出汁が沁み込んだ美味しいおでんをビストロみたいに楽しめます : 波へい

名古屋・伏見の洋風おでんとワインの店「波へい」。ずいぶん久しぶりに伺ったのですが、店の雰囲気も賑わいも以前のまま。コロナ禍などなかったかのような人気ぶりです。

いただいたのは「クリーミーなモッツアレラチーズとフレッシュバジルとトマトのカプレーゼ」「厚揚げ」「タコさんウインナー」「とり団子」「こんにゃく」「大根ホワイト」「大根ブラック」「れんこんチップス」「里いものからあげ」「明宝ハム」などなど。やはり、出汁が沁み込んだ美味しいおでんをビストロみたいに楽しめるのが最高です！

合わせたワインは「フェッラーリ・マキシマム・ブラン・ド・ブラン」「ギブソンブリッジ ピノ・グリ バリックファーメント」「アモリーノ モンテプルチアーノ ダブルッツォ」などなど。
メンバーも久しぶりの面々ばかりで楽しいひと時を過ごせました。

久しぶりにいただいた、波へいの大根おでん。以前は定番の大根ブラックのほか、大根オレンジ、大根グリーン、大根ホワイト等とカラーコードのような名前がついた大根おでんをいただきましたが、この日のメニューを見ると、今までとは毛色の違った大根おでんが並んでいます。

まずは「フォアグラ大根」。いきなりリッチにフォアグラですよ！ フレンチおでんの波へいとしては、当然の帰結といえる大根とフォアグラとのカップリング。バルサミコ酢のリッチな酸味がアクセントです。
次は「天使のエビ大根Ⓐ」。大根と海老にパクチーを添え、スイートチリソースで仕上げたタイ風のおでんです。
３番目は「天使のエビ大根Ⓑ」。こちらは大根と海老にアメリケーヌソースを合わせた王道の組み合わせですね。
４番目は「辛子明太子大根」。炙り明太子と大根がこれほど相性が良いとは！ ワインよりも日本酒と合わせたくなります。
最後は「ソーキ湯葉大根」。大根と湯葉にソーキを合わせた意外なカップリング。湯葉のとろとろ感と味の滲みた大根の食感が絶妙でした。

もはやこれは「おでん」ではない！と毎回のように思うのですが、必ずどこかにホッとするような出汁の香りが潜んでいて、どんなバリエーションになっていても「おでん」としてのアイデンティティを失っていないのがスゴイところ。おそらく、ベースの出汁がすべて共通だから、そんな風に感じられるのでしょう。
大根のおでんをモチーフに、違和感なくこれだけのバリエーションを開発するシェフのセンスは大したもの。次はどんな「おでん」を食べさせてくれるのでしょうか(^^)

フォロワーさんからお誘いを受けて参加した波へい２周年祭。総勢10人ほどの大所帯で伺いました。
この日はなんと生ビールが100円という特別セール。何はともあれ生ビールの乾杯からスタートしました。

いつもながら、絶妙な味わいの創作洋風おでんの数々。それぞれの料理のアレンジがとても面白くて、おでんは全て共通の出汁を使っているのに、それぞれがまるで違うアプローチで攻めて来る感じが堪りません。

定番の大根ブラックから始まり、大根オレンジ、大根グリーン、大根ホワイトといった大根シリーズ。続いて、なすの冷製生ハムのせ、グリーンアスパラ カマンベールチーズ炙り、ヤングコーン明太子ソース、水なすの刺身、オクラとズッキーニ スクランブルエッグ、厚揚げ、だし巻きたまご、赤タコウインナー、みそたまご、牛肉ハラミの焼肉風、フォー、せせりのアヒージョなどなど。最後に焼きおにぎり波へい風で〆るのはいつもどおりですが、いったい何種類の料理をいただいたか分からなくなるほど多くの料理をいただきました。

生ビールが100円というオトクなセールなのに、乾杯が終わると早々にワインや日本酒に鞍替えして、その恩恵は僅かしか得られませんでしたが、とっても楽しむことが出来た約２時間。居心地の良さもピカイチのおでん屋さんです。

