【名古屋アンコールめし⑰】好来系のラーメン : 蔘好来

これといって当地を代表するようなものはない一方、色々なご当地ラーメンが、群雄割拠とは言わないまでも乱立しているのがここ名古屋のラーメン事情
さすがに東京・神田にも進出して一頃話題になった「味仙」の「台湾ラーメン」や「スガキヤ」あたりは首都圏在住の頃から知っていましたが、「好来系」なんていうことになると、当地名古屋に来てから初めて存在を知ったご当地ラーメンの右代表です
その系譜がなんとなく首都圏でいえば永福町大勝軒系にも似ているように感じる「好来系」のラーメンですが、いずれにしても、当地を離れれば、いただくのはノーチャンスになります

で、アンコールとなれば、これまでいただいたお店でいえば、今池にある総本山の「好来道場」か
https://ameblo.jp/captainsolo0107/entry-12488302540.html
本山にある「太陽」
https://ameblo.jp/captainsolo/entry-12534989650.html
あたりに行くのが本来なんでしょうけれど、どちらも私の平日生活圏からすると圏外
実は今回のアンコールめし行脚は、(わざわざ出かけて行くようなお店に行っていたらきりがないから)あくまでも私の生活圏内でもう一度食べておきたいお店に限るという暗黙のマイルールがあるわけで、それに従ってやってきたのは、私が初めて好来系のラーメンをいただいたお店でもある「蔘好来」です

その後、他の好来系のお店を何軒か食べ歩いた今となっては、券売機で食券を買うシステムにしても、どこかスタイリッシュな雰囲気の造りにしても、街中にあるからか、他の好来系のお店と比べると少々異質なのだと知った店内
当初私は、“叉焼多し”の「梅」をいただこうと算段していましたが、よく見ると、前回はお休みだったサイド丼とのセットメニューが今回はいただけると知って、「松(900円)」と「ラーメンセット ミニ叉焼丼(350円)」の食券を買うことにしました

カウンターの上に箸とレンゲを乗せた受け皿らしきをセットして、こちらへどうぞとさりげなく座席指定で案内するこちらの流儀は相変わらず健在

で、ややあってまずやってきたのは「松」
初めていただいた時には、素朴でやり過ぎていないところがいいけれど、いささか薄味で大人し過ぎるラーメンだなと感じたけれど、その後好来系を食べ歩いた今となっては、なるほどこれが好来系の味わいだとわかります
ただ…
これ、もし首都圏に進出しても、全くウケずに瞬殺で撤収に追い込まれてしまうんだろうなぁ
まあ、ここ名古屋の食文化は独特だから、ベトコンラーメンにしても、あんかけスパゲティーにしても、過去首都圏に進出した結果そのような運命を辿ったようですがね

一方、続いてやってきた「ミニ叉焼丼」はなかなかツボを押さえた出来で美味い
でも、考えてみれば、好来系でサイド丼というのもちょっと異質ではありますね

うーん
こうなると、最後にここにはない好来系の「快老麺」もいただきたくなってきたな

(7点／10点満点)

https://ameblo.jp/captainsolo/entry-12583172491.html

先日いただいた「スガキヤ」のラーメンは、名古屋っ子のソウルフードというべきものだそうだけれど、ここ名古屋には、それとは別に、“好来系”というラーメンの流派があると知りました
まあ、系列・系譜といえば、東京でも、東池袋大勝軒系だの、永福町大勝軒系だの、ちょっとマニアックなところでは、がんこ一条流だのと色々あるわけで、同じ系譜のお店を食べ歩いて共通点と相違点を知るのも楽しいもの
調べてみれば、職場の近くには「蔘好来」という“好来系”らしきお店があるようですから、週明けのお昼時、手始めにそちらに行ってみることにしました

やってきたお店はなかなか渋そうな店構え
“蔘”と染め抜かれた暖簾をくぐって店内に入れば、入り口左手に小さな券売機がありました
メニューは割とシンプルで、“松”“竹”“梅”“寿”とあるのは事前に聞いていた“好来系”のお決まり通り
見れば、サイド丼とのセットメニューはお休みのようなので、「らーめん松(800円)」の食券だけを買って奥に進みました

割と長めのカウンターだけの店内

カウンターの上に箸とレンゲを乗せた受け皿らしきをセットして、こちらへどうぞとさりげなく座席指定で案内するのがこちらの流儀らしい

食券を差し出してから、ややあって配された「らーめん松」は、あまり見たことのない色合いのスープがたっぷり
いただいてみれば、穏やかなスープは、見た目と同様に、これまでにいただいたことのない味わいです
動物系が主張するわけでもなければ、魚介系が主張するわけでもないこのスープ
事前情報によれば、これまた“好来系”のお決まりで、根菜類を煮込んだ薬膳っぽいものらしい
麺はやや太めで加水ほど良いタイプ
デフォルトと思われる“松”にして、4枚も乗ったバラロールのチャーシューは、しっかりとした肉の噛み応えがあるし、太い拍子切りのメンマも食感が楽しい
ただ、半熟卵も含めて具の味付けはどれも薄味ですね

見ればカウンターには“美味しい食し方”なんていう案内が書かれています
酢が苦手な私は「人参エキス入酢」はパスするとして、「自家製ラー油」を少々スープに加えてみましたが、もともと穏やかな味のスープですから、割とわかりやすく味変しますね

なるほど
これが“好来系”ですか
素朴な味わいだけれど、余計なやり過ぎをしていないところはいいな
名古屋にいるうちに、何軒か食べ歩いてみて、共通点とそれぞれのお店の相違点を確かめてみるのも悪くはなさそうですね

(6点／10点満点)

https://blogs.yahoo.co.jp/captainsolo3192/66086512.html