ナンが食べたい時。 : アクバル 栄店

昨夜。
ぼんやりとテレビを見ていたら、インドカレーが目に写った。
マツコさんが出ている。
最後の晩餐で召し上がりたいもの、ナンなんですって。
子供の頃に初めてナンを召し上がった時に、すごい衝撃を受けたそうで。
最後に食べたいお料理も、ナンだそうだ。

私も、ナンを初めて食べた時のことを思い出す。
高校卒業した時の、初めてのデートで。
初めてインド料理店へ行って。
初めてのナン。
お皿からはみ出るくらい、めっちゃめちゃBIG。
ふんわりとバターのようなギーの香り。
アツアツで手でちぎるのも大変で。
パンとは違う、
焼きたてのナンは、すごかった。

初めてみるインド人、大きな白いナン。
家で食べるのと違うスパイスの香るカレー。
全てが衝撃的だった。

名古屋の老舗のインドカレーレストラン、アクバル。
ナンが食べたくなったら、ここへくる。

平日の、ランチタイム。
あの頃は、あたしも制服を着て、ここにいた。
友人と一緒に来たときに、
「辛い！」
と、怒られてたことがあった。

アクバルのカレーにはそれほどチリは使われてない。
スパイスは香り豊かだけど。
辛い？・・・と思いながらも、「ごめんね」と謝った。
チャイを飲んだときも、彼女は、
「辛くないと言ったのに、嘘つきだ」とあたしに散々な言葉をあびせて。
あぁ、そうか。
彼女の辛いは、スパイスを感じたときの表現で、辛みを感じたものとは違うのでしょう。
初めての経験で、舌が驚いちゃったのね。
スパイスは不思議ね。
すごく嬉しそうな顔をする子と、ヘイトする子が、
くっきりと分かれるもの。

あれから、アクバルでカレーが食べたい時は、
さきに嘘をついた。
「ごめん、今日は中学の友人と、ランチタイムに会う約束しているの。」
そういって、ここでひとり、
カレーをいただいた。

今日も一人で。
大きなテーブルの相席に、ひとりで座った。
あの頃と同じで、ビジネスマンで満席。
東京のレストランで良くある光景だけど、名古屋ではめずらしい。
まるで虎ノ門のニルヴァナムにいるかのような、
ビジネスマンの方々が、ランチを楽しんでいる姿があった。

ベジタブルランチを、ロティに変更して。
税込　８５０円で、
その日の、日替わりベジカレーが２種類と、
ヨーグルトのデザート、パパド、サラダがセットになっている。
本当にお値打ちだと思うのは、
２種類のカレーがそれぞれ、インドの料理であるから。
アルパラクと、ナウランタンカレー。
じゃがいも＝アル、パラク＝ほうれん草の、緑色のほうれん草ペーストのカレーと、
ナウランタンは、９種類の野菜の入ったカレーだそう。
これはトマトベースに仕上げてありました。

ヤサイのカレーは、ロティにとても良く合う。
ナンではなく、素朴な味わいのロティを選んでよかった。
パパドは、バリバリと割ってカレーと一緒にいただくのもおいしい。
緑豆の香りと、バリバリの食感が楽しめるから。
そのままかじっちゃうのが正しいのかもしれないけど、
カレーにお豆の香りをのせちゃうのも、アリだよね(笑)

それぞれの楽しみ方があっていい。

ターメリックライス、白米、ナン、ロティ、
４種類から主食は選べるの。
たまには、ロティにトライしてみて。
ナンとは違う味わいがあるから。
驚きで閉ざしちゃうより、一呼吸してゆっくりと味わってみると、
また新しい何かが見えるかもしれない。

ここには、今日も、何かを見ているビジネスマンがいっぱい。

＊土日祝のランチタイムと、平日のディナータイムで、ビュッフェをしています。
　なんと１２００円（税別）！
　色んなカレーが楽しめそうね☆

チキンカレー・マトンカレー・ほうれん草カレー・野菜カレー。
多くの、インドネパール料理レストランでは、
メニューにそう書いてある。
カレーは、カレーに違いないんだけど、
でも、調理方法によって色んな名前があるの。

チキンにしたって、
チリ味で少し蜂蜜を香らせて、ブラックペッパーでガツンとしめるチリチキンというお料理や、
チキンコルマという、ナッツでクリーミーに仕上げた、まろやかテイストなお料理だってあるの。

焼きナスをスパイスであえた、ベイガンバルタというお野菜カレーもあれば、
インドの自家製チーズを、ミキシングしたほうれん草で煮込んだ、
パラクパニールだってある。

それぞれに調理方法も、スパイスの使い方も違って。

色んなお料理を作れるコックさんがいるのが、アクバルなの。
って、あたしは思ってる。

夜のメニューにならんだ、
なん１０種類もある、
調理方法のちがうお料理を、作ることのできるコックさんは名古屋にどれだけいるだろう？

あたしは、パラクパニールが食べたくなると、ここにくる。

友人が帰省したときも、パラクパニールを食べに行く。
転勤先のインド料理店では、パラクパニールが食べられないらしい。


フレッシュほうれん草をミキサーして、もったりとした触感のカレーは、
アクバルの、ギーの香る、
タンドゥール窯でふっくら焼き上げたナンにとても良く合うの。

もちろん、サフランで炊き上げた、
香る、香る、サフランライスにもぴったり。
黄色いだけじゃない、本当のサフランの香りがするライス。
クンクン、ワンちゃんみたいに香りたくなる(笑)