いつも何か新しいメニューに出会える波へいですが、今度の新メニューはなんと焼おにぎりの新作「焼おにぎり〜トマトカレー」です。

皿の真ん中に鎮座する焼おにぎりの周りにはタップリのトマトカレーソース。ほとんど何処かの店のカレーライスのようなルックスです。もはや焼おにぎりとは言えないこのルックスはオリジナルのまま、より刺激的な味になったといったところでしょうか。とは言っても辛さそのものはとても控えめ。仄かに感じるトマトの酸味でむしろ爽やかな味わいです。

季節に合わせたおでんメニューも楽しみですが、締めの焼おにぎりも忘れられないメニューのひとつです(^^)

この日いただいた波へいのおでんは、大根ホワイトと新作の大根ピンク。なんとなく、戦隊モノのヒーローみたいです。

大根ホワイトはゴルゴンゾーラとピエダングロワのチーズソース。クセの強いブルーチーズにマイルドで滑らかなウォッシュタイプチーズを合わせることで、クリーミーでコクのあるソースに仕上がっています。これが大根とピッタリ合っているのが驚きですね。

大根ピンクはピンク色のボロネーゼ風ソース。ピンク色がカプサイシン由来なのかと勘違いしそうですが、実はビーツで色を付けているのだそうです。ひと言でいうと洋風肉味噌大根（味噌味じゃないけど…）といったところですが、ピンク色のせいかとても優しく感じます。見た目と同様に味わいもとても上品。ちょっとコクのあるシャブリあたりが合いそうです。

以前からずっと気になっていたのに、何故か一度も食べたことがなかった波へいの焼おにぎり。その念願の焼おにぎりを、この日、ようやくいただくことができました。
焼おにぎりといっても居酒屋さんで出てくるようなフツーの焼おにぎりではなくて、スープに浸されて出てくるおにぎりらしからぬスタイル。洋風にアレンジされたまるでフレンチのような焼おにぎりです。一瞬「これの何処が焼おにぎりなんだ！」とツッコミを入れたくなりますね。
手で持って食べることはできませんから、箸で少しずつ崩しながらスープに浸った焼おにぎりを食べてみると、これが評判通りのメチャ旨ぶり。これならワインを飲みながら、いくつでも食べれそうな気がします(^^;

久しぶりに伺った波へいさん。満席で断られるかと思いきや、この日は何故か席に余裕があって難なくテーブルをゲットできました。既にお腹は一杯だったこともあって、トマトの冷製おでんをはじめ馬刺しや水茄子などサッパリしたものを中心に注文。飲み物は重すぎない程度の赤ワインをお願いしました。

選んでいただいたワインはクワトロ・モノスというスペイン・マドリードのワイン。2013年モノの赤ワインは４匹いるはずのラベルの猿が１匹だけ星空を眺めている意味深なボトルです。ガルナッチャという品種には馴染みがありませんが、酔いの回った舌には勿体ないほどのエレガントな味わい。なかなかレアなものを出していただきました。

実はフォロワーさんおススメの焼きおにぎりをいただくつもりが、酔っぱらいの常でスッカリ忘れて食べれずじまい。次回うかがった時には忘れないようにしなきゃ(><)

名古屋・伏見の裏通りにある小さなワインバー。カジュアルですが小洒落た雰囲気のセンスの良い店内。どうしてこの店名になったのかは知りませんが、店内のモニターにはアニメ「サザエさん」が映っています。

ワインバーといっても、料理はフレンチでもイタリアンでもない洋風創作おでん。じっくりと煮込まれたほかでは見ることができないような変わったおでんを楽しむことができます。
この日は二次会で連れてきていただいたので、軽く摘める単品のおでんがピッタリです。

スパークリングワインでこの日２回目の乾杯をしてからおでんをボチボチ摘みます。
いただいたおでん類をざっと挙げると、ペコロス、みそたまご、パクチー水餃子、はんぺんチーズ、たこ、ヤングコーン、大根、厚あげ、コンニャクなどなど。これもおでんなの？と驚いてしまうものもありますが、シッカリと出汁が染みたとても丁寧なシゴトがしてあるおでんばかりです。大根や厚あげなどポピュラーなおでんダネも、牛肉の赤ワイン煮やタプナードソースが添えられたりと意外なアイデアが満載。しかもそれが見事にバランスの取れた正鵠を得た味わいなのですから大したものです。

少しオシャレすぎて気後れしそうな店ですが、店名からすると私にはピッタリ。なかなか良い店を教えていただきました。