遅れてやってきた新年会 : かず美

参加者の都合で延び延びとなっていた新年会。もうとっくに新年会とは呼べないが漸く開催することになった。新年会と言えば日本酒、日本酒と言えばかず美ということで今年もお世話になります。

唯一のテーブル席を占拠して新年会の始まりである。とはいえ最初の一杯は生ビールでスカッと乾杯。やはり最初はこれだな。

そして今宵は5,000円ぽっきりでお願いしてスタートしたが女将さんのサービスもあって恵那山無濾過生と千寿をそれぞれ一升瓶で味わうことが出来た。岐阜県産米「ひだほまれ」で作られたしぼりたての恵那山は旨みを強く感じられたお酒。濃い目、甘めの皿が多い当店に合う。キレのある千寿は食事に万能でこちらも間違いない。四合瓶ではなく一升瓶というのがいいのである。

さて今宵の皿は珍しくけんちん汁の付出しから始まった。まだ寒いし、温かい合わせ味噌が体に染みる。具もタップリでつまみにもなる。なかなかいいなあ。更にはポテサラ、大根と鶏肉の煮込み、鯖南蛮漬け、写真を撮り忘れたドでかいマグロのカマ、アンコウの肝、赤ナマコと旨いものづくしの日本酒の友ぞろい。

ここのポテサラは本当に旨くて同席の仲間が味付けを当て始める。女将さん曰く、感じる程度のからし、感じないほどの酢が決め手のようだ。料理をしない自分には到達できない長年の経験が活きているのであろう。マグロのカマは中でもトロの部分が多い箇所らしく確かに固めの部分は少なくほどよい脂の旨さあり。今回中でも旨かったのは女将さんが是非食べて！と勧めてくれたアンコウの肝。基本居酒屋で出てくるそれは如何にも加工品臭くて苦手なことも多いのだが、今日の一皿は海街でしか食べることのできないレベルのそれ。固過ぎ柔らかすぎず、ねっとりとして甘くてややほろ苦い。これはなかなか愛知では食べることは出来まい。

旨い皿と日本酒でほどよく酔って気持ちの良い新年会であった。
今年も有難うございました。
ご馳走様でした！！
2次会に続く。

忘年会第2弾の1次会。今日は若い後輩と小牧駅前にある「かず美」を訪問する。会社からも近いので18時開始だ。気分がいい。

お酒によってはオーバーすることがあるものの、いつも通り1人5,000円で前もってお願いをしておく。日本酒がメインの店であるが、まずは生ビールで乾杯。冬でもやはりビールはいい。

調子をこいていい酒にはいかないように百寿、千寿でこの日は固めた。それでも美味しい大皿達と合わせれば楽しい忘年会となる。味付けが芯までしみ込んだこんにゃく、肉たっぷりの甘めのすき焼き、ほろほろのまぐろのカマ、胡椒がピリッと効いたポテサラ、そして最後に出してくれたあまーいさばの刺身に自家製塩辛。どの皿も日本酒と最高のコラボ。冬時は一層嬉しくなるお店である。

帰る前に出してくれた暖かい緑茶に体も心もホッとする。嬉しい気づかいだな。

初めての方同士では利用しにくい店とは思うがチャレンジしてほしい。
ご馳走様でした！

遅いどころか送別会に近いこの時期に会社仲間と新年会を行った。結構恒例化してきた日本酒も楽しむ会である。ここ「かず美」を基本として開催している。「基本」については後述。

店は小牧駅の隣にあると言ってよい。一見普通の住宅に見え、こんなところに店があるんだという驚きを誰もが持つことと思う。ただし、扉をくぐると一転、その中はいかにも酒を飲むところという感じもありつつ、アットホームな温かさを感じる。それには女将さんの人柄も手伝っているかもしれない。半個室っぽい10人ほどは座れる大テーブル一つとカウンターに15名ほどが入ることができる。そのカウンターの目の前には女将さんが昼から丹精を込めて作った大皿たちが並んでいる。色々な種類がドンと置いてあるので見るだけでも楽しい。客はこの皿を見て注文するのだ。

最初は生ビールで乾杯し、直ぐに空けたビールに代わって選んだのは久保田の純米大吟醸の一升瓶。予算が厳しいながらも日本酒を楽しみたい我々に女将さんが進めてくれた一品だ。口に含めば香りと純米ならではの甘み、旨みが鼻と喉に抜ける。

この日本酒にあわせて女将さんにお任せでドンドン出してもらった。基本砂糖を多めに使っているようでどの皿も濃いめ。でも食材の味が損なわれるのではなく一層旨く仕上げている。何といってもビール好きの自分でも日本酒にこそあるべき皿たちだと心から思う。今回は中でも鰯の煮付けとレバー＆キンカンが群を抜いていた。味付きコンニャクを食べてみれば、いかに時間をかけて味を染み渡らせていることが分かると思う。砂糖濃い目の皿以外にもポテサラだろうが鮟鱇の南蛮漬けだろうが、どれも美味しく味付けされている。女将さん一人で毎日揃えてるのだから大変だ。

純米大吟醸も早々となくなり、後は財布に優しい百寿に変える。やはり特別本醸造では香りや甘みというよりはすっきり辛口。皆で顔を見合わせてやっぱちがうなあと。それでも味濃いめの皿たちとはスーパードライみたいな感じであうんじゃないかな。

今宵も酔いしれて全ての皿を完食した。

後述。
という具合に日本酒を楽しむ場所として最高の場所であるのだが1点。ここにはメニューがないので女将さんに事前に予算を告げて楽しんだ方が良い。

ご馳走様でした！