ランチタイムでは、日替わりのお料理が何種類かあって、
月曜はパラクパニールの日です。

お料理の名前のあるカレー。
ギーの香り。
サフランの香り。

名古屋の誇れる、老舗のインド料理レストランです。

インドキッチン・アクバルキャッスルプラザでも、同じお料理が楽しめます。

名古屋の老舗インドレストラン、アクバル。
キャッスルプラザと、ここ栄店と、インドキッチンさんの３店舗がアクバルのお店。
栄店は、広小路通り沿いの広小路生命ビルB1に、
２０年以上前からあるレストランなんです。

私が、このお店へ初めてうかがったのは、
会社のお昼休憩の時の、ランチでの利用でした。
インド料理が、今ほど浸透していなかった時代で、
一緒に付き合ってくれる同期の女の子なんているはずもなく、
他の会社に勤める友人と待ち合わせているとウソをついて、
こっそりおひとり様ランチを、楽しんでいたのでした。

今でも、ときどき栄へ用事があると、
こちらのお店でランチ利用もしています。
なんといっても、老舗の味なので、
コックさんの腕が違うと思います。
お肉の下処理から、スパイスの香らせ方、
シェフが作った本物のインド料理だと思います。
愛知県内で、ここまでエレガントさと持ったお料理をいただけるインドレストランは、
他にはないんじゃないかしら？


お昼にランチだけいただくのは少しもったいないと思うの。
だって、ランチの種類はせいぜい４種類のカレーでしょ。
でも、このレストランではたくさんの種類のカレーがいただけるんだもの。
もちろん、タンドリー料理だってランチでは限られているもの。
夜にアラカルトをいただくのが、私は好きなんだ。


私はこのお店で、友人と食事を楽しむのが好き。
旦那さんの転勤で福山に引越しちゃった友人が、
ときどき名古屋に戻ってくる、
いつもその時にアクバルで待ち合せるんだ。
私の友人は、お野菜が嫌いなの。
中学時代からそうだった。
ううん、私も昔はお野菜が嫌いだった。
特に、ほうれん草は苦くて、今でもちょっぴり苦手。
でも、インド料理って不思議ね。
ベジタリアンの文化があるからなのかな？
お野菜を美味しく食べる方法を知っているように思う。
野菜嫌いな友人と、ほうれん草がちょっと苦手な私がいつもいただくのは、
パラクパニール。
そうなの、ほうれん草と、自家製チーズのカレー。
お野菜嫌いなのに、ほうれん草のカレーなんて変よね。

思いっきり緑のカレーは、
フレッシュほうれん草をミキシングして、
スパイスに香りつけられて、
野菜嫌いを忘れてしまうようなお料理に変身してるんだ。
友人は、アクバルにくるといつもこういうの。
「絶対に、パラクパニールよね！」

焼きものは何にする？
「あの、ほうれん草の絡めて焼いてあるのがいい♪」
そうなの、ハリヤリテッカといって、
ほうれん草ペーストを絡めたチキンを、タンドリーで焼いたものが、
私たちのお気に入り。
本当に野菜嫌いなの？って、問いただしたくなるでしょ。

ほうれん草のオンパレードに、
二人の好きなジャガイモのお料理、サモサ。
それが今日の、二人のおつまみなのでした。
生ビールを飲んで、
楽しくおしゃべりして、
昔懐かしい話に花を咲かせて、時を過ごす。
アクバル栄は、カジュアルなお店だから、
お友達と、楽しく過ごすのに使うのがおすすめなお店。

そして、デートで使うなら、
アクバル　キャッスルプラザ店へ行ってね。
ここは、男性と二人でゆったりとした時間を過ごすお店だから。
私も、初めてインドレストランへ行ったのは、
アクバルキャッスルプラザだったの。
デートの時に、ホテルのロビーで待ち合わせて。
このお話は、また今度、キャッスルプラザのレビューで。


＜夜のお料理でいただいたもの＞

・　マサラパパド　　（サラダのせ　おせんべい）
　　トマト・きゅうり・タマネギのマリネにスパイスを加えたもの。
　　夏のほてった体をクールダウンしてくれる感じです

・　チャナマサラ　　（ひよこ豆のスパイス炒め）
　　柔らかく煮たひよこ豆をスパイス炒めにしたもの。
　　調度良い辛さで、ビールのお摘みにピッタリでした。

　
・　フライドナッツ　　（カシューナッツ揚げ）
　　カシューナッツを揚げてありますが、思ったより油くどくはなく
　　カリッと香ばしく仕上がっていました。

・　ハリヤリテッカ（チキンのほうれん草ソース焼き）
　　チキンをフレッシュほうれん草をペーストに付け込んで、タンドリーの釜で焼いたもの。
　　とても柔らかく仕上がっていて、まったく鳥の臭みがありません。
　　レモンをギュッと絞って、爽やかにいただけます。　　

・　パラクパニール　（ほうれん草と自家製チーズのカレー）
　　フレッシュほうれん草をミキシングしたカレーに、
　　自家製の歯ごたえのあるチーズがゴロゴロ入っています。