「萬亀楼(京都)」にも通じる出汁のとり方は名古屋でも特異の存在。河文(名古屋市)の名称歴史は400年。建物は70年。料理・運営は10年の歴史。「LOVEあいちキャンペーン」のランチ。松笠焼き,祝粉, : 河文

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4.2

¥5,000~¥5,9991人
  • 料理・味4.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気1.0
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
2022/06訪問1回目

4.2

  • 料理・味4.5
  • サービス3.5
  • 雰囲気1.0
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
¥5,000~¥5,9991人

「萬亀楼(京都)」にも通じる出汁のとり方は名古屋でも特異の存在。河文(名古屋市)の名称歴史は400年。建物は70年。料理・運営は10年の歴史。「LOVEあいちキャンペーン」のランチ。松笠焼き,祝粉,

 名古屋城正門から南の方角に歩いて20分弱、江戸時代には魚ノ棚通(うおのたなどおり)の両側には魚屋・料理屋が多かったということでこの通りの名が使われたという。
「歴史の十字路まちしるべ」の案内が河文の壁に掲示してあった。

「河内屋文左衛門」が元禄年間(1688年~1704年)に開いたのが「河文」という料亭。
もともとはお城に魚を届ける生業から始まり、現在のような料亭に至る。

約400年ともいわれる名古屋最古の料亭であるが、残念ながら名古屋空襲で焼失したため現在の建物は戦後早々1950年にに再建されたもの。
消失前の建物を参考に再建されていることもあり、戦後の建築物とはいえ2005年に国指定の登録有形文化財の指定を受けている(※2004年ではなく)。

 その歴史ある河文も料亭利用の減少(2008年のリーマンショック以降)により2011年に結婚式場等を運営する「プランドゥシー」に経営権譲渡。
この流れは河文と並んで名古屋のツートップとも称される「蔦茂(つたも)」も美濃味匠を運営する「デリカスイト(大垣市)」に株式譲渡し子会社となっている(2020年)。

 料亭はもともと料理を提供するだけでなく、芸妓・舞妓を呼び、政財界や貴人の接待の場所と使われていたこともあり、いわゆる一見さんお断りというロイヤルカスタマー(常連客)のみを顧客対象として営業してきた経緯がある。
ロイヤルカスタマーの要求には応えられても、一般客の取り込みには慣れていないというのが経営権譲渡の理由の一つではないでしょうか。

接待や商談・打合せの機会減少だけでなく、開かれた料亭というイメージの他地域の老舗店が名古屋駅近隣に出店したこともあり、栄までの集客力アップが課題かなあと素人ながらに思っていました。

 そういった経緯により、400年の歴史が残るのは「河文」の名称で、建物は70年、料理・運営は10年といった歴史。
もちろん、江戸時代から口伝で受け継がれたというレシピは新会社にも引き継がれていると思われるので、味の継承はされているのではないかと推測する。
「萬亀楼(京都)」にも通じる出汁のとり方は名古屋でも特異の存在であり、関西の影響を受けているという。

 今回は家人のリクエストで食事することになったが、1食1万円から3万円の定番コースではなく、「LOVEあいちキャンペーン」で愛知県から補助金5000円を受けるランチ観光コースで総額1万円少々という価格設定。
本格的な料亭文化を堪能するならば、定番コースを個室でいただくのが本来だが、当方、蟹には3万円出せても一食の料理に3万円を出すことを家人に提案する勇気はない(#^^#)。
(昼会席は平日が1万円,1.5万円,そして“基本メニュー”は2万円~)
しかも食後の名古屋城観光付きということなので食事の価格は5,000円くらいかなと想定しておりました。
「LOVEあいちキャンペーン」での実食料亭として、蔦茂にするか河文にするかと家人に問われたので、建物のこともあり河文を選択した次第。蔦茂は創業地から移転して旧建物はないので。

 決められた時間に河文を訪れるとすでに参加者が集まっています。
受付が開始されたので玄関から中に入る。
1950年再建築の新しい建物ながら、さすが国指定の登録有形文化財の指定されている建物。

