初夏のしら玉！！ : 御懐石 志ら玉

2ヵ月ぶりの再訪である。きちんとした集まりとなるとそれなりのお店で行いたいものだが、そういうシーンでこそこちらの店の真価が発揮できるというものである。

料理だけでなくしつらえもしっかりしている。また器なども味わいがあるもので揃えられており背筋が伸びるような、そんな雰囲気の中で食事を楽しむことができ仲間との会話も弾み、豊かな時間を過ごすことができるのが料亭が料亭である所以であろう。

この日も亭主やスタッフの方のお気遣いのおかげで素晴らしい時間を過ごすことができた。いつも感謝である。

この日は

無花果　ごまだれ

うざく

お造り
車海老
真鯛

椀物
茄子と葛打ちした鱧　梅肉で

焼物
和良川の鮎
蓼酢で


八寸
サーモン、玉子焼き、枝豆、もずく　笹の葉寿司

角煮

稲庭うどん

とろろご飯

フルーツ

葛餅　抹茶


最近料理もグレードアップしてきたようなそんな気もするのである。どの料理もなかなか美味しい！！特に椀物が素晴しかったし和良川の鮎の塩焼きもGOODであった。

そして最後の抹茶まで手抜かりはない。友人たちとこれだけの時間を過ごすことができるのは名古屋でもこちらを含めて数軒あるかないかであろう。

大事な時にこそ使いたい、そんな料亭なのである。

今回も会合にて訪問させて頂いた。

こちらではいつも「これぞ名古屋の料亭の料理！！」という言わば横綱相撲のような料理を楽しませてくれるのである。

やはりこういう料亭では味が美味しいのはもちろんではあるが、それ以上の何かがないといけないのである。そういう「何か」をこちらではふんだんに感じることができた。

しら玉さんでは茶席も開催されており日本古来の「おもてなし」を体験できるのである。単なるグルメ目的だとこちらの良さは分からないだろうなあ～～

またかつては座敷に座るスタイルであったが年月を経てもう10年ぐらい前からテーブルと椅子で料理を頂くことができるようになった。座った方が伝統的ではあるのだが老齢の私には足腰に負担がかかるためやはりテーブルと椅子の方が楽に過ごすことができる。これも時代の流れなのだろうな。

この日は

赤飯とカラスミ

お造り
イカと真鯛
初ガツオ、ポン酢

椀物
アイナメの葛打ち

安城牛

タケノコご飯

フルーツ
手作り桜餅

抹茶　等

その他数品頂いたが失念してしまった。どれもとても優しい味で丁寧に作られている。
仲間と語らいながらこういう料理を頂くのは格別であった。

また最初から最後まで名妓連のお姉さまたちがお酌をしてくれ、踊りも披露して下さったので楽しい時間を過ごすことができた。

いつも過ごすグルメの会とは趣旨が全く異なるがこういう時間もすばらしい。また伺うのが楽しみである。

またまた所属する某社会奉仕団体の宴席での訪問である。その社会奉仕団体は6月が年度末、そして7月から新年度が始まるのでその期の〆の宴席なのだ。

今回も1回一番奥の大きな部屋であった。そして昔はここのお座敷で座布団の上に正座してお食事を頂いたのだが、時代は変わり椅子とテーブルになった。ありがたいことである。

こちらでの楽しみは和の正式なルールにのっとり料理が出されてくる。そして季節を敏感に感じることができ、それが何とも言えないぐらいに心地良いのだ。かつてはあまり気にもしなかったのにだんだん歳を取ってくると、そういうことに敏感になってくる。
そして料理は期待以上に美味しく素晴らしいものであった。冬瓜の椀物、稚鮎、無花果の胡麻ソース掛け、鰻の白焼き,安城牛などなどであった。
そしてこの日は名妓連（めいぎれん）のお姉さまたちの催し物があった。ちなみに名妓連（めいぎれん）とは名古屋の伝統ある芸者さんたちの集まりの組合で、個人事業主の集まりとのことであった。（理事長ひと美さん談）

こういう風流な物にはあまり縁がない私ではあるが、今回人生2度目の素晴らしい芸を見させてもらった。

名妓連の18番「しゃちほこ～～」である。

しゃちほことはもちろん名古屋城の金シャチのこと。逆立ちというか顔を畳にくっつけて足を上にピンと立ててしゃちほこポーズを取るのだ。それを芸子さんたちがお2人でやるのだが、なかなか文章では説明が難しいのでぜひ投稿した写真を見て頂きたい。これはたぶん逆立ちよりも難しいと思うし、まして着物を着て行うのは凄いとしか言いようがない。
名古屋の芸者さんの心意気が分かる十八番であった。

