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blueboyさんの他のお店の口コミ
店名 |
掲載保留
めん処角千 にしむら
|
---|---|
ジャンル | うどん、そば、ラーメン |
住所 | |
交通手段 |
・JR勝川駅より徒歩19分 勝川駅(JR)から1,310m |
営業時間 |
|
予算 |
~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
無し |
席数 |
30席 (※別途テラス席も御座います♪桜の時期のテラス席はお勧めです♪) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
分煙 店内は禁煙です。テラス席に喫煙スペース有り 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 店舗横に4台・第2駐車場に10台完備(※第2駐車場は店舗より車1分の箇所ですので店頭にてご確認ください。) |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、オープンテラスあり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
お店のPR |
親しまれ続けた合盛りと味噌おでん。昭和が生んだ春日井で愛された一杯!
麺から自家製のものを使用している安全・安心の食事が楽しめる麺処です。 |
初投稿者 |
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掘っ建て小屋といったら叱られるかも知れないが、そんな感じの店舗だった。
左手にある波板屋根の下には竈があり、大将が薪で焚かれた大釜でうどんを茹でていた。
薄暗い店内はテーブルと椅子が無造作に並べられ、右手中央におでん鍋。
おでんというより土手煮といった方がイメージしやすいほどの暗褐色。
沸騰した味噌が飛沫となって飛び散っているのも雰囲気だ。
店内は中高年男性ばかり。
競馬や競艇の専門誌を片手にコップに注がれたビールを飲る人。
何か楽しいことでもあったのか、ご機嫌な様子で自慢話に花を咲かせる人。
まだ太陽が高い位置にある時間帯から、味噌おでんをあてにビールを飲りながら過ごす大人の隠れ家のようだった。
店の前にはわかりやすい外車や国産高級車が並び、女性の一人客が入れるような雰囲気じゃなかった。
かつての角千にしむらは、コストゥイリョフの木賃宿を彷彿とさせる…そんな場所だった。
メニューはうどんと中華そば、それに味噌おでんのみ。
もちろん、普通のうどんも中華そばもあるが、二種類の麺を合わせた“合盛”が常連の定番。
大釜で茹でられ、独特の腰があるうどんは、洗練された感じではないが、その野暮ったさが個性になっていて面白かった。
中華そばは、昨今のラーメンブームを踏まえればチープと言われそうなノスタルジックな麺。
それもまた雰囲気で悪くない。
定番は“合盛ひやし”。
麺は寒暖に関係なく、うどんと中華そばの合盛を冷水でしめてもらう。
寒い時期にはつけつゆを熱く、暑い時期には冷たくして。
一杯飲りながら過ごす身としては、どんなタイミングで丼が運ばれてきても麺が伸びることを気にしなくていい。
「ちょい固にして」という注文通りに茹で上げられた二種類の麺。
独特のシンプルなつけつゆは、小皿にドカッと盛られた刻みネギとおろし生姜がついてくる。
それをつけつゆに全部投げ入れ、さらに天かすを入れてすする。
天かすは不思議なくらいつゆと馴染み、まるで最初からつゆの一部であったかのような顔になる。
あまり味噌おでんは得手ではないが、土手煮と見紛うばかりの濃厚さで煮込まれたこちらのそれは別。
このおでんには一味唐辛子がよく合う。
やや多めに一味を振って、大振りで熱々のおでんを頬張ってはビールで流し込む。
まだまだ若かった身には何とも蠱惑的な昼中の過ごし方だった。
東京ベースで仕事をするようになり、すっかり足が遠のいた。
風の噂で閉店したと聞いた時期もあったけれど、その後、改装して営業していると聞き、懐かしく思い出した。
昨年6月、たまたま勝川に所用があった際に出向いてみたが、あいにく定休日。
往時の面影もないほどに綺麗に改装された店舗を目の当たりにして隔世の感を禁じることはできなかった。
機会に恵まれることなく8カ月が経過。
若草通にある取引先と打ち合わせをすることになったので、仕事関係者にパワーランチにしないかと提案すると、
「ああ、以前仰っていたうどん屋ですね?是非行ってみたいです」
とノリノリ。
その気になれば、歩いて出向くこともできそうな場所にオフィスを構えて10年が経つそうだが、住まいはオフィスと違う場所にあるため、地域情報が少なく、一度も利用したことがないらしい。
平日の昼時にどの程度混雑するのかわからないので、11時の開店時間に合わせて出向いてみる。
店の西側にある駐車場に車を停めて入口にまわると、すでに常連らしき男性客が二人、開店を待っていた。
一人の男性客は中から出てきた女性店員が持っていた暖簾を受け取ると、ひょいと掛けてやっている。
何が驚いたって、券売機があるではないか。
入口を入ってすぐ左手。
1000円札しか使えないタイプというところが愛嬌があっていい。
ビールの銘柄は何があるか女性店員に確認すると、瓶のみながら“キリン”と“アサヒ”の用意があるとのこと。
野郎三人組の選択は、まずは“ビール”と“味噌おでん(5本)”。
ビールの銘柄は、もちろん“キリンラガー”。
他の二人も異存はない。
スーパー●ズイに金を払うくらいなら飲まない方がマシだ。
一人は“合盛ゆつき”、もう一人は“合盛ゆつき”の大盛。
こちらは定番の“合盛ひやし”。
3月も間もなく終わろうとしているのに、まだ肌寒かったので汁は熱くしてもらう。
調理場を覗くと、当時の大将とは比べものにならないほど若い男性が釜の前に経っていた。
右奥角のテーブル席に陣取り、まずはビールで乾杯。
日本で最も有名なビールは“とりあえずビール”と言われるが、それにしても、なぜビールを注ぐと“とりあえず乾杯”というのも不思議な習慣だ。
すぐに運ばれてきた“味噌おでん”は、それぞれの皿に取り分けたら一味唐辛子をガンと掛けて。
若い仕事関係者が“味噌おでん”を気に入り、お代わり。
ビールもお代わりと、なかなかのピッチで進むのが嬉しい誤算。
禁煙なんて言葉が使われることなどないだろうと思っていたのに、いまや店内禁煙。
煙が吸いたい向きはテラス席でどうぞということになっているらしい。
そのテラス席では女性の一人客が座っている。
これまた隔世の感としかいいようがない。
ふと視線を店内に振れば、券売機の上には、懐かしい大将の写真が掲げられている。
ポスターか?といいたくなるほどのサイズだ。
女性店員に
「大将は元気なのか?」
と聞いてみる。
噂では亡くなったと聞いたことがあるが、噂は噂。
ご健在だったら、こんな失礼なことはないので、元気かと尋ねる。
残念ながら、既に鬼籍に入られていて、いま切り盛りしているのは当時の大将の孫だそうだ。
ちょっと寂しい気持ちになっていると、トレイに乗せられた丼が運ばれてきた。
懐かしい“合盛”だ。
ひやしには氷が浮かべられている。
小皿に盛られた刻みネギの切り方は、お世辞にも上手ではないが、それもご愛敬。
おろし生姜と一緒につけつゆに入れ、天かすも入れて準備完了。
何年ぶりかわからないほど久しぶりの“合盛”をすする。
シンプルなつゆも、チープな中華そばも、独特のコシがあるうどんも、店主は代替わりをしたようだが、以前と同じ味わいといえる。
もしかしたら、ノスタルジーという調味料が舌を鈍らせているのかも知れないが、それでも構わない。
そうそう、これこれという気分を愉しませてもらいながら過ごす。