10年前に経営を引き継いだプランドゥシーの工夫もあって、できるだけ「(料亭利用の)敷居を高くしない」という工夫があちこちに散見。

例えば、譲渡前は玄関で靴を脱いで入ったが、改装後は靴のままで会場まで向かったり、途中の部屋をカフェ(茶房)として開放したり、対面提供のカウンターもあったりする。
ロイヤルカスタマー同士が廊下でうっかり出会わないように配慮していた「料亭運営」とは少々、趣が異なる。
敷居が低くなった分、料亭としての位置づけはどうなんだろうか。

 ゆっくりと歩を進めながら調度品や建物内部を鑑賞。
外門から大広間まで続く母屋部分が文化財指定。
↓ カフェ
(この部分画像参照)

↓ カウンター
(この部分画像参照)

今回の会食は最奥の「水鏡の間」のようです。
「水鏡」は赤坂迎賓館和風別館游心亭庭園の試作的位置づけで谷口吉郎氏が作庭。

庵治石の緑色が独特で印象的。
さらにはその水鏡の端に流政之氏による能舞台風の石の床の間「流れ床の庭」があり、この場所で「河文座」として名妓連の舞のイベントも感染症災禍以前は開催されていたり、結婚式では大切な儀式の場ともなるようです。
たしかに床の間が水に浮いているように見える。素晴らしい。

 食事をする水鏡の間に入ってまず驚いたのは席数の多さ。ざっと数えて100席はあるでしょうか。しかも丸テーブルに8席で、かなり狭い。
隣席とは簡易の感染防止シートが間に設置されているが、隣の顔がかなり近いのが気になる。
(この部分で雰囲気★一つ評価)

料亭料理の雰囲気を味わいたいと思って参加したが、大量調理施設(1回300食以上or1日750食以上)とまではいかないまでも、100人で会席料理をいただくことになるとは・・・。
かなり意気消沈したが、そこは結婚式をメイン事業とするプランドゥシー社だけあって、抜かりなく温かい料理がほぼジャストインタイムで提供されるのには感心。

★「LOVEあいちキャンペーン」ランチ
↓見本写真
(この部分画像参照)

 まずは祝い箸の外し方を家人に伝授。
「まず一本抜いて・・・」と言っていたらお隣さんも私たちの様子を見てニッコリ。
今回は本膳ではなく、気軽な会席(“懐石”ではない)なので好きなようにいただくことに。
作法とマナーは最低限守りつつ・・・と思っていたが、皆様、あまり気にされない様子で一安心。

★先附
・胡麻豆腐
・烏賊
・アスパラ
・花穂紫蘇
・山葵
・土佐醤油


この後の料理も含めて妻物もすべてきっちりおしながきに表示されていることにまずは感心。料理の一部ですからね。若い頃、中央市場で勉強させていただいたことを思い出す。
産地表示があるとさらに嬉しい。

★御椀
・海老真丈
・短冊人参
・木の芽

老舗店の器はさすがですね。推定使用歴10年以内の器ですが。

★御造
・鯛
・伊佐木
・青紫蘇
・ 紅蓼(べにたで)
・廿日大根(はつかだいこん)
・山葵

イサキの湯引きも真鯛の熟成加減もグッジョブ。山葵は少々不満。

★焼物
・甘鯛松笠焼き
・胡瓜
・茗荷(みょうが)
・大根おろし和え

甘鯛の醍醐味は皮に尽きるを再確認。松笠焼き

★御食事
・鯛御飯
・錦糸玉子
・三葉
・清汁
・朧昆布(おぼろこぶ)
・浅月
・祝粉(いわいこ)

鯛御飯が旨い。尚且つ錦糸玉子を振っている。
祝粉はコショウのこと。
朧昆布使用もグッジョブ。

★甘味

・抹茶冷製汁物
(この部分画像参照)

