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店名 |
大口屋 布袋本店(おおぐちや)
|
---|---|
ジャンル | 和菓子 |
予約・ お問い合わせ |
0587-56-3067 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
車 布袋駅から446m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、JCB) 電子マネー可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
利用シーン |
|
---|---|
サービス | テイクアウト |
ホームページ | |
オープン日 |
1818年 |
関連店舗情報 | 大口屋の店舗一覧を見る |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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梅雨の晴れ間となったこの日、布袋駅前通りを北に入る。旧草井街道沿いの街並みは歴史的建造物の保存地区になっていた。尾張の国の来し方を今に伝える貴重な文化財でありながら、決して博物館の標本とはならずに今も現役の建物として本来の役目を果たしている。大口屋の本店は、細部に手が加えられ、いにしえの趣にモダニズムの様式を併せ持っていた。今日は、この建物を味わうために脚を延ばしたのだ。店の脇にある植栽には、この店を代表する銘菓「三喜羅」に欠かすことのできない山帰来(さんきらい・別名サルトリイバラ)が植えられ、青い葉を付けていた。
中に入ると、店頭には季節を先取りする水無月が置かれている。白ういろうに小豆が添えられる菓子は京都の夏にはおなじみだが、この地方ではあまり見掛けることがない。元は氷菓子を模したものだと教えられた記憶がある。懐かしさもあって飛びついた。そして、ここへ来たなら三喜羅をいただかない訳にはいかない。それぞれ、自分用のお茶請けとしていただいてゆくことにした。包んでいただく間、雅に飾られた店内を眺める。箪笥のような引き出しの細工が施された階段は、明治村に残る豪商の旧家でも見たと思う。
ところで、わが家の近所の公園には今の季節、野生の山帰来が青々と茂っている。これを摘んできて団子を包み、お手製おやつとするのも味のあるものだ。尾張の銘菓を前にして恐れ多いのだが、わが家の山帰来団子もこの日のお茶請けのひとつに加えることとした。洗練された伝統の技と、素朴さの極みともいえる手作り団子。両極の味わいを山帰来の香りが結ぶ。
2016年1月 銘菓「餡麩 三喜羅」
尾張の国の先達に、手ずからお年賀をお持ちいただいた。餡麩 三喜羅(あんぷさんきら)。創業・文政元年(1818年)の老舗大口屋を代表するご当地の銘菓だ。餡麩または麩饅頭とも呼ばれるように、もちもちとした独特の食感の生麩で上品なこし餡を包み、その柔らかな肌をそっと守るように山帰来(さんきらい)の葉でくるんでいる。塩漬けされた葉が微かに香り、味わいに彩りを添える。
菓子の名の由来となった山帰来は里山で普通に見られる山野草で、秋になるとナンテンに似た赤く可憐な実を付ける。侘びを感じる枯淡な姿から、生け花の花材に使われることも多い。菓子に用いる光沢のある丸い葉は、初夏から夏にかけて摘み取られる。我が家の近くの山にも自生していて、子供が小さい頃は家内がこの葉を採ってきて、白玉粉をこねたものを包み、蒸してお手製のおやつとしていた。とても素朴な風味のおやつだが、子供達には好評だった。
さて、いただいた三喜羅は、名のある老舗の銘菓だけに深みある風流な味わいがある。お茶を淹れて浅漬けを添えた。飾らない姿の麩饅頭は大きさも控えめで、左党でも一度にふたつはいただける。葉っぱの香りがふっと漂うと、かつて家内が作っていた素朴なおやつを思いだしたが、子供が成長してからというもの、とんと見なくなってしまった。家内の手作りを次にいただけるのは孫の顔を見てからだろうか。古い記憶を呼び覚ましていただいた尾張の先達に感謝申し上げます。