天然ふぐが食べられる名古屋の老舗　(*´∇`)ﾉ : 可ん寅

数ヶ月に一度の贅沢晩飯。今回は河豚を喰いに。大分で久しぶりに河豚を食べて美味しかったので、地元でも食べてみたくなりました。

名古屋で河豚といえばここ、「可ん寅」ですね。数年前に一度ランチでお邪魔して美味しかったのを記憶しています。
今回久しぶりに伺うと、何となく店の雰囲気が･･あれ？こんな高級そうな店構えだったかな？　もっと大衆的だったようなイメージが。

２人なのでカウンターでもよかったのですが、個室に案内してくれました。お店の方に聴くと、数年前に改装したそうです。だからイメージが違ったのね。

夜はコースのみかと思ってたら、アラカルトでもよいとのことだったので、予約時にアラカルトで注文すると言っておきました。
コースの方が圧倒的にリーズナブルなんだけど、好きな料理多めで食べたいですからね。ただ、お値段はコースの倍くらいになりますがｗ
注文したのは以下。

ふぐ刺し
ふぐ唐揚げ
ふぐ塩焼き
ふぐ鍋
雑炊

まあ、定番のメニューですね。基本、ふぐはこれだけ食べられれば他のものは要らないです（笑

まずはふぐ刺し。
ポン酢で頂きますが、このポン酢が結構味が強め。ほんのちょっと付けるだけで十分ですね。ふぐ刺しはねっとりとして歯ごたえがあり、正直自分のバカ舌では美味いかどうかは分かりませんが、食感は楽しめました。

そして唐揚げ。これは一番期待。個人的にはふぐは唐揚げが一番美味いと思ってる。骨にこびりついた身をむしゃぶりついて食べるのが美味しいですね。お店の女将さんによると、骨に身がしっかりついているのが天然ものなんだとか。養殖物はしゃびしゃびで身にも力がないそうで。

そして塩焼き。これは初めて食べましたが、これがメッチャ美味い。唐揚げよりも塩焼きの方が美味いですねえ。これは今までのふぐの美味しさをガラリと認識変えてくれました。ふぐは塩焼きが一番美味いですわ（笑
ホント塩焼きは美味い。塩味のついた骨をずっとしゃぶってましたわｗ

そしてふぐ鍋。こちらは大ぶりな身がたっぷり。大分で食べた時よりも量も大きさもでかいですね。身もしっかりしていますが、塩焼きを食べた後だとちょっと物足りなさを感じてしまった。やっぱ塩焼き最高ですわｗ

そして雑炊。これは間違いない。カニ、ハマグリ、ふぐの雑炊は最強です。

名古屋では数少ないふぐを食べれるお店です。屋号の可ん寅の可は正式には万葉文字のような崩れた文字になるそうで、これは昭和８年頃に週間アサヒに連載された小説に出てくる店名から取っているそうです。その小説は可ん寅というおでん屋のサクセスストーリーだそうで、初代がその名前を気に入って、原作者に一報いれて使わせてもらったそうです。ただ、それ以上のことは分からず、小説の名前も可ん寅がなぜ付けられたのかも分からないそうな。

女将も仲居さんも非常に楽しい方で、いろいろ会話も楽しませて頂きました。気持ちよく食事ができるよいお店です。

週末、買い物があったので久しぶりに栄まで出ていました。当日は大雪。人ごみが好きではないので、これならば混雑していないだろうと出かけましたが、予想以上の雪で往生しました(^ー^;A

お昼に立ち寄ったのが。名古屋で老舗のふぐのお店「可ん寅」。大分で食べたフグが忘れられないので、一度名古屋でも食べてみようと思って選びました。老舗ということで結構なお値段は覚悟していましたが、九州産の天然のトラフグを使ったお昼のコース。口福膳が5775円と意外に安めなので驚きました。
口福膳の内容は以下。

前菜
ふくの刺身
白子入り茶碗蒸し（ふくサラダとの選択）
ふくの唐揚げ
ふく雑炊
デザート

前菜はふくの煮凝りとエビなど。この煮凝りが結構おいしかったです。小さいけどもふぐの身が入っていて風味もよかった。

刺身のてっさは一人分だと少々少なく感じますが、比較的厚めに切られていて味わい深い。ポン酢ともみじおろしがついてきましたが、つけずとも美味しくいただけました。
刺身に関しては大分に負けてないほど美味しいと思います。まあ、それほど多くの店で食べたことないので比較は難しいですがｗ

白子入りの茶碗蒸しもなかなか。ただ、白子はあまり好きではないのでそれほど感動はなし。普通に美味しい茶碗蒸しでした。

ふぐの唐揚げは身だけの唐揚げと骨付きのが１つづつ。この身だけの唐揚げが美味。正直、これは大分で食べたふぐの唐揚げよりも美味しかった。骨付きの方は身が少なく、食べ辛かったので印象に残りませんでしたが、この身だけの唐揚げは美味い。

フグ雑炊も美味い。大分で食べた時は、一人用のふぐ鍋をベースに作った雑炊だったので、味が染みてなかったんですよね。当然、２人以上でやればもっと濃くなるんでしょうけど、一人ではちょいとふぐの風味が薄かった。しかし、こちらでは最初から雑炊として作ってあるので、フグの身も入っていて風味もよかった。
うん、これは美味しいです。

最後にデザート。デザートも選択制だったのですが、メニュー表をちら見した段階で最中があったので、他の選択しは目もくれずに最中を選んでしまったので何があったのか覚えてませぬｗ
そしてこの最中が美味い！
あんこはこの店と縁戚関係にある一色の半田屋のものだそうですが、皮は自家製。この最中の皮が美味い。パリっではなく、サクっとした繊細な歯ごたえで、中の餡を上品にくるんでいます。

この最中は絶品でした。お土産が販売していたので５個入り（1000円）を購入するほどです。
帰宅してから頂きましたが、半日くらいは歯ごたえの良さがありますが、それ以上経ってしまうと普通の最中っぽくなってしまいますね。やはり作り立てが一番おいしかった。
最中はすべて注文を受けてから作るとのことなので、お店で食べるのが一番おいしくなりそうですねｗ


名古屋で食べるふぐも美味しいですね。値段の割にはかなり満足度は高いです。
夜のコースにチャレンジしたいところですが、老舗の店の夜はちょっと一人ではハードル高そうですｗ　でも、今シーズンにもう一度ふぐは食べておきたいですｗ