フレンチの王道、ソースが凄い！！ : キュイジーヌ コリエドール

約1年ぶり、2回目の訪問であった。今回は食べログオフ会である。こちらの店を選んだのは栄の中心部にありみんなが集まりやすいこと、そして何よりもとても美味しいフレンチが頂けるからである。
集合時間にお店に入ると・・・すでに味覚王さんはいらっしゃっていた。お待たせしてスミマセン・・・

今回はカウンターではなく入口付近のテーブル席であった。個人的にはカウンターの方が好きなのだが、今回は味覚王さんとの初期次会。お話がメインである。まあ3人でゆっくりとお話しするにはこちらの方が良いからね。

早速乾杯からスタートして料理も運ばれてきた。最初のアミューズはコンソメ、一口サイズのハムのような塊等であった。これが良いとコースって最後まで気分よく食べることができる。この日はスタートから幸先良かった。
そしていわしのマリネはオレンジの酸味がリッチないわしの脂とマッチしてとても軽く頂けた。

海の幸のサラダはタコや白身魚などカルパッチョのようなものも入っていた。ブロッコリーなどの緑の野菜で覆われ、その上からはサフランのクリームソースがかかっている。さりげなくかかっているがこのソース、信じられないぐらいの手間暇がかかっているのだろうなあ～～

魚料理は鱸（すずき）であった。淡白な魚だからこそ料理人の腕が分かり易い食材である。これもバジルソースで抜群の相性の良さを見せつけれた。よくもまあこれだけのソースを思いつくものである。これが美味しかったのは言うまでもない。

そしてメインのお肉はブラックアンガス、ザブトンのロティーであった。赤身がとても美味しくそこにこれまた相性ばっちりのマデラソースがかかっていた。オーストラリア産のトリュフもとても香りよく素晴らしいメインであった。

最後はイチジクのコンポートと牛乳のソルベである。ここまでくればこれが外すことはないことぐらいわかるであろう。

とにかく大満足の食事会であった。こちらはホントに良い店である。

ちょっと前から評判は聞いてはいたのだが、なかなか行く機会がないお店であった。まあワインバーが営業拡大でレストランも始めたのだろう？？そんなぐらいの感覚でしかなかった。
テレビ塔のすぐ西のアパホテルのある一角の雑居ビルの5階にある。雑居ビルとは聞いていたのだが、1階にちょもらん麺のあるビルとは知らなかった。お世辞にも品のあるビルとは言えないが、まあ場所が場所だけに仕方がないだろう。エレベーターで5階に昇って行くとオシャレな入口が・・・

中に入るとビルの雰囲気からは想像もできないような素敵な空間が広がっていた。手前にはテーブル席が2つぐらいあったが、お客さんは皆さんカウンターで坐っている。先客は2組ぐらいだった。1組はビジネスマンのような男性2人、そしてもう一組は同伴カップルかな？？カウンターがあるのでそんな使い方もできるようだった。お一人様でも全く問題ない雰囲気であった。

料理は7500円もしくは12000円の2コース。今回は初だったのでシェフの実力を知りたく12000円のコースをお願いした。シェフは金髪で何となくとっつきにくい感じがしたのでほとんど会話なしだった。しかしその分はスタッフの女性の方がフォローしてくださった。

まずはアミューズ、コンソメのスープだ。かなり濃いスープだったがとても美味しい～食欲をそそるスープであった。

そして太刀魚のマリネ。2つのうち片方の下にはビーツ、そしてもう片方の下には赤キャベツを乗せてある、また和食で食べるときと同じように皮は炙ってあった。身も厚くまあまあ大きな太刀魚のようだが鮮度も味もイマイチ。この魚は足が早いからマリネなどの料理は難しいと思うんだけどなあ～～この素材の鮮度はソースではフォローできないから。

次は鱧の炙り、とっても美味しかったのだが、この料理法だとこの時期和食で出てくる鱧と比べてしまう。やはり少しハンディがあるかな。でも奥のオクラとキャビアもとても美味しかった。

続いては新鮮なホタテにオーストラリア産のトリュフの千切りを乗せたものだった。これはとてもgood!!トリュフの香りもとても良く素晴らしい一品だった。
そしてフォアグラのソテーだがこれは素晴らしかった。トウモロコシのピュレと香ばしく焼かれたトウモロコシにフォアグラが挟まれていた。またソースが素晴らしかった。コーヒーの香りがするかしないかのギリギリの線の濃厚なソースなのだ。またマデラソースとの相性もバッチリ。最近では一番のフォアグラ料理であった。

そして魚のメインはカナダ産オマールエビのローストだ。ボイルしてあるのかな？？でも火入れはちょっと控えめの感じだった。それがプリプリ感を増して素晴らしく美味しく仕上がっている。ソースは殻を煮込んだアメリケーヌソースのようだった。敢えてシェフはそうは言わなかったがおそらくそうだろう。ソースはちょっと味が濃い目だが完璧！！素晴らしい料理であった。

メインはシャランガモ。実は店に来てからすぐに目の前でシェフが鴨をグリルで焼きだしたので、他のお客さんの料理かな？と思っていたのだが、その時点でメインも終わっているようだった。皮目を下にして丁寧に焼いて、そしてオーブンの中に入れ、外に出して休ませ、またしばらくしたらオーブンに入れていた。入店からメインまで約1時間15分ぐらいだったが、シェフはそれだけの時間をかけてこのカモ料理を作ってくれていたのだ。そのおかげで火入れは完璧。何も言うことはない。ホント「旨い！！」の一言だ。しっとりとしてとてもジューシーで濃厚なソースと食べる鴨は最高だった。

デザートはその余韻を残してくれるようなすっきりとした桃のコンポートとミルクのソルベだった。

帰り際に「美味しかったです」と言うとちょっといかつそうなシェフが微笑んでくれてとても嬉しかった。緊張感の中で仕事をされていたのかな。お話しすると話ベタのようだったが、とても好感の持てる方だった。帰りはエレベーターのところまで送ってくださった。オープンしてちょうど1年とのことである。とても素晴らしいお店に出会えて感謝である。ここは必ず再訪したい。