う〜ん。なんか、クリスピー過ぎました。 : ひつまぶし名古屋備長 ラシック店

日本は列島全体が猛暑で、熱中症で救急搬送される人が大勢いるようだ。一方、私は24時間エアコンの効いた室内にいるので、そこまで暑いという実感は無い。とはいえ、デパートに出かけると地下駐車場の熱気にやられる。出来れば、駐車場内にも冷房を入れて欲しい。係員が熱中症で倒れるのではないか？と心配になる。

この暑さなので、食欲はあまりない。可能であれば、食欲が無いことを利用してダイエットするという選択肢も無い訳では無いが、家内は孫の世話で疲労が溜まっているので、それをなんとかしないと私にとばっちりが来るので、家内の元気の素である鰻を食べることにした。

この店はよく来るのだが、理由は駐車場から近くて、待ち時間が短いというのが特徴だ。もう一つの特徴としては焼きがかなりハードで、出てきた鰻はふっくらとかジューシーとは程遠い、煎餅に近いクリスピーな食感だ。しかし、昨日の感想としては、少々クリスピー過ぎると感じた。これではまるで干物の食感だ！やはり、鰻は表面はクリスピーでも内部はジューシーでふっくら感を実感できるような鰻が理想的だと思う。

さて、今週は伊豆から帰ってきて、計理士さんが来て、京都から客人が来たので家を掃除したり片付けたりで家内は多忙を極めた。おまけに、昨日は孫と私の母親が夕食を我家に食べにきて、孫はそのまま我家に泊まることになっていたので、疲労はピークに近い状態だ。オマケに現在家内は先々週に左足の小指を家具にぶつけて骨折治癒の真っ最中だ。

そんな訳で、家内の機嫌を取り、パワーの元を注入する為に鰻を食べることにした。この店は比較的クリスピーな鰻を提供している名古屋風の鰻店だ。ふっくら感を求めるのであれば別の店が望ましいが、この店の鰻はそれなりに美味しい。そんな訳で、パワーを注入した家内は帰宅後、天麩羅を揚げ、鰈の煮付けを作り、レバーと玉葱の炒め物を作り、孫を寝かせて朝を迎えることが出来た。

私は名古屋人だが、全国的には名古屋飯がブーム？なのか、名古屋人は毎日のように、味噌煮込みうどんを食べ、エビフライを食べ、あんかけパスタを食べ、味噌カツと手羽先をを食べていると思われている節がある。他の人は知らないが、私は年に2回しか味噌煮込みうどんを食べないし、エビフライも年に2回しか食べない。あんかけパスタは20年食べた記憶が無いし、手羽先も20年食べた記憶が無い。青森出身の家内はとんかつに「つけて味噌」というマヨネーズのようにチューブに入った甘い赤味噌ソースをかけて食べるが、名古屋人の私はとんかつに味噌をつけることは無く、ウスターソースで食べる。

同様に、名古屋人は鰻はひつまぶしで食べていると思われている節があるが、私的な解釈ではひつまぶしは鰻の余った切れ端を集めたまかない料理のようなイメージだ。わざわざ美味しい鰻を、切り刻む必要は無い！ひつまぶしは小さな切れ端状の鰻片なので断面から水分が逃げてしまいクリスピーというか、干からびた食感になってしまう。それはそれで美味しさもあるのだが、反面ジューシーさは失われる。そこに、お茶をかけて美味いかと言われると、不味くは無いが、鰻の持つ本来の美味しさ、つまり、うな重のジューシーさを味わうことが鰻のベストな食べ方だと思う。そして、ドンブリの淵に唇を添えることが出来る「うな丼」が最高で、その点、うな重はイマイチだ。この店はチェーン店でマニア向けの店では無いかもしれないが、無難に美味しい鰻をいただける。特に、この店の肝吸いはとても美味しいと思う。

今日の午前中のインプラント手術を上下顎のAll-on-4だった。これは上顎も下顎も一本も歯が無いところに、私の医院では上顎に6本のインプラント下顎に4本のインプラントを埋め込んで一日で自然な口元を取り戻すことができ、何でも食べられるようになる。という魔法のような治療法だが、この手術自体は2時間で終了するが、昔なら全身麻酔で腸骨を採取して一度目の手術でサイナスリフトを行い、4ヶ月後にインプラントを埋め込み、実際咬めるようになるまでは最初の手術から1年かかるところを、たった1日で行うので、術者は非常に疲労する。

という訳で、栄養補給に栄まで鰻を食べにきた。この店はラシックという三越の隣のファッション性の高いビルの7階にある。何時もは店の前に行列があるが、本日は午後1時を回っていたので並ばずに入ることができた。窓際の席に通されたが、窓越しに見える木々の緑が美しい。

家内はひつまぶし、私は鰻重を頼んだ。値段はそれぞれ￥4000円程度かかる。食べてみると、なかなか美味しいが、もう少し身が厚いともっと嬉しい。まあ、今時￥4000円ならこんなもんだろうか？しかし、この店は出汁が美味しい。お吸い物が非常に美味しかったが、ひつまぶしに付いてきた出し汁もとても美味しい。量的にはお腹が膨れたが、￥4000円の金額に対する満足感があるか？と言われると、もう少し量が欲しい。なんとか、鰻の値段が下がって、この倍の量くらいの鰻を普通に食べれる時代が戻ってくることを願うばかりだ。