べてみると、和出汁がほど良く染み込んだ半熟の黄身には驚くほど旨味が濃縮されていて、今までに食べた味玉の中でも三本の指に入るほど極めて印象的な味わいでした。

最後にチャーハンを食べてみると、塩と胡椒によるシンプルな味付けでありながらも、細切れのチャーシューが味わいにほど良いコクとアクセントを与えています。

因みに、チャーシューから極微かにカレー粉らしき風味を感じたのですが、余りにも微かである為に、隠し味なのか或いは私の気のせいなのかは判断出来ませんでした（汗）

食べ終えた感想ですが、愛知県内で今までに食べたラーメンの中では、こちらの近所にある「さくら」に匹敵するほど自分の好みにハマる味わいでした。

ラーメンやサイドメニューの種類が極めて充実しているので、今後も機会があれば何度か訪れて気になるメニューを順次試してみたいと思います。

尚、厨房内の貼紙によると「油そば」は持ち帰り可能との事ですしたので、思わず「油そば（たまり）」を2食分購入してしまいました（笑）

こちらも食べ終えたら改めてレビューに記録したいと思います。

ご馳走さまでした。