「豚じゃなくて、ゴメンなさい！」名古屋コーチンで作る鶏ハムの専門店。贅沢な厚切りハムステーキにかぶりつく♪ : ヒラテ 製造直売店

［愛知県小牧市］
2016/1/25（月）
味岡にある、鶏肉加工品の専門店。
地元特産「名古屋コーチン」を使ったハム・ソーセージを販売している。

お店の場所は、旧国道41号（県道名古屋犬山線）沿い。
ロッテリアのある小牧原交差点から北へ800m、名鉄味岡駅の少し手前にある。
なお、岐阜県海津市のお千代保稲荷にも支店がある。

店の前を通ると「豚じゃなくて、ゴメンなさい！」というユニークな看板が目に付く。
ハム・ソーセージ屋さんなのに、豚肉を使った商品は無いのである。
鶏肉専門のハム屋さんというのは「たぶん」全国唯一とのこと。私も、たぶんそうだと思う。

以前からその存在は知っていたが、今回はじめて、愛知県小牧市「ふるさと納税」の返礼品として
食すご縁をいただいた（以下、金額については定価を示します）。

インターネット（http://www.nagoya-kouchin.com/）でも注文可能。

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■名古屋コーチンもも肉のスモークチキンハム（200g￥1728）
全国に数多ある地鶏ブランドの中でも、トップクラスの知名度を誇る 名古屋コーチン。
江戸末期、尾張藩士の副業として養鶏が始まり、明治初期に小牧市池ノ内にて選抜品種として確立。

その名古屋コーチンを、丸ごと 100％使用したチキンハムがこちらの商品。
愛知県ならではの、高級贅沢ハムである。
ちょっと厚めにカットして、フライパンで焼いてハムステーキにするのがお店の一押し。

断面は綺麗なピンク色！　どことなくチャーシューのようにも見える。
周囲に鶏皮が巻かれている点が、一般的なハムとの違い。
やきとりの例を出すまでもなく、皮の旨味というのは、鶏肉の大きな魅力である。

フライパンで熱すると、ほどなくハムそのものから脂があふれ出る。
ベーコンのようなものなので、油を引く必要は全く無い。
いい感じに焦げ目が付く頃には、食欲をそそる香りがキッチンに広がる。

野菜とともに盛りつけて、ハムステーキの完成！
いや、チキンステーキか？　美味しければどちらでも良い。

さっそく一口、おお、これは美味しい！
あふれてキラキラ輝く脂は、鴨のように上質で、くどさを感じさせない。
身は柔らかく、皮はコリコリ・ザクザクとした食感。
コーチン独特の、強い歯応えが活きている。

醤油味というのだろうか、日本人なら誰もが好みそうな味付けがなされている。
この肉汁を受け止めたレタスさえ、ご馳走になる（笑）

強めの塩加減で、ご飯のおかずにも、ビールのつまみにもなる。
まさに、小牧最強のハムである(^-^)

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■若鶏もも肉のスモークチキンハム（250g￥861）
こちらは名古屋コーチンではなく、一般的な鶏肉を使用。
サイズは少し大きめの 250gであるが、お値段は 1/2以下で財布に優しい。

胸肉に比べ、ジューシーなもも肉を使用。
コーチンと見比べると、肉・脂ともにやや色が薄いようにも思える。
もちろんスモークの香りは十分あり、廉価版とはいえ十分に美味しいチキンハムだ。

こちらも、フライパンで軽く焼いていただく。
もも肉のジューシーさを堪能するため、焼きすぎず、ぐつぐつ煮える程度で止めるのが良い。

焼けたら、是非アツアツのうちに！
旨味は十分で、やさしく口の中でほぐれるのが若鶏らしい点。
一方でコーチンはコリコリ感・凝縮感がある。どちらが美味しいかは、結局好みによるところだろう。

豊かな肉汁を活かして、パスタに絡めるのも良いと思い、実際に試してみた。
醤油・塩コショウといった最低限の味付けで、パスタが十分美味しく食べられる。

ハムエッグにしたり、ポテトやアスパラと炒めてみるのも良いだろう（油要らず）。
焼豚の代わりに、チャーハンの具にするのも良さそうだ。

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■名古屋コーチンまぜごはんの素（￥584）
あったかご飯に混ぜるだけで、美味しい鶏ごぼうごはんが出来上がる。
名古屋コーチンの小間切れ、国産ごぼう、国産人参入り。

炊きたてごはん2合（生米300g、炊飯後650g）に 1袋入れるのがオススメと書かれているが、
名古屋人の私、ちょっと濃いめが好きなので、炊き立てごはん 200gに半分を投入！
結果、このくらいの割合でちょうど良く感じられた。

冷蔵時には固まっていた鶏油が、ごはんの熱でとろけて良い具合に。
跳ね返るような肉の食感。ごぼうとの相性も良い。
単に醤油味ではなく、豊かな旨味が広がるのは、材料に入る「鶏醤」の効果か。

素朴で懐かしく、全国多くの方に受け入れられるであろう、普遍的な美味しさ。
間違いなく、次の一杯が欲しくなる味。
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このメーカーさん、ムスリム（イスラム教徒）の方でも安心して食べられる「ハラールチキン」を製造するなど、
地方にありながら、その取組はかなりグローバルだ。

次は実店舗に伺って、名古屋コーチンで作ったソーセージを試してみたい。