一品一品の出来はさすが老舗名跡。
今回は特に海老真丈、甘鯛松笠焼き、鯛御飯がお気に入り。
なんにしても良い仕事を見せていただき且つ味あわせていただきました。
★一覧
(この部分画像参照)
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↓ 河文(プランドゥシー)が運営する「THE KAWABUN NAGOYA」(イタリアンレストラン)
(この部分、画像割愛)

↓ 名古屋東照宮。東照宮祭りの日は魚ノ棚町が賑わう日だったという。
(この部分、画像割愛)

↓ 名古屋城。入ったのは40年ぶり。
(この部分、画像割愛)
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  • 河文 - 水鏡の間のテープルセット。1卓8名。LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    水鏡の間のテープルセット。1卓8名。LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 追加別料金のお酒,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    追加別料金のお酒,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - ほぼ見本通りの料理が提供されたのは感心。LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    ほぼ見本通りの料理が提供されたのは感心。LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 水鏡,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    水鏡,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 -
  • 河文 -
  • 河文 -
  • 河文 -
  • 河文 - 中庭,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    中庭,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 調度品,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    調度品,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 廊下,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    廊下,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - カウンター,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    カウンター,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 茶房,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    茶房,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 1950年再建,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    1950年再建,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 国指定,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    国指定,河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 先附,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    先附,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 御椀,海老身丈,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    御椀,海老身丈,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 御造,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    御造,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 甘鯛松笠焼き,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    甘鯛松笠焼き,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 鯛御飯,錦糸玉子,清汁,祝い粉入,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    鯛御飯,錦糸玉子,清汁,祝い粉入,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 抹茶冷製汁物,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    抹茶冷製汁物,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

  • 河文 - 料理一覧,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

    料理一覧,LOVEあいちキャンペーン2022,ランチ。河文(名古屋市)食彩品館.jp撮影

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
河文
受賞・選出歴
日本料理 百名店 2021 選出店

食べログ 日本料理 EAST 百名店 2021 選出店

ジャンル 日本料理、海鮮
予約・
お問い合わせ

050-5600-8590

予約可否

完全予約制

住所

愛知県名古屋市中区丸の内2丁目12-19

交通手段

地下鉄丸の内駅4番出口より徒歩5分

丸の内駅から383m

営業時間
  • ■ 営業時間
    ・個室
    12:00~13:00来店 15:00 閉店
    17:30~19:00来店 21:00 閉店

    ・カウンター 河内屋 
    金・土・日限定鍋会席
    昼 12:00
    夜 18:00

    ・茶房(CAFE)
    水・木限定 アフタヌーンティー
    11:00/13:00

    ◆電話受付時間◆
    10:00~19:00(火曜日を除く)





    ■ 定休日
    火曜日  2日前までのご予約のみの営業とさせていただきます
予算

¥20,000~¥29,999

¥10,000~¥14,999

予算(口コミ集計)
¥20,000~¥29,999 ¥3,000~¥3,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー不可

QRコード決済不可

サービス料・
チャージ

表示の価格にはサービス料が含まれております

席・設備

席数

11席

(個室5室)

個室

(2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可)

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

喫煙所を設けております

駐車場

近隣のコインパーキング等をご利用ください

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、ソファー席あり、座敷あり、掘りごたつあり、バリアフリー、無料Wi-Fiあり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 接待 知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

一軒家レストラン

サービス

お祝い・サプライズ可、ドリンク持込可

お子様連れ

子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、お子様メニューあり、ベビーカー入店可

個室のみ可

ドレスコード

特別なドレスコードは設けておりません。いずれかにご訪問される際にお召しになる服装でお越しくださいませ。
短パン、サンダル、運動靴でのご来店 及び、畳のお部屋にご案内することもざいますので、素足はご遠慮ください。

ホームページ

https://www.thekawabunnagoya.com/kawabun/

公式アカウント
オープン日

2011年9月30日

このお店はリニューアルしました。※リニューアル前の情報は最新のものとは異なります。

リニューアル前の店舗情報を見る

電話番号

052-222-0873

備考

結婚式場と併設

初投稿者

近江近江(161)

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