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blueboyさんの他のお店の口コミ
店名 |
美ゆき(みゆき)
|
---|---|
ジャンル | 居酒屋、おでん、海鮮 |
予約・ お問い合わせ |
052-832-3030 |
予約可否 |
予約可 ◆ご予約は1ヶ月先まで。 |
住所 | |
交通手段 |
名古屋地下鉄名城線・鶴舞線 八事駅中京大学アネックス出口より徒歩1分 八事駅から101m |
営業時間 |
|
予算 |
¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
60席 (カウンター10席、テーブル32席、座敷18席、) |
---|---|
個室 |
有 (10~20人可) 完全個室は10~14名様以上。週末は要相談でお願い致します。 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1957年 |
初投稿者 |
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国道153号線八事信号交差点を山手グリーンロード方面、北東に約60m進んだ右手、マンションの1F。
"名古屋おでん"というカテゴリーはあまり耳にしたことがないけれど、ご多分にもれることなく、ここでも豆味噌が大活躍だ。
名古屋に住んでいると当たり前なので、わざわざ分類するような呼称を用いることはないが、"味噌おでん"ということになるらしい。
おでん種が串に刺されているのも特徴とされるが、もともと田楽がベースとなっているので、その名残とも考えられる。
名残などという情緒的なことだけでなく、屋台の定番でもあったため、会計がしやすくなるという実利的な意味もあったのだろう。
そんな名古屋の"味噌おでん"は、大別すると2つの調理法がある。
1つは、一般的な家庭でも用いられる調理法のおでん。
鰹や昆布出汁で煮たおでん種を器にとった後、別途用意された味噌だれをかけて食べる。
飲食店でも、おでん鍋の横に濃厚な味噌だれが入った容器が置かれていて、これにどっぷりと浸して食べるパターンもある。
もう一つは、いわゆる飲食店のおでんで、こちらは八丁味噌に代表される豆味噌で作られた出汁に直接種を入れて煮る。
または、どて煮(どて焼き)の鍋におでん種を入れて煮る。
直接味噌で煮る調理法だ
前者の味噌出汁で煮るパターンは比較的あっさりしているが、どて煮と一緒に煮るパターンは、かなり濃厚な味わいになる。
いずれも、味噌出汁の旨味を引き出すのに時間がかかるため、あまり家庭料理としては用いられない。
さまざまな具材を種として楽しめるおでんという調理法に制限を設けてしまうのも、味噌おでんの短所だろう。
大抵の場合、おでん種の種類は5~6種類といったところだ。
さて、こちらは、昭和32年に屋台での営業からスタートした老舗として地元でも有名。
以前は現在地より南に80mほどの場所で営業していたが、13年程前に現在の場所に移転した。
開き戸を開けて店内入ると、広い店内は右手に調理場があり、対面式のカウンター席、その後ろにテーブル席も用意されている。
入口から見てカウンター席の一番手前の席の後ろ、テーブル席との間に置かれた大きな鍋には、串に刺された味噌おでん。
取りあえずビール…と思ったが、スーパー●ズイしか用意がないということなので諦め、純米酒からスタート。
大鍋のおでんはセルフになっていて、客は思い思いの種を取って楽しむ。
昭和32年の創業時から継ぎ足しながら使っているという味噌出汁は、思ったよりもサラッとしていてあっさり。
味噌という日本を代表する調味料は、非常に優れていると思う。
風味も味わいも日本人の多くの食欲を魅了することは間違いない。
圧倒的な存在感と味覚上の強烈な支配力があり、それだけに面白味や独自性を出すのが難しくなる。
おでんのルーツでもある田楽は、串に刺して焼いた豆腐に味噌をつけて供させるわけで、味噌おでんは、ある意味、焼き田楽と煮田楽の中間といった感じだ。
日本各地でおでんを食べ歩いたが、関西の佳店のような滋味や静岡おでんのような意外性があるかといえば微妙なところ。
美味しいか美味しくないかと聞かれれば、美味しくないわけではないが、正直なところ、物足りない。
豆味噌ベースの出汁で煮たおでん、それ以上でも、それ以下でもない。
時間をかけて味噌だれそのものを馴染ませ、さらに種を煮込んで染み込ませれば、こういう味になるだろう。
姫路には、おでんに生姜醤油をつけて食べる風習があり、"ケンミンSHOW"でも取り上げられたとジモティの鼻息が荒かったけど、食べてみれば…まあ、昆布出汁のおでんに生姜醤油をつけた味…これまた、それ以上でも、それ以下でもない。
こうした地域色のある食べ物には、郷愁やノスタルジーという魔法のエッセンスが配合されているので、それを共有できない立場だとわからないものもある。
いや、姫路のおでんが美味しくないと言っているのではなく、「へえ、そうやって食べるんですね」という感じはするものの、次に姫路を訪れる機会に食べたかったかと聞かれれば、そんなことはなかったし、実際、食べていない。
名古屋の味噌おでんも、そんな感じだ。
対照的に、例えば、静岡おでんには驚かされた。
牛スジや豚モツで作る出汁は、余分な脂を取り除かれ、動物系の出汁とは思えない口あたりと風味になっていて、屋台発祥だけあって、種に串を打つスタイルは名古屋と同じながら、おでんにかけるふりかけ(魚粉とアオサを混ぜたもの)が、また面白い。
味わいを複雑にして奥行きを深め、ご飯のおかずというよりは、まさに酒肴にぴったりのおでんだ。
もちろん、静岡おでんであれば、どこでも美味しいかといえば、そういうわけでもなく、あくまでも佳店限定だけど。
そういう意味では、こちらは自他共に認める名古屋は味噌おでんの老舗にして佳店とのこと。
比較対象としては申し分ないと思われるのだが、テイストとしてはどうにも頼りない。
名古屋在住の身ながら、どうにも居たたまれない気持ちになる。
いや、豆味噌が嫌いなわけではない。
何でもかんでも優等生に背負わせるのもどうか思うだけだ。
もっとも、さすがに創業58年の老舗だけあって、真夏におでんというわけにもいかないことは重々承知なのだろう。
おでん以外の酒肴にも頑張りは窺えるし、酒類も、それなりに取りそろえられている。
せめて瓶ビールくらいは、銘柄を選択したい。
名古屋市内では文教地区として知られる場所でもあり、学生のアルバイトと思しきスタッフも若くて元気がよく好感。
ともすれば、雑然としそうな雰囲気の店内も、上手くセパレートされていて、さほど気にならない。
仕事帰りに味噌おでんで一杯やりたい…それがスタンダードという向きに愛されて50年以上営まれているのだから、それはそれでいいと思っておこう。