酢飯を使った海鮮丼 : うっとこ ラシック店

昨日は木曜日で診療の方は休診日で無いのだが、朝からあれこれ仕事があった。朝一番の仕事はカーマプロというプロ向けのホームセンターにアルミの角パイプ30本を取りに行ってきた。まあ、趣味に使うのだが、長さが4mあるのでお店のトラックを借りて自宅まで運ぶのだ。しかし、トラックは朝7時の開店時間しか空いていないというので、開店時間の7時前に店に到着し、トラックで角パイプを自宅まで運び、それを自宅に降ろして、またトラックをカーマプロまで返しに行った。その後、床屋に行ってから自宅に戻り、家内を拾ってからラシックにやってきた。おまけに、午後は2時から不動産屋さん立会いでぼろアパートの修繕内容を相談するという予定があり、おまけに、翌日は孫達が泊まるというので、食材を買って帰らねばならないという状況だった。そんな訳で、昼食は早く済ませる必要があったので、いつも空いている「うっとこ」に入った。

「うっとこ」の入り口に海鮮ちらしの看板があり、メニューを広げると、表のメニューの倍以上の値段の豪華な海鮮丼が存在したので、そちらにした。本来的にはちらし寿司は酢飯で海鮮丼は白御飯である場合が多い。そもそも、ちらしのメインは酢飯に混ぜ込んだ煮しめた椎茸や干瓢で、その混ぜた酢飯の上に錦糸卵と刻み海苔が敷かれ、その上に穴子や寿司ネタ、さやえんどうなどの彩りが載せられるのが一般的だ。そんな訳で、酢飯に混ぜ込んだ椎茸や干瓢を味わう為に、醤油は別皿に注ぎ、そこにわさびを解いて寿司ネタを食べるというシステムが一般的だ。

ところが、この店の海鮮丼は白御飯では無く酢飯だ。おまけに、煮しめた椎茸や干瓢は存在しない。そこで、小皿にわさびを取って醤油で溶かして、海鮮丼に回しかけ、かっ喰らう。うん、美味しい！とっても美味しい！私がイメージした煮しめた椎茸や干瓢を混ぜ込んだちらし寿司では無かったが、大満足の海鮮丼だった！

今回の連休は長男家族が孫を連れて帰省した。私は歯科医師だが、私の仕事は次男が継いでいて、長男は医師になり、現在は鴨川の病院に勤務している。今回はもうすぐ1歳になる孫を連れての帰省だ。昨日は孫の靴や帽子を求めて三越に出かけた。昼食を食べようということになったが日曜日のラシックはどの店も行列だ。そんな中で、何故か行列が無かったこの店に入った。この店は正面には掘りごたつ席もあるが、そちらは満席だったので、店の奥の席にした。こちらは壁際席はソファーなので赤ちゃん連れにはちょうど良いのだ。また、料理は無難な美味しさで、値段も手頃で、なかなか使える店だと思う。

最近はラシックで食事をする機会が多いのだが、どこか気に入った店があるのか？と問われるとそうでも無い。ただ、昨日はハンバーグなどの洋食を食べたいという気分ではなかったので、和食の店に入った。この店の名前は「うっとこ」という。私の出た大学は関西出身者が多い。私は軽音楽部でマングースという名前のバンドをやっていたが、友人のバンドでランチタイムというバンドがあって、ボーカルでバンドリーダーの土屋君が自分のバンドをMCで「うっとこのバンド」と言っていたのだ。関西弁は良くは分からないが「ウチのバンド」すなわち「私のバンド」という意味のようだ。

この店の料理は手桶に入った和食だが、手頃な価格で、美味しい和食がいただける。まあ、値段が値段なので絶品という訳ではないのだが、味付けが素朴で素直なのが素晴らしい！最近の和食店は醤油と砂糖や味醂の使用量が多すぎる場合が多い。特に甘すぎる味付けが多いのだ。その点、この店の味付けは素晴らしい！食後感がまた素晴らしいのだ。そして、熟練のスタッフの動きや表情、心遣いはプロとして一流だと感服した。

実はここのところ毎晩のように忘年会があり、多量の酒を呑んでいる。昨晩も夜中に胃が痛くて目が醒めた。今日は午前中のインプラント手術が終わってから買い物で三越に出かけた。ついでに、昼食を食べるべくラシックでお店を探す。始めはガンボ料理の店に行ったが、店の外は長蛇の列で、並ぶのが嫌いな私は却下し、誰も並んでいなかったこの店に入った。

この店はどういう店のだろう？桶に料理が入っている和食店だ。器にちまちま細かい料理が数多く入っている。見た目はどこか京料理風だが、まあ家庭料理の延長レベルだ。味はもっと家庭料理というよりデパ地下で売っているお弁当を食べている感じだ。店内の雰囲気やサービスなどは問題ない。料理の味は悪くは無いが、美味しいというところまでは行かない。どうしてだろう？う〜んマズくは有りません。でも、積極的に美味しいとまで感激出来ないのが残念でした。やはり、夜に伺うべき店なのかも知れません。やっぱり、この立地でこの程度の値段で贅沢を言ってはいけません。ということなのだと思います。