季節ごとに訪れたいそんな料亭なのである。

今回も私が所属する某社会奉仕団体の食事会利用であった。いつもは一番奥の部屋なのだが、今回は初の２階での食事だ。２階があるということは知ってはいたのだが初めてだとワクワクである。

２階の一番奥の部屋にはまだひな人形が飾ってあった。旧暦だとまだひな祭りの時期なのか？なぜ今の時期にあるんだろう？？
こちらのお店はお茶の心得があるとより楽しめるようなのであるが、不幸にして私は全くそういう風流なものには縁がない無粋な人間なので、こちらのお店の良さの半分も分からないかもしれない。

さて料理の方であるが、最初に出てきたのものは今が旬のホワイトアスパラと毛蟹の前菜からだ。やはり旬の物は美味しい～
二皿目は稚鮎の山椒焼きである。基本的には鮎はあまり好きではないのだが、稚鮎は丸ごと食べれるしまあまあ好きなのだ。また子持ち鮎も卵が美味しいから好きである。でもなぜか普通の鮎は少し苦手なのだ。

次は椀物だったのだがふたを取って驚いた。お椀の中には大きなサザエが殻ごと入っていたのだ。そしてその中に煮たサザエの身が入っていたのだ。かなり大きなサザエで食べ応えのある一品であった。
そして刺身はカツオに鯛、トリガイという組み合わせであった。鯛が美味しかったなあ～～

焼き物は川鱒、八寸は小さいながらもお寿司屋さんのようなすり身のエビが入った厚焼き玉子、サーモン、烏賊雲丹焼きなどであった。

そして京都の筍が出てメインはいつものごとく安城牛であった。ほとんど無名の牛肉であるがまたこれが美味しいのだ。
そして有名な加藤農園の「極み」トマト。実はこれとても小さいながらも糖度が高くほとんどフルーツである。そして購入すようと思うと１２～１３個入りで5000円ぐらいするのだ。かなりの高級トマトだが、店によっては配給制とのこと。貴重なものを頂いた。

〆は蕎麦と鯛めしだ。蕎麦はこちらのお店で手打ちで作っているようだ。花山葵と一緒に頂いたのだが香りがとても良いそばであった。また鯛めしには白飯に焼いた鯛の切り身が乗っていて、それに山椒の実を乗せて頂くのだが絶妙な味わいであった。

最後にフルーツ、お茶菓子の桜餅がでて抹茶を頂き終了。途中に芸者さんが三味線で唄ってくれたりして和の空間をとても楽しめた。味だけではなくこういう空間はだんだん歳をとってくると居心地が良くなってくる。
もっとみんなで盛り上げるよう、私たちの世代もこういう料亭の文化を学ばないといけないだろう。

ここは何度か来たことがあるが、いつも座敷で足が痛くなるためなかなか遠ざかっていた。しかし最近ではテーブルも用意してくれるということだったので今回は所属する社会奉仕団体の会合で利用させてもらった。お店の暖簾をくぐるとその先には懐かしい土間が続き奥まで行くと玄関がある。そこで靴を脱ぎ中に入っていくわけだがそれが何とも趣があるのだ。ここの建物は奥三河から民家を移築したとのことである。天井がかなり低いがそれもまた一興。今回の私たちの会合の場所は一番奥の座敷であった。
今回は人数が多いためテーブルもかなり窮屈に並べてある。それでもテーブルに椅子はうれしい。

今回の料理はまずは湯葉の料理。出汁が効いておいしい。次に出てきたのはなんと柿そのものである。しかしよく見ると上から1/3ぐらいに切れ目があり、蓋になっている。開けてみると中にゴマで和えた料理が入っていた。柿の独特の味わいとゴマの風味でとても美味しい。また柿はかなり熟しており。中がくりぬいてはあるがかなり実が残っている。スプーンでもあれば完熟柿を食べることができたのだがあいにく箸しかない。まあ食べるな、ということだろう。

その後エビの真薯にフグ刺しが出てきた。どちらもとても美味であった。カマス（だったかな？？）の山椒焼きは山椒がとてもアクセントになって美味しかった。牛肉は味噌で焼いてあり和風の料理が続く中、なぜかほっとさせてくれた。

蕎麦にとろろご飯で〆。大人数の宴会料理ではあったがとてもそれを感じさせない素晴らしいものだった。
デザートには完熟メロン、そしてクルミの入ったお餅が出てきた。香ばしくておいしかった。またここはお茶懐石で有名である。最後にはみんなに抹茶が振舞われた。ここのオーナーのS氏は陶芸家としても名高い方である。私はあまり心得がないのでよくわからないが、ここではよく茶事が行われているらしい。その筋の方には有名みたいである。
なかなか京都にも負けない料理の数々であった。